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章第三「化物坂、蟷螂坂」
(六) 久しかりし学び舎へ
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六月になって、初めての月曜日。運動会以来、稲穂は一週間ぶりの登校だった。稲穂は集団登校のグループに合流し、最後尾からついていく。先頭を切って歩く、彩の後ろ姿が見えた。頻りに彩は振り返り、みんなの行動を確認する。そのたびに、頭がひとつ、ふたつぶんほど低い低学年数人を通り越し、稲穂に目配せしてくる。いつもは我が道を往くタイプで、振り返ることなどないのに、きょうは、どうしたというのだろう。その彩の目はというと、顔の半分ほどが大きなマスクに隠れてしまっていて、感情までは窺い知ることができなかった。
「おはようございます、五瀬さん、受持さん」
校門直前で別のグループに遭遇した際、稲穂と同様に、集団登校の殿を任されていた美空が、快活にあいさつする声が聞こえる。それに対して「おはよう」と返すと、この日常が懐かしすぎて、稲穂の目には涙が溜まってきた。玄関のところでグループは解散し、それぞれの学年の靴箱に下足を入れていく。
美空は、彩へ「体調は大丈夫ですか」と話しかけていた。体調? 靴下と上履きの隙間に指を入れつつ、会話に聞き耳を立てていた稲穂は、ふたりのほうへ思わず顔を向ける。そういえば、登校中ずっと彩はマスクを着けていた。気怠そうな表情で、彩は「あー、うん。だいぶ」と美空の質問に答える。
「それはよかったです。運動会で疲れが出たんでしょうか」
美空は、本当に安堵したような微笑みを浮かべた。彩は終始、なにを訊かれても、なにを言われても、そうだねぇ、と言って軽く受け流すような態度を、登校中もしていた。美空がほかのクラスメイトにあいさつをしに離れていったタイミングで、稲穂は「病欠ってことにしたの?」と彩に訊いたが、これに対しても歯切れの悪い回答を繰り返す。
「んー? まあ、物忌みも病欠みたいなものですよ」
なぜか敬語の彩が、そう答える。学校を一週間も休んだ理由として、たぶん風邪ということにしたのだろう。しかし稲穂は、彩が一週間、屋根の上で自分を見守ってくれていたことに気づいている。薄れゆく意識のなかで、小学六年生の姿ではない彩を目撃してしまっている。なんだかんだ事情を把握しつつある稲穂だが、彩のほうから話をしてくれるまで待とうと心に決めていた。でも物忌みしてたのは、わたしのほうだったはずなんだけど、と稲穂は思う。稲穂もマスクをつけて、話を合わせにいったほうがいいのだろうか、しかしマスクを持参してはいないしなぁ、と考えあぐねているうちに、稲穂たちは教室へと到着してしまった。
稲穂は席へ着こうとして、最も後ろの中央の席に座る、ひとりの男子に気がつく。妖怪博士である、武良勝彦。運動会の日、家を訪ねてきた人物について、武良くんなら、なにか知っているかもしれない、と稲穂は思ったのだ。鉛筆をノートへ走らせ、なにか禍々しい絵のようなものを描いている勝彦の前へ移動し、稲穂は話しかける。なんとなく、彩に聞かれてはまずいような気がしたので、声のトーンを落とす。
「ね、ねえ。勝彦くん。家に勝手に上がり込んで、お茶していく妖怪? みたいなのって、なにか思いつく?」
「その特徴はもう、ぬらりひょんやないか!」事情を知らない勝彦は、大声で該当する妖怪を答えた。「すぐわかったよー」
なぜ急に関西弁になったのかはともかく、稲穂は、ちらちらと彩のほうへ視線を送った。しかし、当の本人は机に突っ伏し、こちらの様子にはまったく気づく素振りを見せない。妖怪に明るくない稲穂でも、さすがに「ぬらりひょん」は知っていた。そんな、全国的に有名な妖怪が、ウチにきていたのだろうか。「ぬらりひょんって、秋田なんかにくるの?」
「ん? 湯沢にきた菅江真澄って人も『雪の出羽路』っていう本に書いてるよ。『さえの神坂』ってトコで、百鬼夜行が出るらしんだって!」
稲穂は、記憶を手繰り寄せる。お茶ではなく、ビールが一缶なくなっている、と母は言っていた。「そ、その、ぬらりひょんって、お酒を飲んだりする?」
勝彦は小首を傾げた。少し考えたのち口を開く。「お酒? ほな違うかー。お茶や煙草で一服するのは、聞いたことあるけど」
