41 / 41
エピローグ
しおりを挟む如何しても気持ちを言わなければ、と雫は起きていた。海で繰り返し注がれて、シャワー後に、ベッドでダラダラとしていたら、どうやら弥と尊は眠ってしまった様だった。耳元に雫は囁く。
「……………弥……好きよ…」
続けて、右側に寝る尊にも続けて言おうと、耳元に顔を近付かせる。しかし、口を手で塞がれる。
「んっ!!」
「雫…………ストップ」
「ごらぁ!!弥!!何止めてんだよ!!」
「やっぱり狸寝入りか、尊」
「お前もじゃねぇか!弥!」
「…………ふ~ん、2人共狸寝入りか……」
「雫………愛してるよ…両思いで良かった……その流れでまたしシようか………」
「弥ぇ!」
尊も待ってた筈だ。長男だから、と弥を先に言ってしまったのが、尊の癪に障ったのだろうし、言わないと貫いた雫が、もたつかせたのも悪かった。
「尊………好き」
弥の手を振り切り、尊に抱き着いた雫。
「雫~!!」
「弥………あんまり意地悪いと、弥には言わないからね!」
「………雫……」
「そもそも、双子って性格も似てると思ってたけど違うのね……弥は知的で意地悪。尊はがっつき過ぎる、てセックスで性格判断する、てどうなんだろ………」
「でも、俺達とするスルのは病みつきだろ?」
「私、弥と尊以外の人となんてした事ないから分かんない」
「「確かに」」
「…………だから、ね?他の人に靡かないように、いっぱいして」
両手を広げ、弥と尊を誘う雫。
「不安になるなら縛っていいから、私を捕まえといてくれる?」
「「雫………」」
そうして4日間、雫は弥と尊を求め、求められた甘い新婚旅行を楽しんだ。
✧✧✧✧✧
タタタタタタッ……。
「こら!待ちなさい!昊!」
「やだぁ!注射嫌~い!!」
皇家の一室。予防接種に連れて行こうと朝から子供と追いかけっこをする雫。そんな息子をひょい、と抱き上げたスーツの男。
「昊様、注射を嫌うようでは、弥お父様と尊お父様に馬鹿にされますよ?」
「如月さん!そのまま車に乗せて!!私まだ陸連れてかなきゃ!」
「分かりました、若奥様」
「陸!!ほら行くよ!」
「……………やだっ!」
「陸~…………尊お父様に連れてって欲しい所あったよねぇ………いいのかなぁ?」
部屋の片隅で、本を広げる3歳児程のそっくりな男の子。だが、性格は違う二卵性双生児。雫が結婚して5年程経った。
「…………もう行きたくないから注射も行かない」
「何で?」
「だって、事故起きるもん」
「…………そっか……でも、それと注射は違うのよ~!!」
無理矢理抱っこをし、雫は息子の1人を車に押し込んだ。
「ふぅ………陸は、兆しが見えて来たみたいね……」
車に雫も乗って病院に行こうと、発進させた。
「お母さん………真っ直ぐ行くと、危ないよ」
「昊?……そうなの?」
「うん」
「迂回して頂戴」
案の定、迂回した所で、交通事故があった様で、渋滞に巻き込まれずにすんだ。
「昊、ありがとう、教えてくれて………これで注射打てるわね」
「!!注射やだ!!」
「昊が教えてくれたからじゃない」
「昊は単純なんだよ、僕もわかってたけど、注射やだったから言わなかったのに」
「はっ!!」
雫の息子達は明らかに異能を見せていた。その力を間違えて使わせる訳にはいかない。勿論、その事をその夜弥と尊に報告した雫。
「へぇ、そんなに早く兆しが見えたのか」
「悪用に使わないように教えていかなきゃ駄目ね」
「そうだな」
結婚しても相変わらず仲の良い歪な夫婦。この先も、変わる事のない生活を送るのだろう。
「雫、そろそろ3人目欲しくないか?」
「…………」
「俺も欲しい」
「………………私も………いっぱい今夜くれる?」
「「当然」」
夜な夜な、皇家の寝室で甘い声が響いて止まらないのだった。
𝐸𝑁𝐷𓂃𓈒𓏸◌
12
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
本当に面白いです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨
異能の力は魅了されますよね…テーマ的に好きなので♥
ありがとうございます(*´꒳`*)
番外編も今日から載せました。良かったらそちらも読んで下さい┏○ペコッ