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突然スタートさせられた異世界生活
え!?
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さっき完成した即席ベッドに仰向けになってゆっくり頭を整理する。
夢を見ているように自分の身に起きていることがどこか他人事みたいだった。だけど、目を閉じると汗をかいた不快感や疲労を訴える身体が夢ではないという事が痛いほど感じられた。認識してしまうともうダメだった。いつまで続くか分からないこの状況が、途端に嫌で嫌で堪らなくなった。
「……ぉかーさん。お、ねーちゃん…。うぅーっ…。」
そんな時だった。視界の端に赤いものが映った気がした。気のせい?暫く様子を見ていると、松明を持った人が僅かに見えた。
人だ!人がいる!助けてもらえるかも!
でももし言葉が通じなかったり、不審者みたいに捕まえられたりしたらどうしよう…。やっぱり怖いしもうちょっと様子を見よう。
私がいる木の近くまで松明を持った男の人達が来て、見つからないようにじっと伺う。
よく見たら鍬とか武器?持ってんじゃん。それ農具じゃないの?何に使うつもりよ。こわ…。
『※※※※※※?※※※※※※※※※ーー!!』
『※※※!※※※※※※!』
言葉通じないじゃん。全然何言ってるか分かんないし。様子みて正解。しかもなんか怒ってない?ただ大声出してるだけ?
というか、夜なのに何してるんだろ?何か、いや誰か?探してる?でも鍬とか持ってて物騒だし、やっぱ猪とか熊とか探して殺せ、とかかな。このジャングルに猪とか熊がいるのか全く分かんないけど。
というかあれ、何語?日本語は勿論、英語、韓国語、中国語じゃないのは何となく分かる。でもそれしか分かんない。分からない事しかないこの状況どうしよう…。言葉通じないけどどうにか助けてくれないかな。殺されたりしないよね…?話しかけてみるか、それともこのままじっとしてるか。悩んでいると、一人の人と目が合った気がした。やば!見つかった!?
目が合った人がこちらを指差して仲間なんか言ってる!人が大勢私がいる木の回りを取り囲み始めたし!どーしよう!!しかもなんか皆怖い顔して怒鳴ってるっぽいし!!何!?もうやだぁ!!
パニックになっているうちに自分の足元の近くに木の梯子がかけられた。引き摺り下ろされる!?引き摺り下ろされる前にこれ使って自分で降りるべき!?とりあえずもう降りるしかない!!
ゆっくり踏み外さないように慎重に足をかける。建物だと多分2階くらいの高さあるかな…。なんか体重かけるとぎしぎしいっててめっちゃ怖い…。梯子の一番上段に足をかけたは良いが、恐怖で足が一段下に降ろせない。その間も下から怒号?みたいなの聞こえてるし!梯子が壊れそうで怖いんだもん!それでも何とか両足が梯子の一番上段に乗った。木の幹にしがみついたまま、なんとか次の段に片足を降ろし、慎重に降りていく。
残り3段になった時、ポニーテールにしていた髪を思いっきり引っ張られ、驚いて梯子から落ちた。
「いっっっったぁ…。」
打ち付けたお尻とついた手が痛すぎて生理的な涙が浮かんでくる。誰よ、髪引っ張った奴!危ないっつーの!
ふ、と周りを見ると自分を中心に取り囲まれている。しかも武器向けられてるし、絶対敵だと思われてるよ、これ。一人の男の人が近づいて来て、何か話しているみたいだった。
『※※※※。※※※※※※※※?』
何で私をじっと見てんの?あ!もしかして私に話しかけてる?違うかな?
「…あの、何言ってるか全然分かんないんですけど…。日本語出来る人いませんか?」
勇気を出して、手を上げて話し掛けてみる。言葉が通じないけどもうどうしたらいいか分かんないんだもん!
すると後ろから突然、後ろ手に両手をつかまれ、紐で縛られた。
「やだ!何するの、離して!!」
暴れてもびくともせず、両手両足を紐で縛られてしまった。
もう、ほんとに嫌だ!!私が何か悪い事した!?
