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3話 俺と仮人生

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「では、いってらっしゃい」




主:「ここが現世か......」
特になにも変わらないんだな
「それでは、説明させていただきますと」
主:「その前に、お前はどこにいるんだ?」
「私は天界にいます、仮人生の場合は私がナビゲートさせていただきますのでご安心を」
「では気を取り直して説明いたします」

「まず、一度死んだものはその魂とともに意識を天界に送り出されます、そのあとに先ほどの天界で 転生まで自由にお過ごしになってもらっています」
「もちろん、天界で永遠に過ごす方もいらっしゃいますが大半は転生を選びますね、しかし、転生は その後を決める重大なもの、情報が無い天界で決めるのは無理があります」
「そこで私たちは【仮人生かりじんせい】という方法を採用いたしました」
「仮人生とは、1周間、ようは168時間だけ任意の人生を体験できるのです」
主:「な、なるほど....」
「今回あなたは生前のご友人【竹内たけうち あきら】様への追体験を新生いたし ました」
「仮人生というのはあくまでも追体験、自分から行動はできませんのでご了承ください。では、仮人 生中は念じれば私への通信ができますので~」

主:「長かったな、そうとう文も見づらいだろう」
[突如祐介の体が勝手に動き出した]
主:「な、なるほど自分で行動ができないというのはそういうことか.....」

???「明~!」
主:(誰だこの女性)
???「ほら、行こ?授業始まっちゃうよ!」
主:「ごめんごめん、んじゃ行くか!」

なるほど、どうやら勝手に話すらしい
完全に自由は無いってことか
主:(しかしアイツにこんな友達?彼女?がいたなんて......)
主:(人はわからんものだな)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

???「やっとついたね~あ、これ! 借りてたノート!」
主:「お~ありがとありがと」
先生「ほら-授業始めるぞー」
???「んじゃ、またあとで!」


自由に行動できなく、考えることしかできない祐介
主:(あれ、仮人生ってめっちゃ暇じゃね!?)
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