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パートナー
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和馬「…ん?メッセージ?」
優月[あの、今お時間頂けますか?
先程お話していたボスを攻略したいのですが、協力して頂けませんか?]
和馬「………」
(おいおいあの子まじかメッセだとこんな硬くなるんか…てかなんか業務連絡みたいだな)
和馬[おう、今ちょうど暇してたし全然構わないよ]
優月[ありがとうございます、ではこちらから招待しますね]
和馬[ありがと]
優月[あの、1つだけお願いがあるのですが聞いてもらえませんか?]
和馬[なに?]
5分後
和馬「あれ、返信止まったぞ」
スマホ「♪」
和馬「お」
優月[もしよければ電話をしながらやらせて貰えませんか?]
和馬「…さては優月…これ送るのにめっちゃ苦戦してたってオチだろ…」
和馬[そんなことなら全然いいよ]
優月[ありがとうございます!]
和馬「もしもーし」
優月「もしもし」
和馬「じゃ、早速行きますか?」
優月「はい、お願いします」
和馬「おーけー、けどその前に敬語やめたら?疲れるでしょ」
優月「あ、いえ、大丈夫です
それに今日初めてあった人に敬語を外すのは中々勇気が…」
和馬「優月ってやっぱかわいいよな…」
優月「えっ」
和馬「おっと失礼口が滑った
さて、じゃいよいよ目的のボス戦ですよっと」
優月「…はい」
和馬「ところで優月ってヒーラーだったんだね」
優月「ひ、ひーらー?」
和馬「回復系を多く使う要員のこと
それでレイドボスに単騎特攻仕掛けようなんて大分無茶だ」
優月「うっ…選択間違えたかなぁ…」
和馬「まぁソロプレイだと火力は中々出ないな、だがそれはソロの場合だ」
優月「え」
和馬「今回はアタックは全て俺にやらせてくれ、優月は俺の後ろに下がって俺のHPが下がったら回復魔法をかけてくれ、それ以外の場合はMPの残量に気をつけつつ強化魔法を頼む」
優月「了解しました」
和馬「よし、行こう」
優月「はい」
優月「ま、まさかこんなに早く終わるとは思いませんでした」
和馬「優月が俺に使ったバフがかなりデカかったなぁ」
優月「人が1人いるだけで大分違うんですね…」
和馬「まぁね~」
優月「あ、あの」
和馬「ん?」
優月「よかったらステータスとか見せてもらえませんか?私、上げ方分からなくて…」
和馬「あーいーよー」
優月「えっ」
和馬「どーかした?」
優月「スピードとクリティカルが最大でパワーがほぼ最大って」
和馬「ん?あーマジックんとこ見てみ?」
優月「マジック…ゼロ?」
和馬「おわかり?」
優月「もしかして魔法系のもの全てを捨ててそれを他にまわした…?」
和馬「あったりー、まぁレベリングすれば均等に振りながらでも2つぐらいならカンストは出来るがそれだけだと何か一つが足りなくなる、ならどうせ使わないものを上げるよりそれを捨ててもう1つ火力を上げるものを増やした方がいいって考えなんだ」
優月「なるほど…ん?レベリング?
あの、今レベルってどのくらいですか?」
和馬「100」
優月「たしかこのゲームって100が最大でしたよね…」
和馬「そーだね」
優月「こんな人が攻撃を全て行っていたらあんなに早く終わるのも必然ですね…」
和馬「いや、俺のソロだとこんな早くには終わらなかったよ」
優月「気を使われなくても大丈夫ですよ」
和馬「優月夢中になりすぎて見てなかったんだな
あのボス一定間隔で攻撃力低下のデバフをかけてくるんだよ、だから優月のバフがそれを相殺しつつ攻撃力を上げてくれたんだ」
優月「そ、そうだったんですか」
和馬「うん、だから今回のボス戦中々いい連携取れてたんだよ」
優月「そう…ですか…」
和馬「どーかした?」
優月「あ、あの…また一緒にやってくれませんか?」
和馬「うん、いーよいつでも」
優月「ありがとうございますっ!」
和馬「あー、けどその前に俺のお願いも1つだけ聞いてくれない?」
優月「わ、私に出来ることなら」
和馬「敬語、とってほしいなって思って
今後一緒にやるゲーム仲間だし顔も合わせてる上に同い年なのに敬語で話されるのは中々なれないんだ」
優月「わかりまし…わかったよ、またよろしくね」
和馬「こちらこそよろしく、パートナーさん」
そうして優月との電話を切った俺は、明日学校で優月と会えるかもしれないことを密かに楽しみにしていた。
(どうもどうも中の人のkazunaでございます
今回ほぼほぼお二方の会話のみで構成されてましたが、試しにやってみたって感じなのです
私自身優柔不断な男なので色々コロコロ変わったりしますがどうぞよろしくお願いします)
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