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解呪された魔法♡

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 結婚式が挙げられ、新しい部屋に変わったイルマとラスウェル。
 ラスウェルの自室のあった部屋を拡張し、使っていなかった部屋を寝室に改装した部屋だ。ラスウェルが以前から使っていた寝室はまた改装し、子供が産まれたらその子供が使うという。
 イルマがそれを聞いた時は、『早く世継ぎを』と言われている様で、照れて真っ赤になったものだったが、気持ちに気が付いた後は『世継ぎ』話を聞いても、『プレッシャーを掛けないで』と言い返せるぐらいの事をイルマは言える様になっていた。
 真新しい調度品が揃えられた部屋に身体を清めたイルマが入る。それぞれ初夜の準備もある為、ラスウェルは別の部屋の湯殿を使って既に寝室で待っていた。

「イルマ………」
「殿下………お待たせしましたか?」
「いや?……今日は疲れたろ……」
「殿下こそ、お疲れじゃありません?立太子の即位式もあったのですから」
「うん…………だから癒やしてくれ」

 寝室の入口で立ったままのイルマに、ベッドの脇に座っていたラスウェルは手を差し伸べる。

「………なんか照れますね……初めての経験では無い筈なのに……」
だからな……やっと朝迄一緒に居られる……」
「ふふふ……寂しい朝は無くなりますね……きっと……」

 イルマがラスウェルの前に来ると、ラスウェルに腰を抱かれ、イルマの胸に顔を埋めた。

「あぁ…………寂しかったな……あの日は……寝顔見れたのに寝起きの顔が見れなかったのは残念だったよ……」
「わたくしは殿下の姿が無く寂しかったです」

 すっかり見慣れた短髪のラスウェルの頭を撫でるイルマ。

「気持ちいい………」
「髪を撫でてるだけですよ?」
「髪だけじゃないよ………イルマの柔らかい胸が気持ちいい……コルセット無いから……」
「や、やらしいお言葉は………あの……要らないです………」
「何で?今からやらしい事をするのに……」
「……………そ……です……けど……」

 ラスウェルはイルマの着る夜着の結び紐が背中にあるのに気が付き解くと、夜着がイルマの足元にスルンと落ちる。

「夜着はいいなぁ……脱がしやすくて……」
「そ………うです……か?」

 露わになったイルマの胸の前にはラスウェルの顔がある。目の前にあるご褒美を大事そうに下から舐め上げるラスウェル。
 背中に回されている手はイルマの背筋を擦っていた。ゾクゾクと擽ったい様な気持ち良い様な不思議な感覚に陥りながら、啄まれる蕾を刺激された。

「んっ………」
「マシュマロみたいに甘いな……なのに、ココだけ硬くなるから堪らないな………」
「あっ………んっ……」

 強く蕾を噛まれ、喘ぎ声が大きくなるイルマ。甘噛みではあるが、歯が当たる噛み方に、ビリビリと感じる様で、口に含みやすくなる硬さになっていく。

「………ほら、硬くなってきた……」
「殿下っ………説明……い…………んっ!」

 ドサッ、とイルマはベッドに押し倒された上、唇に深いキスをされた。深くなるキスを仕掛けられたイルマは、ラスウェルと唇が離れる迄、喋る事は出来ず、反抗的な言葉を許さない様子だ。
 漸く離された唇から銀糸が紡ぐ。

「ん?何か言ってた?」
「だから……説明……いり………っ!……ああっ……んふっ…はぁっ………」

 卑猥な言葉を本当に言って欲しくないのに、ラスウェルは聞き入れない。言おうとすると、刺激を強くしているのだ。

「イルマ……俺の楽しみ奪わないでくれよ……」
「でも………嫌なものは……い………やぁっっああっ」

 耳の孔にピチャピチャとラスウェルの舌が入り、脳裏が痺れる。

「あ、これいいんだ……へぇ~………色々今夜見られそうだな……」

 まだ数えられる程しか身体を合わせてないのに、次々と弱い場所を探られていくイルマ。
 弱い場所を探られたら、またを増やされるだろうと思うと、イルマは逃げ腰になっていく。気持ちいい事は嫌いではないのに、聞きたくないのが先に考えてしまう。
 逃げるイルマに覆い被さるラスウェルにより、キスが落ちていく。

「イルマ………逃げるな……あ……そうだ……避妊魔法を解呪しなきゃな………」
「………はぁ………はぁ……」

 暴れたイルマの首周りや胸元は気が付けばうっ血痕が無数に着けられてしまっていた。力では敵わないイルマはそれだけで疲れた様子だ。

「いい?………イルマ……解呪して」
「………はい……」

 下腹部をラスウェルは見つめながら擦っている。イルマの返事があると、呪文を唱えた。

「……………これで、解呪完了……イルマはさ、何人欲しい?」
「え!?………気が早いです!」
「…………だな……あぁ……感慨深いな……」
「殿下………これからも宜しくお願いします」
「こちらこそ」

 ラスウェルも服を脱ぎ捨て、全裸になるとイルマを慈しむ様に優しく抱いた。
 相変わらず、卑猥な言葉で説明しながら、聞きたくない聞きたくない、とイルマは恥ずかしそうにし、たっぷりと蕩けさせられ、抱き潰された。
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