あのときの状況を、より詳しく思い出そうとする。「じゃあ、なぜか普通に対応しちゃうのは? お客さんだと思っちゃって……」
「やっぱり、ぬらりひょんやないか! 堂々とした振る舞いで、誰かの知り合いか、下手すりゃ、家の主だとすら思っちゃうからね」
「そうなんだ……じゃあさ、薪を置いて行ったりとかは?」
稲穂の発言に、勝彦は再び小首を傾げた。「薪? ほな違うかー」
「……それじゃあ……話は変わるんだけど、物忌みってなにかわかる?」
「モノイミ? あー。聞いたことあるような、ないような……たしか夜行さんが……」
必至に思い出そうとしてくれているところ悪いが、チャイムが鳴ってしまったので、立ち去り際に礼だけを言って、稲穂は慌てて自分の席へと戻る。一時間目、二時間目と経過し、三時間目が始まる前の小休憩の時間、勝彦が「五瀬さんっ五瀬さんっ!」と手招きをしていたので、急いで勝彦の席へ向かう。稲穂が龍と勝彦の席の中間へ足を運ぶと、「物忌みについて、龍くんが教えてくれたよっ」と勝彦が目を輝かせていた。龍とは隣りの席なので、休み時間中、あるいは授業中も? いろいろと話していたのかもしれない。
龍は「なんだ、五瀬に訊かれたことなのか」と、思わず溜め息を漏らしていた。稲穂が恐る恐る訊ねる。「ごめんね。御饌都神くん、知ってるの?」
「物忌みっていうのは……」ほかの人の手前でもあるし、無下に断れないと悟った龍は話し始めた。「神事に奉仕するとき、一定期間、飲食や言行を慎んで、不浄を避けて身を清めること。それが平安時代になると、陰陽道の影響もあって、方角や日が悪いとされたり、夢見が悪いときや穢れに触れたときなどに、それらを避けるために一定期間、家に籠って身を慎むということにもなってきた」
へー? 稲穂にとって半分以上は難しい内容で、わかったかと訊かれれば、正直言ってほとんど理解できていなかった。「ありがとう、教えてくれて」
自分の席へ戻って、後ろを振り返る。先生が幾度となく起こしていたにも拘らず、朝から彩はずっと寝続けていた。一週間も見張りをしていただろうし、やっぱり疲れているのかな。稲穂は、そっと彩の顔を突いてみる。さわさわと、なにかが指先に触れた、ような気がした。産毛のようなものが、ほっぺたから生えているような感触だ。稲穂が彩の顔を覗き込もうとしたとき、彩の隣りの席で、龍がぼそり「これがホントの来つ寝」と言う声が聞こえる。
……え、キツネ? 詳しく話を聞こうとするよりも先に、三時間目開始のチャイムが鳴ってしまった。
「おはようございます、五瀬さん、受持さん」
校門直前で別のグループに遭遇した際、稲穂と同様に、集団登校の殿を任されていた美空が、快活にあいさつする声が聞こえる。それに対して「おはよう」と返すと、この日常が懐かしすぎて、稲穂の目には涙が溜まってきた。玄関のところでグループは解散し、それぞれの学年の靴箱に下足を入れていく。
美空は、彩へ「体調は大丈夫ですか」と話しかけていた。体調? 靴下と上履きの隙間に指を入れつつ、会話に聞き耳を立てていた稲穂は、ふたりのほうへ思わず顔を向ける。そういえば、登校中ずっと彩はマスクを着けていた。気怠そうな表情で、彩は「あー、うん。だいぶ」と美空の質問に答える。
「それはよかったです。運動会で疲れが出たんでしょうか」
美空は、本当に安堵したような微笑みを浮かべた。彩は終始、なにを訊かれても、なにを言われても、そうだねぇ、と言って軽く受け流すような態度を、登校中もしていた。美空がほかのクラスメイトにあいさつをしに離れていったタイミングで、稲穂は「病欠ってことにしたの?」と彩に訊いたが、これに対しても歯切れの悪い回答を繰り返す。
「んー? まあ、物忌みも病欠みたいなものですよ」
なぜか敬語の彩が、そう答える。学校を一週間も休んだ理由として、たぶん風邪ということにしたのだろう。しかし稲穂は、彩が一週間、屋根の上で自分を見守ってくれていたことに気づいている。薄れゆく意識のなかで、小学六年生の姿ではない彩を目撃してしまっている。なんだかんだ事情を把握しつつある稲穂だが、彩のほうから話をしてくれるまで待とうと心に決めていた。でも物忌みしてたのは、わたしのほうだったはずなんだけど、と稲穂は思う。稲穂もマスクをつけて、話を合わせにいったほうがいいのだろうか、しかしマスクを持参してはいないしなぁ、と考えあぐねているうちに、稲穂たちは教室へと到着してしまった。
