俺は君の隣にいたかった

kazuna

文字の大きさ
4 / 4

パートナー

しおりを挟む

スマホ「♪」

和馬「…ん?メッセージ?」

優月[あの、今お時間頂けますか?
先程お話していたボスを攻略したいのですが、協力して頂けませんか?]

和馬「………」
  (おいおいあの子まじかメッセだとこんな硬くなるんか…てかなんか業務連絡みたいだな)

和馬[おう、今ちょうど暇してたし全然構わないよ]

優月[ありがとうございます、ではこちらから招待しますね]

和馬[ありがと]

優月[あの、1つだけお願いがあるのですが聞いてもらえませんか?]

和馬[なに?]


       5分後


和馬「あれ、返信止まったぞ」

スマホ「♪」

和馬「お」

優月[もしよければ電話をしながらやらせて貰えませんか?]

和馬「…さては優月…これ送るのにめっちゃ苦戦してたってオチだろ…」

和馬[そんなことなら全然いいよ]

優月[ありがとうございます!]



和馬「もしもーし」

優月「もしもし」

和馬「じゃ、早速行きますか?」

優月「はい、お願いします」

和馬「おーけー、けどその前に敬語やめたら?疲れるでしょ」

優月「あ、いえ、大丈夫です
それに今日初めてあった人に敬語を外すのは中々勇気が…」

和馬「優月ってやっぱかわいいよな…」

優月「えっ」

和馬「おっと失礼口が滑った
さて、じゃいよいよ目的のボス戦ですよっと」

優月「…はい」

和馬「ところで優月ってヒーラーだったんだね」

優月「ひ、ひーらー?」

和馬「回復系を多く使う要員のこと
それでレイドボスに単騎特攻仕掛けようなんて大分無茶だ」

優月「うっ…選択間違えたかなぁ…」

和馬「まぁソロプレイだと火力は中々出ないな、だがそれはソロの場合だ」

優月「え」

和馬「今回はアタックは全て俺にやらせてくれ、優月は俺の後ろに下がって俺のHPが下がったら回復魔法をかけてくれ、それ以外の場合はMPの残量に気をつけつつ強化魔法を頼む」

優月「了解しました」

和馬「よし、行こう」

優月「はい」











優月「ま、まさかこんなに早く終わるとは思いませんでした」

和馬「優月が俺に使ったバフがかなりデカかったなぁ」

優月「人が1人いるだけで大分違うんですね…」

和馬「まぁね~」

優月「あ、あの」

和馬「ん?」

優月「よかったらステータスとか見せてもらえませんか?私、上げ方分からなくて…」

和馬「あーいーよー」




優月「えっ」

和馬「どーかした?」

優月「スピードとクリティカルが最大でパワーがほぼ最大って」

和馬「ん?あーマジックんとこ見てみ?」

優月「マジック…ゼロ?」

和馬「おわかり?」

優月「もしかして魔法系のもの全てを捨ててそれを他にまわした…?」

和馬「あったりー、まぁレベリングすれば均等に振りながらでも2つぐらいならカンストは出来るがそれだけだと何か一つが足りなくなる、ならどうせ使わないものを上げるよりそれを捨ててもう1つ火力を上げるものを増やした方がいいって考えなんだ」

優月「なるほど…ん?レベリング?
あの、今レベルってどのくらいですか?」

和馬「100」

優月「たしかこのゲームって100が最大でしたよね…」

和馬「そーだね」

優月「こんな人が攻撃を全て行っていたらあんなに早く終わるのも必然ですね…」

和馬「いや、俺のソロだとこんな早くには終わらなかったよ」

優月「気を使われなくても大丈夫ですよ」

和馬「優月夢中になりすぎて見てなかったんだな
あのボス一定間隔で攻撃力低下のデバフをかけてくるんだよ、だから優月のバフがそれを相殺しつつ攻撃力を上げてくれたんだ」

優月「そ、そうだったんですか」

和馬「うん、だから今回のボス戦中々いい連携取れてたんだよ」

優月「そう…ですか…」

和馬「どーかした?」

優月「あ、あの…また一緒にやってくれませんか?」

和馬「うん、いーよいつでも」

優月「ありがとうございますっ!」

和馬「あー、けどその前に俺のお願いも1つだけ聞いてくれない?」

優月「わ、私に出来ることなら」

和馬「敬語、とってほしいなって思って
今後一緒にやるゲーム仲間だし顔も合わせてる上に同い年なのに敬語で話されるのは中々なれないんだ」

優月「わかりまし…わかったよ、またよろしくね」

和馬「こちらこそよろしく、パートナーさん」






 そうして優月との電話を切った俺は、明日学校で優月と会えるかもしれないことを密かに楽しみにしていた。











(どうもどうも中の人のkazunaでございます
今回ほぼほぼお二方の会話のみで構成されてましたが、試しにやってみたって感じなのです
私自身優柔不断な男なので色々コロコロ変わったりしますがどうぞよろしくお願いします)
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...