養子王女の苦悩と蜜月への道標【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
21 / 37

20♡

しおりを挟む

 娼館の男達と医者が殺されてから数日経ち、リーヒルも犯人探しに難航しながら、毎夜レティシャはリーヒルから愛を貰い、育んでいた。
 この日も、入浴後にリーヒルが訪れると思うレティシャだったが、アンが用意した夜着に驚きを隠せない。

「っ!」
「ち、ちょっと!アン……流石にソレは過激過ぎないかしら」
「何で?毎夜、お二人じゃないの……シてるのが分かってて、色気無い夜着なんて意味ないでしょう?」

 アンが用意した夜着は、透けた布のキャミソールに、パールを秘部にあしらった下着。これはこれで、さもシて下さいと言う様な物だ。

「避妊薬や避妊具を毎夜お使いになられてるんだもの」
「レティシャ殿下はそれでも貞淑な方よ!そ、そんな卑猥な………」
「私は構わないぞ?」
「「「「!」」」」

 突然、声がして驚いたレティシャや侍女達。
 リーヒルが、風呂場の扉を背に、入って来た様だ。
 リーヒルが仕事を思いの外、早く切り上げてきたのか、風呂に入ろうとしたら、まだ冷めていない湯であった為に、レティシャが湯上がりだと思ったのだろう。

「風呂に入って来る……レティシャにそれを着させたら侍女達は下がっていい」
「っ!」
「は、はい!」

 リーヒルはその夜着を見ていた訳ではない。過激だの閨用に用意された物だと、話から察したからだ。

「レティシャ、待っててくれ」
「失礼します、おやすみなさいませ」

 侍女達は、レティシャに夜着を着せると、場に困り去って行った。

 ---完全に、悩殺させる為の物じゃないの……恥ずかしいわ!ガウンか何か羽織る物を……

「レティシャ」
「っ!」

 羽織る物を探していたレティシャに、早々と身体を洗い風呂から出て来たリーヒルは、レティシャを背後から抱き締めた。

「羽織る物探そうとしてなかったか?」
「っ!」

 ポタポタと、リーヒルの髪から滴る滴が、レティシャの肩に掛かる。

「あ、髪がまだ拭いてなかったな」

 レティシャの肩に掛かる滴をリーヒルが身体を拭いた布で拭き取ると、そのまま肩にキスを落とした。

「まだ、よく見てないんだ……見せてくれ」
「………」
「首を横に振るな、悲しくなるじゃないか」
「………っ!」

 リーヒルに解放された腕から逃れたレティシャは、胸や秘部を隠し、リーヒルの目の前で立った。

「………よく似合ってるよ、レティシャ」
「っ!」
「ベッドに行こうか」

 レティシャは腕を取られ、ベッドに乗せられると、リーヒルにパールを見られた。

「!………レティシャ……まさか、そんな下着だったとは………」
「!」

 見つめないで、と隠そうとするレティシャだったがもう遅く、リーヒルにパールを取られ、レティシャの秘蕾を刺激される。

「あっ……あぁっ!」
「………何?もう、喘ぐのか?……擦られて気持ち良くなった?」

 リーヒルは数日の内に、主導権を握る様になっていた。それだけ閨事に慣れてしまったとも言える。

「愛撫もまだしていないのに、溢れてるぞ?」

 見られない様に、箱の様に固まっていたレティシャは尻を丸出しだったのだ。尻からパール部分を引っ張るリーヒルに、されるがままだ。次第に水音と溢れる蜜が、レティシャの足首に掛かり、レティシャも止められる気がしない。

「リ……ヒ……」
「蕩けた顔して………避妊薬は飲んだのか?」
「………」

 レティシャはまだだ、と首を横に振る。

「まだ、私はこの状況を楽しみたい。挿入る直前に飲もうか、レティシャ」

 ぐちゅぐちゅと音を鳴らせ飛び散る蜜を、目で堪能するリーヒル。レティシャが達する迄はこのままかもしれない。

「んあっ、あっ……」
「声も出てくる様になったな……ん?」

 何やら、気を削がれたリーヒルは何を思ったのか、まだ飲ませる気のなかった、ベッド脇にある避妊薬をリーヒルは手に取り、口移しでレティシャに飲ませた。

「レティシャ……挿入りたい」
「………」

 秘蕾だけの刺激で秘壺の確認をしなかったが、リーヒルは我慢出来なかったらしい。
 箱型のレティシャに上から覆い被さったリーヒルは、パールをずらし、杭を出すとゆっくりレティシャと交わった。

「あっ、あぁっ、あぁぁ……」
「解してなかったが、毎日レティシャが味わう物だから、受け入れてくれたのか?」
「っ!」
「こら、まだ締めるな……ゆっくり、味わうよ……この為に仕事を詰めた様なものだからね」

 ヌプヌプと、隘路を行き来し、馴染ませていく杭は、もう避妊具を使ってはいない。それは、レティシャに避妊薬を飲ませているからでもある。

「レティシャ、その夜着をよく見せてくれ」
「っあっ!」

 リーヒルはレティシャの秘壺に馴染ませると、腰を持ち上げ、姿勢と向きを変える。
 レティシャが顔を上げざる得なかった向きに、姿見があったのだ。
 普段、そこには無い場所に、使って戻されるべき場所から移動されてはいなかったのだ。

「っ!」
「レティシャ………鏡越しに見せてくれ……分かるか?ココに……私が居るのを……」
「………」

 レティシャは恥ずかしがり、目線を背ける。しかし、リーヒルの嗜虐性が発揮されてしまう。

「んんっんっ!」
「ほら、出たり入ったりしている………」

 レティシャの背から聞こえるリーヒルの甘い声と、腰を持ち上げられる律動。腹にある圧迫感が、レティシャを悶えさせるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる

ラム猫
恋愛
 王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。 ※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています ※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

処理中です...