誰が叔父様の側室になんてなるもんか!【完結】

Lynx🐈‍⬛

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決行

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 会議室にアマレスを呼んだ上、アルフレッドとロバートの案内でトーマスとカイルがやって来た。

「カイル、トーマス殿下と話とは何だ?」
「時間を作って頂き申し訳ありません、アマレス宰相。」

 アマレスの前に、トーマスとカイルがテーブルを挟み座ると、書類の束を渡した。

「ん?これは?」
「レングストンとアードラの国交を再締結させて頂こうと思いまして、アドラード王へ確認頂く前に、アマレス宰相の承認を頂こうと。」
「兄上に?………兄上は意識が朦朧とし、考えが纏まらん程弱っている。時間の問題だ。国交の再締結はが採決を下す。」

 トーマスの言葉には政治的な言葉で返すアマレス。
 カイルへの色気染みた目線は流しながら……。
 しかし、カイルはアマレスと目を合わす事なく、書類をトーマスが話しやすいようにサポートをするばかり。

は結構です。アドラード王と再締結を致しますので、あなたはこの国の行く末を見て頂くだけで大丈夫です。宰相の座を降りたら、アードラの未来を知りたいでしょうし。」
「な、何だと?トーマス殿下に何の権利があって………。」
「カイル、を。」
「はい、どうぞ我が君。」
「…………な、何だ?」

 カイルが、別の書類の束をトーマスに渡すと確認して、アマレスに渡す。

「あなたにプレゼントです。」
「…………何だ、この書類は。」
「あなたの性癖の履歴書、と言えばいいでしょうか?読んで頂ければ分かりますが、ボルゾイ国第三王女アニース姫誘拐監禁、両性愛者の証拠書類、アドラード王側妃との不貞の後、第二王子アーサーとの血縁証明書、過去の性癖を並べた書類です。」
「な、な、何だと!!」

 アマレスは書類を青ざめながら目を通す。
 アマレスが訂正しようにも反論しようにもアマレスの記憶にある事ばかりで、別邸で監禁した女の絵姿迄揃えられており、その顔がボルゾイ国の王女と知った時、国際問題になるのは分かりきっていた。
 アマレスは書類を手から落とすと、脱力した座り方になる。

「突っ込みどころは沢山ありますね。あなたがアーサー王子の父親だという事とか、女ではない男を側妃として迎え入れ、私の側近カイルを口説いていたのも、私ならずロバートや他の兵士も見ている。カイルは美しいですからね、雰囲気を変えれるカイルはあなた好みに色気を振り撒いたんでしょう。あなたは墓穴を掘ったのです。そして権力で口を閉ざさせ、今迄表に出る事は無かった。しかし、相手が悪かった。あなたはレングストンに牙を向いたのです。」
「………………。」

 アマレスは黙って聞くしかない。
 全てはトーマスの言うとおり。

「アードラの近隣小国に兵を送り、領土を広げようとした。そしてマリージョに身を潜めさせた外務大臣ナバーロとマリージョ王族を操ろうとしましたね?」
「ど、どうしてそこ迄………。」
「あなたは知らないのですよ、レングストン国の宰相、ウィンストン公爵の情報網を………そして、その彼の息子カイルの手腕を。カイルは、アドラード王に服用させていた毒の解毒薬を作り、アドラード王を回復させましたよ?」
「!!な、何だと!!」

 カチャ。

「!!」
「アマレス、お前には宰相の任を降りてもらう。そして投獄だ。」
「…………あ、兄上…………。」
「ナバーロもマルシアも処分を下す。アーサーは王籍を外し、臣下に落とす事にした。直ちにお前の側妃達は追放、内密に作っていた別邸、財産は没収とする。…………アマレスを投獄せよ!」
「兄上!!許して下さい!!兄上!!」

 アマレスは兵士達に連れて行かれ投獄されたのだった。
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