惚れた男は根暗で陰気な同僚でした【完結】

Lynx🐈‍⬛

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 仕事場に戻るには、幾つか他部署や部屋があり、その中には資料室や会議室もある。
 茉穂は彬良と戻るのに、並んで歩いていたが、急に腕を引っ張られて、空き室で使われていない会議室に連れ込まれた。

「っ!」

 カチャ。

「え?」

「な、何?いきなり」

 会議室の壁に押し付けられる茉穂。会議室の鍵を内側から掛け、彬良は黒縁眼鏡を外し、前髪を掻き上げた。

「何、勝手に他の男に髪触らせてんだ?」
「なっ!あれは髪に糸が付いてる、て言われて取ってくれただけで………」
「で?あの笑顔?」
社交辞令シャコジでしょ!」
「…………あぁ、そうだろうよ……でも、会社以外に、仕事に託つけて外で会うのを誘われるとか、隙あり過ぎじゃね?」

 仕事モードは何処に行った、と突っ込みたいが、彬良が嫉妬剥き出しなのが、茉穂は驚いて、思考停止中だ。寧ろ、ドキドキしてしまっている。

 ―――この胸板で壁ドン!あぁ、もう!髪掻き上げる仕草にキュンよ!キュン!

 嫉妬された事に嬉しさが増したのだろう。髪に付いた糸如きで嫉妬するなんて、可愛くて仕方なく、彬良が怒っていても嬉しい茉穂。

「………何、嬉しそうな顔してんだ?」
「え!………嫉妬されてちょっと嬉しい………」
「っ!…………そうか……ならその嫉妬、受け取る覚悟あるんだな?」
「え?受け取る?………んっ!」

 顎を持ち上げられた茉穂。唇を舐められキスをされ察すると、茉穂は唇を開ける。深く、セックス中にされてきたキス。長くされ思わず茉穂の身体は疼き始めてしまう。

「んんっ!」

 流石に長いので、彬良を押し返えそうと、胸板を押すが、筋肉フェチの茉穂はその胸板に触りたい衝動に駆られてしまい、押しているか弄るか分からない彬良。

「……………」

 それが面白いのか、彬良は茉穂の片足を持ち上げ、太腿を這い指をストッキング越しに秘部へと割り入れる。

「んっ!」

 茉穂は目を開け、間近にある彬良に目線を送る。

 ―――ちょっと!これ以上は!

「…………」
「っ!」

 彬良が茉穂は抵抗を見せると思っていたのだろう、目線がかち合い、彬良は目をギラギラと滾らせている。

「!」

 下着が擦れ、にちゃにちゃと、濡れていく。

「んんっ!」

 キスを止めてくれないので、茉穂は彬良の胸板を叩くが、ビクともせず彬良の指はストッキングを破り、クロッチをズラす。

「すげぇ、溢れてきたけど………ククッ」

 キスを終わらせ、茉穂が詰るのを見越したのだろうか、彬良は舌の代わりに空いた片方の指を茉穂の口に入れた。

「んんッ!」
「エロっ………会社でそんな顔晒すなよ?」
「誰………が……や……って……」
「俺」
「んんッんんんっん!」

 指が深く最奥に2本、コリコリと引っ掻かれた弱い場所を攻められ、茉穂はイク寸前だ。声を押し殺し、必死で耐えようとしているが、彬良には分かってしまう。

「…………イカせねぇ」
「!」

 イキそうだった。彬良の指を締め付ける感覚があり、彬良の腕を掴む力があった茉穂。感覚を逃がせる手段を阻られてしまう。

「………ど……して………はぁ……はっ……」
「………エロい顔………」
「あっっああ………んっ!」
「声は我慢しろって………」

 再び、激しく彬良の指が蠢く。蜜が溢れ、太腿に迄湿る。イキそうになると、指を止められる事、数回。その度に彬良は茉穂の蕩けた顔を見られて満足そうだ。
 
「…………茉穂……今日、この疼きのまま仕事しな………」
「え………?」

 彬良の指が、茉穂のなかから離れる。べったりと彬良の指には茉穂の蜜が付いていて、舐め取っている彬良は言葉を続ける。

「俺に嫉妬させた………燻るなら、仕事終わったら俺んちに来い………突っ込んでやるから」
「なっ!」
「いやぁ……俺も我慢しなきゃなぁ………」
「意地悪っ!」
「こういう男だから、俺……じゃな」

 彬良は黒縁眼鏡を掛け、前髪を下ろすと、会議室の鍵を開け、彬良は茉穂を置いて出て行った。
 暫くして、茉穂も服を整えて、髪型を直し、仕事に戻る。
 彬良の姿は平然とPCに向かって仕事をしていたのを、恨みがましく茉穂は見るが、目が合った彬良はニヤリと、口端を上げて、仕事を再開させた。

 ―――何、あの態度!……私はあの後、トイレに駆け込んで大変だったんだから!下着が気持ち悪い~!

「遅かったね、さっきクライアントから連絡あったから、折電宜しく」
「あ………うん……ありがとう」

 隣の同僚から付箋を見せられ、内容確認後クライアントに連絡し、仕事を再開させた茉穂だが、燻る身体は暫く治まる事はなく、仕事の終業時間になる頃、彬良からメールが入った。

『待ってるからな』
「…………はぁ…………」
「溜息吐いて、捗ってないの?」
「…………あ、仕事は大丈夫……私情の方」
「充実してんじゃなかったっけ?」
「リア充だけどねぇ………嫉妬心強い彼氏を可愛いと思ってたら、してくる男、てどう思う?」
「…………ごちそうさま……リア充過ぎて羨ましいわ……」

 同僚に羨ましがられ、茉穂も人様がそうだったら、と思えば、羨ましいと思うだろう。だが、仕事中にこういう事をされるのは困る。そう思い、文句を言うつもりで、茉穂は彬良の住むマンションへと向かうのだった。

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