貴方は私を虐げてきたのではないのですか?【完結】

Lynx🐈‍⬛

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おまけ①♡

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 ギシギシと軋むベッドと共に、汗だくの未央理と秀平。
 高校の夏休みを利用し、秀平は未央理を連れ出して旅行に来ていた。
 眼下に広がる青い海があるのに泳ぎもせず、ただただ2人で睦みあっている。

「とろとろ………」
「や………も……来ないで……」
「駄目……せっかく旅行に来たんだし、気兼ね無く抱き合うのも必要だとは思わないか?」

 結婚しているから、許せる行為だ。
 これが、何も将来的に確約無い関係であれば、教員である秀平もここ迄言わないだろう。

「ほら………必死で咥えてる……」
「んあああっ……イッて……る……」
「好きだろ?この体位」
「深い………からぁ……激しく……しな……」

 グズグズに溶かされた後で、激しくされていては、幾ら若い未央理でも耐えられない。

「未央理………こっち……」
「んっん……」

 顔を背けていた未央理を無理矢理秀平に向かせ、深く甘いキスを贈られたら、文句一つも言えなくなってしまう。

「………可愛い……未央理……」
「秀……平………もっと………」
?」
「っ…………違……キスが……」

 秀平も未央理が求めるものは分かっているが、今はキス以上に繋がりたいと求めている。

「未央理……好きだっ」
「ああっ、あっん……秀……っ」
「未央理も言って……」
「……好き……よ………秀平っ」

 結局、海にも入る事なく初日の旅行の1泊目は終る。

「もぅ!腰痛い!」
「可愛いのがいけない」
「エロ教師!」
「未央理………着替えたら行くぞ」
「海?」
「海は後で」

 レンタカーを借り、秀平はレンタカーに装備されたナビゲーションを見ながら、車を進めた。

「未央理、ちょっと目隠ししてくれ」
「ん?何?」

 着いた場所はとある駐車場だが、森に隠れていて其処が何処かも分からない。

「俺が連れて行くから、怖がるなよ」
「怖いよ!」
「じゃあ、抱き上げて行ってもいいけど恥ずかしい思いするかもな」
「………歩くよ」

 森に囲まれた駐車場に停めた車を降り、目隠しされると秀平と手を繋ぎ歩く未央理。
 そよ風が頬に当たり、海の潮の香りもするが、秀平は建物内に入って行った。

「未央理、まだ目を瞑ってろよ。目隠しは外す」
「何するの?」
「いいから」

 建物内だとは分かるが、何の建物かも分からない。

「はい、これ持って」
「………何?これ」

 ふわっと甘い香りのする物を持たされ、頭に何かが掛けられた未央理。

「未央理………このまま聞いてくれ」
「な、何なの?」
「健やかなる時も病める時も夫、三条 秀平に愛を誓いますか?」
「………っ!」

 突然何を聞かれたと思った未央理。閉じていろと言われた目だが、未央理は目を見開くと、ブーケを持たされた手に、秀平は指輪を持って、照れ臭そうな顔をして立っている。

「未央理……返事をくれ……照れるんだ……」
「………な、何で……」
「プロポーズもしていなかったろ?……だから……プロポーズを今更だが………」
「秀平………」
「頼む………返事……無いと渡せない……」
「っ!………誓う!誓います!」

 感極まり、未央理は秀平に抱きつく。

「幸せになろう」
「…………うん!」

 気付けば未央理の頭に掛かっていたのはヴェール。そしてプロポーズされた場所は教会だ。
 結婚式もまだ挙げていない未央理と秀平ではあったが、2人きりで結婚式を挙げた気分になる高校生最後の夏休み。
 誓いのキスと遅ればせながらの婚約指輪。
 未央理には一生忘れられないプロポーズになった。

「ちゃんとした結婚式は、未央理が高校卒業してからな」
「挙げるんだ」
「ウエディングドレス見たいからな」
「………嬉しい……諦めてたんだ……結婚も急だったし、結婚してから秀平を好きになったから、今更いっか、て思ってた」
「俺は、何も要求して来ないのが不思議だったけどな……幸せの尺が小さいからな未央理は……いっぱいになると、要求していいかと思ってるんじゃないか、て……だからサプライズしてみた」
「………そっか……考えてくれてありがとう、秀平」
「………理子さんに、見て欲しかったな結婚式も」
「………うん……」

 そして、また未央理の高校生活が暫く続く。
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