感染。

さとくん

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4章〜幸か不幸か〜

命懸け

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「それ以上近づくな」 
そいつは話も聞こうとせず、銃口を向けてきた
俺は慌てて、むせるように
「おっ、おいっ!まっ待ってくれ!」
その様なやり取りをしていると
「おい、銃を下げろ、真太(しんた)」
と後ろから低い声で命令した
「しっしかし!、よそ者です」 
そしてまた銃を上げる真太を見て
「おっおい!まて、な?真太話を聞いくれ」 
するとその低い声で髭が生えた男が言った
「話をさせてやれ、興味がある」
「あっ、ありがとう、実は今あるハンターに俺の大切な人が囚われてるんだ、そいつらは俺に取引を仕掛けてきて、今俺には銃が必要なんだ、それに明日の朝なんだ、持っていかないと殺されてしまう、頼む……頼む…頼む!」 
俺は地面に頭を突きつけながら頼み込んだ
「いいか?銃は俺たちも必要なんだ、ないと身も守れない。しかし、実は何丁かあまりはある、人員もキャンプの割に少ないんだ」
「おっ、お願いします!なんでもします、銃を分けてください」
渾身の頼みをかました
「わかった、しかし取引だろ?俺たちのキャンプに加わりキャンプのために尽くせ、これが条件だ、のめるか?」 
いまは悩んでる暇なんてないんだ、そう言い聞かせ
「わかった、尽くす」
「よし、なら取引成立だ、着いてこい急ぎなんだろ?」
着いていくと、倉庫の前に着いた
「ここだ、待ってろ。持ってきてやる」
そう言って中に入って、約10分ほどで箱を持って戻ってきた
「これだ、持ってけ…しかし!戻ってこないなど考えてるならやめとけ、死ぬまで追い続けるぞ」  
俺は、ゴクリと唾を飲み
「戻るさ。この恩は必ず返す」
そう言って俺は走って猫目の元へ行った
ここへ来るまでは考えながら歩いてたからであろう、道のりは思ったより長かった
息を切らしながらも俺は足をとめず走った
「はやく、届けに行くからな、待ってろ……猫目…ハァハァ」
30分程走ったであろう、やっと着いた
急ぎでドアを開け
猫目のいる部屋へ走った
ガチャ…………。
「返してもらうぞ」
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