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悪魔・堕天使 - Devils and Fallen angels -
アガレス
しおりを挟むアガレス
イギリスの魔術師マグレガー・メイザースが翻訳し、アレイスター・クロウリーの刊行した『ソロモンの小さき鍵』には、アグレイアスという別称も載っている。ソロモンに封印された七十二柱の悪魔の序列第二位。地獄の東方領域を支配する公爵であり、三十一の軍団を率いている。また、天界においては力天使の位階にあったとされ、詳しい経緯は不明ながら、おそらくサタンとともに地獄に降ってきたと思われる。召喚されると、眉目秀麗で穏やかな老人が、オオタカを伴い、ワニに跨った姿で表現されることが多い。しかし、ほかにもさまざまな異形の生物に騎乗して現れる。非常に博識で、瞬時にして世界のあらゆる言語を人間に教える能力を持つ。また、アガレスの拳は地震を引き起こす力を持ち、「走る人間を硬直させ、走り去る者を引き戻す」と言われることから、強力な念動力の持ち主であることが窺える。さらに「霊的なものでも、世俗的なものでも、権威を失墜させる」とされており、あるいは物事の本質を暴きだす存在なのかもしれない。なお、ヨハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』でも『小さき鍵』の序列と同じ二番目の悪魔で、ほぼ同じ内容に加え、地獄の二十三人の公爵の筆頭とも書かれている。
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