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本編
伝手が使えるのも才能よね
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僕とナタリーは呆然としてその様子を見ていた。
辺りはしんと静まり返った。
すると人だかりの中から、老婦人が財布を差し出し、ぽつりと言った。
「運び屋さんのお陰で、絶縁した娘の死に目に会えました。返しきれない程の恩だと思っていましたが、今度は私がその感謝をお返しする番ですねぇ。何も出来ない年寄りですけれど、このお金をお持ちなさいな。」
驚くことにそこからどんどん協力の輪が広がっていく。
「家族をお連れするのは私の荷馬車を使ってください!」
「殺された人達の為に、協会で祈りを捧げましょう。ミサを執り行いますのでその家族の名前を教えて頂けますか。」
司祭の男が言った。
「…善良な父であったハウエルと勇敢な母リェンカ、赤ん坊だった娘のマーガレットの為に祈って欲しい。ハウエルは妻子の葬儀が終わった翌日に死んだんだ…。家族があの世で再会できるように取り計らってほしい…」
「必ずそうしよう」
「…運び屋ってすごい。馬鹿だけど、案外やるのね。馬鹿なのに」
僕もナタリーのその言葉に否定は出来なかった。
あれよあれよと言う間に、僕達の帰りの列車賃とチケットが用意された。運び屋達は家族達と共に拠点を移す協力を取り付けている。
列車のチケットを用意できる人は限られている。何故ならチケットはかなり高額で、新婚旅行で乗ろうとすると、結婚指輪を買うか列車のチケットを用意するか二択を迫られるほどだからだ。それに乗っているということは、その金額を用意できるほどの富裕層に限られる。
最後に老紳士が、
「私は件のその貴族と、騎士団に伝手がありますから。きちんと然るべき罪を償いさせましょう。」
と締めくくった。
帰りの列車の中で、
「何か割と呆気なく終わったわね…」
「僕にとっては濃厚な数日だったよ。二度とやりたくないけどね」
「というか、運び屋達も私達と一緒に帰りの列車に乗るのね。あの人たち家に帰らないのかしら」
ナタリーと二人、事態が終息へ向かっていることを感じ取っていた。
辺りはしんと静まり返った。
すると人だかりの中から、老婦人が財布を差し出し、ぽつりと言った。
「運び屋さんのお陰で、絶縁した娘の死に目に会えました。返しきれない程の恩だと思っていましたが、今度は私がその感謝をお返しする番ですねぇ。何も出来ない年寄りですけれど、このお金をお持ちなさいな。」
驚くことにそこからどんどん協力の輪が広がっていく。
「家族をお連れするのは私の荷馬車を使ってください!」
「殺された人達の為に、協会で祈りを捧げましょう。ミサを執り行いますのでその家族の名前を教えて頂けますか。」
司祭の男が言った。
「…善良な父であったハウエルと勇敢な母リェンカ、赤ん坊だった娘のマーガレットの為に祈って欲しい。ハウエルは妻子の葬儀が終わった翌日に死んだんだ…。家族があの世で再会できるように取り計らってほしい…」
「必ずそうしよう」
「…運び屋ってすごい。馬鹿だけど、案外やるのね。馬鹿なのに」
僕もナタリーのその言葉に否定は出来なかった。
あれよあれよと言う間に、僕達の帰りの列車賃とチケットが用意された。運び屋達は家族達と共に拠点を移す協力を取り付けている。
列車のチケットを用意できる人は限られている。何故ならチケットはかなり高額で、新婚旅行で乗ろうとすると、結婚指輪を買うか列車のチケットを用意するか二択を迫られるほどだからだ。それに乗っているということは、その金額を用意できるほどの富裕層に限られる。
最後に老紳士が、
「私は件のその貴族と、騎士団に伝手がありますから。きちんと然るべき罪を償いさせましょう。」
と締めくくった。
帰りの列車の中で、
「何か割と呆気なく終わったわね…」
「僕にとっては濃厚な数日だったよ。二度とやりたくないけどね」
「というか、運び屋達も私達と一緒に帰りの列車に乗るのね。あの人たち家に帰らないのかしら」
ナタリーと二人、事態が終息へ向かっていることを感じ取っていた。
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