夢を見ているように自分の身に起きていることがどこか他人事みたいだった。だけど、目を閉じると汗をかいた不快感や疲労を訴える身体が夢ではないという事が痛いほど感じられた。認識してしまうともうダメだった。いつまで続くか分からないこの状況が、途端に嫌で嫌で堪らなくなった。
「……ぉかーさん。お、ねーちゃん…。うぅーっ…。」
そんな時だった。視界の端に赤いものが映った気がした。気のせい?暫く様子を見ていると、松明を持った人が僅かに見えた。
人だ!人がいる!助けてもらえるかも!
でももし言葉が通じなかったり、不審者みたいに捕まえられたりしたらどうしよう…。やっぱり怖いしもうちょっと様子を見よう。
私がいる木の近くまで松明を持った男の人達が来て、見つからないようにじっと伺う。
よく見たら鍬とか武器?持ってんじゃん。それ農具じゃないの?何に使うつもりよ。こわ…。
『※※※※※※?※※※※※※※※※ーー!!』
『※※※!※※※※※※!』
言葉通じないじゃん。全然何言ってるか分かんないし。様子みて正解。しかもなんか怒ってない?ただ大声出してるだけ?
というか、夜なのに何してるんだろ?何か、いや誰か?探してる?でも鍬とか持ってて物騒だし、やっぱ猪とか熊とか探して殺せ、とかかな。このジャングルに猪とか熊がいるのか全く分かんないけど。
というかあれ、何語?日本語は勿論、英語、韓国語、中国語じゃないのは何となく分かる。でもそれしか分かんない。分からない事しかないこの状況どうしよう…。言葉通じないけどどうにか助けてくれないかな。殺されたりしないよね…?話しかけてみるか、それともこのままじっとしてるか。悩んでいると、一人の人と目が合った気がした。やば!見つかった!?
目が合った人がこちらを指差して仲間なんか言ってる!人が大勢私がいる木の回りを取り囲み始めたし!どーしよう!!しかもなんか皆怖い顔して怒鳴ってるっぽいし!!何!?もうやだぁ!!
パニックになっているうちに自分の足元の近くに木の梯子がかけられた。引き摺り下ろされる!?引き摺り下ろされる前にこれ使って自分で降りるべき!?とりあえずもう降りるしかない!!
ゆっくり踏み外さないように慎重に足をかける。建物だと多分2階くらいの高さあるかな…。なんか体重かけるとぎしぎしいっててめっちゃ怖い…。梯子の一番上段に足をかけたは良いが、恐怖で足が一段下に降ろせない。その間も下から怒号?みたいなの聞こえてるし!梯子が壊れそうで怖いんだもん!それでも何とか両足が梯子の一番上段に乗った。木の幹にしがみついたまま、なんとか次の段に片足を降ろし、慎重に降りていく。
残り3段になった時、ポニーテールにしていた髪を思いっきり引っ張られ、驚いて梯子から落ちた。
「いっっっったぁ…。」
打ち付けたお尻とついた手が痛すぎて生理的な涙が浮かんでくる。誰よ、髪引っ張った奴!危ないっつーの!
ふ、と周りを見ると自分を中心に取り囲まれている。しかも武器向けられてるし、絶対敵だと思われてるよ、これ。一人の男の人が近づいて来て、何か話しているみたいだった。
『※※※※。※※※※※※※※?』
何で私をじっと見てんの?あ!もしかして私に話しかけてる?違うかな?
「…あの、何言ってるか全然分かんないんですけど…。日本語出来る人いませんか?」
勇気を出して、手を上げて話し掛けてみる。言葉が通じないけどもうどうしたらいいか分かんないんだもん!
すると後ろから突然、後ろ手に両手をつかまれ、紐で縛られた。
「やだ!何するの、離して!!」
暴れてもびくともせず、両手両足を紐で縛られてしまった。
もう、ほんとに嫌だ!!私が何か悪い事した!?
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