鬼畜皇太子は素直になれない【完結】

Lynx🐈‍⬛

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三角関係は辛い♡

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「大丈夫?………じゃなさそう……ごめんなさい」

 電流で痺れた状態で、付き合わされてアリエスは立てなかった。ザナンザが1回終わる迄、ずっと痺れていて、その余韻が続き、仕事する状態ではなくなったのだ。

「酷いです………ザナンザ様……」
「痺れ取れない?」
「…………もう少し掛かりそうですが、本当にもう行かなきゃ……」
「部屋迄送るよ」
「結構です!」

 服だけは、何とか整えフラフラと立ち上がるアリエスを心配そうに見つめるザナンザ。アリエスはザナンザに振り向く事もせず、神力で防御壁を作り、転んでも大丈夫な様になんとか、侍女部屋へと入った。

「アリエス!何処に居たの!ロティ様と帰ってきてから、姿が見えなかったから心配したのよ!」
「お母様……ごめんなさい……ザナンザ様とお話を………」

 だが、この日アリエスは仕事が出来ず、寝込んでしまった。侍女の仕事は生き甲斐だったアリエスにとって、初めて休む羽目になったのだ。かろうじて、少し熱が出た事もあり、過労と診断され城で数日休む事が出来たアリエス。その間、ザナンザが謝罪に来たが、エリスにザナンザは追い返されていた。

『ザナンザ様が侍女部屋に来られるのは関心致しません。謝罪だと申されますが、娘と話をしていただけだそうなので、お気になさる事はないんですよ?回復したら復帰させますし、それ迄お待ち下さい』

 と、ザナンザに会わずに済んだアリエス。しかし、ザナンザは神力の使い方を誤った、とルカスに話したと、後に聞いた。

「本当にごめんなさい!!」
「…………もういいんです……神力の事は……誤った使い方さえなければ」

 2日程休み、ザナンザに会いに行ったアリエス。
 皇族専用庭園で会っている。室内だとなだれ込まれそうな気がし、ザナンザを城から連れ出したのだ。

「…………ですが……あの……あの事はもう、止めて下さい」
「………だ、駄目?俺じゃ……」
「………申し訳ありません……」
「そっか………やっぱり兄上かぁ」
「……………ロティ様の妃が決まる迄ですが……」
「………アリエスに縁談が入ったら、てのもあるけど?」
「そうですね」
「告白したら?」

 ザナンザが、頭をポリポリと掻きながら、アリエスにアドバイスをしてくる。

「…………出来ませんよ……私、『中途半端』令嬢と言われてますし………反感買いますよ……不釣り合いだ、と」
「……………そう思ってんのは、アリエスを知らない奴等ばかりだって……」
「………それでもです………不穏分子がある事は国の乱れになります」
「アリエスは可愛いのに……」
「そう言って頂けると、心が軽くなります」

 アリエスはザナンザと分かれ、ロティシュの執務室へお茶を運ぶ。

 コンコン。

「失礼します………ロティ様、お茶をお持ち致しました」
「…………アリエス、熱はもう大丈夫なのか?」
「はい、思ったより長引いてしまって、2日も休んでしまいました」
「…………そうか……」

 応接セットのローテーブルにお茶を注ぎ置くアリエスを見て、ロティシュは手招きすると、椅子を引き膝上に座らせた。

「アリエス……」
「…………ロティ様?」

 後ろから抱き締め、肩に顔を埋める。

「………いいか?」
「…………ひ……必要……なら……」
「毎日」
「………え?」
「…………いや……何でもない………」

 侍女服の裾を捲くるロティシュ。本心を言葉に出来ず、誤魔化したかの様な行動に、聞き直す事も不可能にさせた。耳を甘噛みするロティシュ。

「んんっ……」
「…………気持ちいいか?」
「…………は……っ……い……」
「濡れるのが早くなったな………」
「ロティ……様………触る……からぁ……」

 ぐちゅぐちゅと奏でる音が自分から出ている事の羞恥心が、益々蜜の量を増やし、ロティシュを誘ってしまう。

「机に腕立てして………舐めてやるから」
「………う……は、はい……」

 書類を退かして、アリエスはお尻を突き出す様に立つと、ロティシュは侍女服を腰迄捲り下着を片足だけ脱がした。

「足開けよ」
「…………」

 無言で広げた足の間に入り、ロティシュは濡れた手で尻孔を解していく。

に入るは、アリエスに夢中になるだろうな……」
「………なっ……そんな………事……な…………んんんんんっ!!」

 蜜壺には2本の指も入っているアリエス。壁越しに尻孔の指の感触もあり、アリエスはロティシュの手に潮を浴びせた。

「…………すげ………挿入るぞ」
「あ…………お尻………も……嫌……前が………」
「……………駄目……」
「んあっ……あっ」
「声我慢しろ…………兵士達に気付かれる……」
「…………っぁぁ……あっ」

 声を必死に押し殺し、激しく打ち付けられた尻孔は、ロティシュの形も覚えさせられたアリエス。この関係を断ち切る方法は、ロティシュもアリエスも分かっているのに、断ち切れなくなっている事が虚しく擦られる圧力に変わっていった。
 
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