感染。

3章〜嘘か誠か〜

取引

勢いよくドアを開けた先にはハンターに囲まれた猫目がいた
「猫目っ!!!」 
声に気づいて猫目が振り向く
「ダメｯ来ちゃダメ」
猫目がそう言った、するとすぐ横からみるからに偉そうなハンターが出てきた。
フードを取って顔を見せたそいつは
女だった
「女を返して欲しい…か？」
そう一言いってきた
「あ……あぁ」
引き気味でそういった時
「なら、取引、食料がない、武器もない、持ってこい、そしたら返してやる」
どうして俺がと言いたい所だったが猫目が人質の今俺にはやらないという選択肢はなかった
「わかった、取引だ……。食料と武器でよかったよな？」
そう俺が言うと、フードを被り
「なら、明後日の朝にここにきて、大丈夫、その子は生かしとく」
俺は頷き、不安そうに見つめる猫目を見てまた頷き走って取引の物を見つけにいった
ドアを開けると太陽の光が懐かしく感じた、周りを見渡してみると下り道が見えたその先には幸いにも建物が見えた 
さっそく坂を下り一般宿の中に入って食料を探し始めた
上の棚に、何かないかと手探りで探して見ると丸いものに手が触れた
取り出して見てみると、缶詰だった 
食料だ、あるとは思ってなかったがまだ残ってたようだその家には他にも缶詰があった
前に誰かが蓄えてたのであろうか
思いのほかそこにたくさんの食料があったため食料は一旦おいといて次は武器を探す事にした
しかし、食料とは打って変わって武器はなかなか見つからない。
角材など、ポールなど、レンチなどはあるがハンターはそれを武器とは認めそうもない。
銃が必要だ。
しかしこの世の中銃などなかなか手に入らない
と思っているとある光景を思い出した
ハンターは銃を俺達に突きつけていた
一体どこから入手しているのだろう
そんな事を考えながらあてもなく探し歩いていると
遠くにキャンプがみえた
人員が多そうな大きなキャンプだダメもとであそこのキャンプに頼んでみようとおもったあとからお礼はするなど理由を付け何か貰えないだろうか、最低銃じゃなくてもいい。
使えそうな何かを。
シャッターの前に立ち、門番の様な人に一言
「取引できないか？」