悪役令嬢ですが婚約破棄されたこともあって異世界行くには妥協しません!

droit

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第十話

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 わたしはセオと一緒にその黒いローブを纏った守護者に立ち向かった。しかし、彼の力は想像以上だった。攻撃を放っても、まるで無限に湧き出るかのような魔力の壁で防がれてしまう。反撃として放たれる闇の魔法は、わたしとセオを苦しめるほどの威力だった。

「どうすれば…」

一瞬、わたしは迷いが生じた。だが、その時、セオがわたしに声をかけた。

「姉さん!まだやれる!」

彼の言葉に、わたしの中に再び闘志が湧き上がった。ここで諦めるわけにはいかない。前世で得られなかったすべてを、今度こそ手に入れるために。

「わたしたちの力を合わせれば、きっと…!」

セオが剣に魔力を込め、突進する。その一瞬の隙を突いて、わたしは魔法を放った。火と雷の魔法を同時に放出し、守護者の防御を突破しようとする。

しかし、守護者はその攻撃を冷静にかわし、逆に闇の刃をわたしに向けてきた。咄嗟に防御魔法を展開するが、その力は強大で、防ぎきれない部分もあった。

「姉さん!」

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