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夜の営み、女子トーク
しおりを挟む真剣な面持ちで、ラメイラはナターシャに話した。
「………あの……な、トリスタンでは、結婚が決まった男女はあるしきたりがあるんだが、向こうでやっぱりやらなきゃならなかったんだ………。」
「しきたり?」
「うん。」
「どんなしきたりですの?」
きょとん、とナターシャはしている。
人払いして迄言う物なのか、と。
「…………成人した兄弟姉妹、親族含め両家の親、下手したら近所の知り合いとか集まった中で……………ね、閨を見せるんだよ……。」
「…………は?……冗談………ですわよね?」
「冗談じゃないよ………私の場合、父上と兄上が………来た。」
「え!!え!!じゃあ、ラメイラ!トーマス殿下との閨、見られたんですか!?」
「…………うん。でもトーマスが部屋に天蓋作ってくれて、声だけで…………父上達が居たのは………………は、は、破瓜の瞬間迄で………。」
「それでも、わたくし嫌ですわ!」
ナターシャは青褪めている。
レングストンではそんな風習はないのだから、当たり前なのだ。
「………私は自分の前に、兄上達のを終わる迄、天蓋なくベッドの横で見せられてたから、兄上の妻達と比べるとまだマシなんだな、とは思う………兄上が見せたがり………でイロイロ…………閨の知識だけは知ってて………。」
「ラメイラ………嫌だったんですね……結婚しても、閨はしない、と言うのですか?」
「ち、違うんだ!ね、閨はトーマスとだったらするんだけど、見聞きされるのもするのももう無い筈だから、我慢出来たしトーマスが守ってくれたから………。」
「では、何を悩むのです?」
ラメイラはもう一度部屋に誰も居ないかを確認する。
「………か、回数………とか、趣向………とか、リュカとはどうなのかな、と………聞きたくて……。」
「………………そ、そんな………。」
ナターシャもラメイラと同じ様に見回すと、顔を赤らめた。
「…………わたくしも実は聞きたかったですわ……ヴィオレットを妊娠する前、それはもう体力限界迄………。」
「………ナターシャも?」
「ラメイラも?」
2人顔を見合わせると、同時に吹いた。
「流石兄弟ですわね。朝迄の時もあったので、本当に昼迄身体起こせない時もありましたわ。今は育児もあるので、控えてもらえますけど。」
「そうなのか………リュカとは………。」
「ん?」
「ど、道具とか使ったりするのか?」
「道具?閨に?そんな物があるんですか?」
「…………知らないのか?閨で使う道具。トーマスが持ってるから、リュカもそういうのが好きかと……。」
ラメイラは兄弟でその趣味があるのか、を聞きたかったようだ。
しかし、それはとある声で遮られた。
「トーマスと同じ趣味がある訳ないだろう。ナターシャにトーマスの趣味を吹き込むな。」
「リュカ!!どうして!!人払いしたのに!!」
「そうなのか?皇太子邸の主だからか何も言われなかったぞ?」
そんな事は無い。
リュカの後ろに侍女達が止めに入ったであろう、青褪めておろおろしているのを、ラメイラもナターシャも見てしまった。
「リュカ………ラメイラがわたくしだけを、わたくしを頼りに相談したい話があったから、人払いをお願いしたのですよ?酷いではありません?わたくし、ラメイラの話を聞いて、リュカにお話するかどうか、少しは考えさせて頂けても宜しいのではなくて?」
ナターシャに怒りが見えている。
笑顔でリュカリオンの方へ歩き、リュカリオンの頬に手をあて、満面の笑みだが黒いオーラをナターシャに見たラメイラ。
リュカリオンも察したようで、青褪めて返事した。
「お、俺………まだ仕事があった。」
「そうですか、ラメイラとトーマス殿下の事ですから、他言無用でお願いしますわね。もし何処かから漏れたら………1ヶ月触れないで下さいませね。」
「…………わ、分かったから……。」
「では、また後程。」
ラメイラはナターシャを怒らせまい、と思った程、怖かった。
「ナターシャ、怖い……本気なのか?1ヶ月触らせない、て。」
「それはないですが、そう迄して言わないと、リュカ殿下は話してしまいそうですから、事兄弟間に秘密がない程に。わたくしがお行儀見習いで皇子宮に身を寄せて居た時、情報を共有するぐらいでしたし。」
「…………やだ………知られたくない。トーマスは嫉妬深いんだ……またお仕置きと称して、閨の時……………ああっ!過激なものじゃなきゃそれでいい!」
「な、何をされる……のです?まさか先程の道具……とか?」
「多分、今トーマスは皇子宮にある私物を取りに行ったんだと思う………旅には持って行ってなかったから、使わなかったけど。」
「その私物が道具、だと?」
「多分………。」
「どういう物なのですか?」
「…………えっと……アレの形した棒、とか……拘束道具………とか………。」
ナターシャはピンと来なかったのが、アレの形で青褪めた。
「…………え……夫と違うモノを入れるのですか?」
「持ってたんだ………トーマスが……。」
「何故持ってるのを知ってるんですか?」
「偶然見ちゃって…………確かアリシアが来た時辺り……。」
「…………使わないで、て話してみてはどうですか?使うなら触らせない、と言えば良いのです。」
「言える………かな……。」
「ラメイラが嫌なら言わないと。結婚決まってるんですし、先は長いんですから。」
「………分かった、言ってみる。」
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