稲穂は席へ着こうとして、最も後ろの中央の席に座る、ひとりの男子に気がつく。妖怪博士である、武良勝彦。運動会の日、家を訪ねてきた人物について、武良くんなら、なにか知っているかもしれない、と稲穂は思ったのだ。鉛筆をノートへ走らせ、なにか禍々しい絵のようなものを描いている勝彦の前へ移動し、稲穂は話しかける。なんとなく、彩に聞かれてはまずいような気がしたので、声のトーンを落とす。
「ね、ねえ。勝彦くん。家に勝手に上がり込んで、お茶していく妖怪? みたいなのって、なにか思いつく?」
「その特徴はもう、ぬらりひょんやないか!」事情を知らない勝彦は、大声で該当する妖怪を答えた。「すぐわかったよー」
なぜ急に関西弁になったのかはともかく、稲穂は、ちらちらと彩のほうへ視線を送った。しかし、当の本人は机に突っ伏し、こちらの様子にはまったく気づく素振りを見せない。妖怪に明るくない稲穂でも、さすがに「ぬらりひょん」は知っていた。そんな、全国的に有名な妖怪が、ウチにきていたのだろうか。「ぬらりひょんって、秋田なんかにくるの?」
「ん? 湯沢にきた菅江真澄って人も『雪の出羽路』っていう本に書いてるよ。『さえの神坂』ってトコで、百鬼夜行が出るらしんだって!」
稲穂は、記憶を手繰り寄せる。お茶ではなく、ビールが一缶なくなっている、と母は言っていた。「そ、その、ぬらりひょんって、お酒を飲んだりする?」
勝彦は小首を傾げた。少し考えたのち口を開く。「お酒? ほな違うかー。お茶や煙草で一服するのは、聞いたことあるけど」
あのときの状況を、より詳しく思い出そうとする。「じゃあ、なぜか普通に対応しちゃうのは? お客さんだと思っちゃって……」
「やっぱり、ぬらりひょんやないか! 堂々とした振る舞いで、誰かの知り合いか、下手すりゃ、家の主だとすら思っちゃうからね」
「そうなんだ……じゃあさ、薪を置いて行ったりとかは?」
稲穂の発言に、勝彦は再び小首を傾げた。「薪? ほな違うかー」
「……それじゃあ……話は変わるんだけど、物忌みってなにかわかる?」
「モノイミ? あー。聞いたことあるような、ないような……たしか夜行さんが……」
必至に思い出そうとしてくれているところ悪いが、チャイムが鳴ってしまったので、立ち去り際に礼だけを言って、稲穂は慌てて自分の席へと戻る。一時間目、二時間目と経過し、三時間目が始まる前の小休憩の時間、勝彦が「五瀬さんっ五瀬さんっ!」と手招きをしていたので、急いで勝彦の席へ向かう。稲穂が龍と勝彦の席の中間へ足を運ぶと、「物忌みについて、龍くんが教えてくれたよっ」と勝彦が目を輝かせていた。龍とは隣りの席なので、休み時間中、あるいは授業中も? いろいろと話していたのかもしれない。
龍は「なんだ、五瀬に訊かれたことなのか」と、思わず溜め息を漏らしていた。稲穂が恐る恐る訊ねる。「ごめんね。御饌都神くん、知ってるの?」
「物忌みっていうのは……」ほかの人の手前でもあるし、無下に断れないと悟った龍は話し始めた。「神事に奉仕するとき、一定期間、飲食や言行を慎んで、不浄を避けて身を清めること。それが平安時代になると、陰陽道の影響もあって、方角や日が悪いとされたり、夢見が悪いときや穢れに触れたときなどに、それらを避けるために一定期間、家に籠って身を慎むということにもなってきた」
へー? 稲穂にとって半分以上は難しい内容で、わかったかと訊かれれば、正直言ってほとんど理解できていなかった。「ありがとう、教えてくれて」
自分の席へ戻って、後ろを振り返る。先生が幾度となく起こしていたにも拘らず、朝から彩はずっと寝続けていた。一週間も見張りをしていただろうし、やっぱり疲れているのかな。稲穂は、そっと彩の顔を突いてみる。さわさわと、なにかが指先に触れた、ような気がした。産毛のようなものが、ほっぺたから生えているような感触だ。稲穂が彩の顔を覗き込もうとしたとき、彩の隣りの席で、龍がぼそり「これがホントの来つ寝」と言う声が聞こえる。
……え、キツネ? 詳しく話を聞こうとするよりも先に、三時間目開始のチャイムが鳴ってしまった。
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