【完結】鬼畜皇太子にロックオンされまして…………

Lynx🐈‍⬛

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お仕置きは程々に願います♡

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「動くなよ」

 ルカスは背後で何かを持ってくる。鏡越しで見覚えのある箱に目が止まる。いつルカスは持ってきていたのか。

「ルカス様………いつ持ち込んだのです!?」
「部屋に迎えに来た時に……アナとエリスにはこの箱には触るな、と言っておいて、尚且つ俺が寝ていた部屋に置いておいたの箱も持ってきておいてくれ、と頼んであった」
「…………………使う気ですの?」

 箱から出された物を持ち、ルカスはマシュリーにあてる。チェーンのひんやりした感覚が、身体に覚えさせられた快感を、呼び起こそうとするルカス。

「当然」

 後ろから耳元で囁くルカスの低い声に、ではなく、とマシュリーは震えた。

「……………期待してるな……」
「…………なっ!」
「してるだろ?………ゾクゾクと身体震えてる………寒くないだろ?今日は」

 そう、期待している。何故なら触れてもいないのに、胸の蕾は摘みやすく、尖っていたからだ。『していない』とも言えず、マシュリーは自分の姿から目を逸し俯くと、ルカスに顎を上げられ、キスをされる。始めから深いキスを仕掛けられ、ルカスから唾液を流されると、苦しくなり嚥下してしまう。顎を持たれるルカスの手は、マシュリーの唇を逃さなかった。
 背中の方から、シャラシャラとチェーンが擦れる音と共に、何回かマシュリーの背に冷たいチェーンが揺れて当たる。その度にゾクゾクと震え、ルカスにしがみつきたくなり、ルカスの背に手を伸ばしたマシュリーだったが、ルカスはキスを終えてしまった。

中………さぁ、を着させてやる……動くなよ」
「…………あ………っ」

 しがみつきたくなったその宙を浮いた腕は寂しく空気を切った。

 シャラッ。

「っ!」

 背中から通されたチェーンは前に回り、胸の両方の蕾を挟む。以前は前に垂らした状態で着けられたのが、この日は背中から回され、背中に冷たいチェーンの感触と、温かいルカスの手とのアンバランスな愛撫に、マシュリーの下腹部は限界だった。ウズウズと足を磨り合わせてしまい、伝う蜜はもうルカスの目に入っているだろう。胸に着け終わると、背中に更にチェーンを着けられ、足の付け根から前に回される。

「……………濡れてるなぁ……」
「…………あっ………」

 腰回りにもチェーンが一周し、チェーンの所々に、マシュリーの宝石が嵌められていて、場所によっては弱い場所に当たっていて、なんとも卑猥な姿が出来上がっていく。

「足開け」
「…………む、無理です………は、恥ずかしく………て……」
「………分かった」
「…………ご……ごめ………え!?」

 ルカスは蹲り、マシュリーの片足を自分の肩に掛ける。バランスを崩しそうになり、ルカスの頭に手を置いてしまうマシュリー。

「………ふふふ………髪は引っ張らないでくれよ?まだ禿たくないからな……」
「も、申し訳……」

 怒る訳でもなく優しい口調でマシュリーが倒れない様に支えてはくれているルカス。

「謝る事はないさ……………マシュリーに後から怒られるのは俺かもしれないからな………」
「…………ひゃっ!………あっ……あぁっ!」
「って!」

 蕾に挟まれ、思わず衝撃から、ルカスの髪を鷲掴みしてしまい、ルカスは痛がる。

「引っ張らないでくれ、て言ったろ!?」
「だ………だって………ルカス様がっ………」
「………はいはい、俺のせいね……確かに俺がやってる事だもんな………あぁあ………本当にやらしいなぁ………マシュリー……ポタポタと垂れて………また追加で作るのが楽しみだ……」

 蜜がチェーンを伝い、床に落ちて宝石になっている。そのチェーンからもう1つ、宝石が連なる物が、太腿の辺りで揺れ、それが蜜を纏うのを待っていたかの様に、ルカスはマシュリーの腰を寄せて来ると、蜜口に指を入れ、蕾回りを舐めていく。更に濡らそうとしているのが明らかで、先の宝石に蜜を絡ませ、マシュリーの尻孔を解し始めたのだ。

「なっ………そこはっ………ああっ………入れ……な……」

 つぷつぷと尻孔へ宝石が埋め込まれ、奥迄押し込まれてしまった。すると、徐ろにルカスは立ち上がり、マシュリーの背中に回る。

「ほら………完成………」

 蜜がべったりと付いた手で顎を上げられ、更にマシュリーの身体で拭き取るかのように、蜜を塗られた身体は、淫靡な色と化して、マシュリーを彩った。

「…………か、完成………て………」
「……蜜から出来た宝石をマシュリーから作られたのを見た時から………この姿を見たくてね………今後、の時に使わせてもらうから…………日々やらしい姿を俺に見せてくれ……」
「あぁあ………んっ」
「妬けるなぁ………の物で喘ぐマシュリーを見ると………蜜も止まらないな……」

 チェーンを強弱付けて引っ張るルカスに、マシュリーは受ける刺激で昂ぶらせ、理性は吹っ飛んでいった。

「俺も脱ぐから脱ぎ終わる迄、立ってろよ」
「…………ああっ……駄目っ………取って……」
「まだ駄目」

 蜜壺の最奥は疼くままなのに、他の性感帯はイキたくても、力の加われ方が微妙な強さで、ふらふらと足を縺れさせながら、姿見に手を付いたマシュリー。

「自分の姿を近くで見たかったか?」
「………ち、違……い……あぁあっ………ルカス様っ!」

 ルカスが脱ぎ終わった直後、足の付け根に回されていたチェーンをずらし、後ろから屹立を突き刺されたマシュリー。急に来た刺激と気持ち良さに、挿入っただけでイってしまった。
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