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第一部 第一章 異世界転移の篇

21-1 ツグミの初体験 1 ♡

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 騎乗位でタクミと激しくまぐわって、モアは満足げにまた大の字になって寝そべっていた。

ナオ「…あんた、ホントにタクミからしぼり取ったみたいね……」
ツグミ「………」
モア「え~、彼氏ならこれで終わりじゃないよ…もっともっとするよ…」
ナオ「…モアがそんなんだったって……」
モア「…でも、ナオも真面目なフリして…ヤリまくってたんでしょ、お互いさまじゃん……」

 モアが飄々ひょうひょうとした顔で言うのに、ナオはちょっとムッとする。

ナオ「…ヤってはいたけど…ヤリまくってはないよ…」
モア「…変わらないっしょ(笑)……」
ナオ「(笑)…」
ソラ「だ~れがヤリまくってったって?…」

 様子をのぞきに来たソラにモアの声が聞こえていたのだろう、興味津々しんしんで話に入ってくる。そばにはアユミもいた。

ナオ「…別に誰も……」
モア「…ナオが私がヤってたように見えないっていうから、ナオも隠れてヤリまくってたって……」
ナオ「だから…ヤリまくってはいないって……」
アユミ「…ハイハイ、ケンカしないで……」

 ナオは平然をよそおって話を終わらせようとするが、興味津々のソラは止まらない。

ソラ「…で、ホントはどう?(笑)…ヤリまくってたの?」
ナオ「お付き合いはしてたけど…ヤリまくってなんかないの…」
モア「へぇー…」
ソラ「で、ナオの彼氏って他校よその男子?…それとも大学生?…」
モア「気になる~(笑)…」

ナオ「いいじゃん…そんなこと…」
モア「え~、教えて、教えて!」
ソラ「いいじゃんか…ねぇ…ホントにここだけなんだから…」
ナオ「………ずっと年上………社会人………」
モア、ソラ「……へぇー……」
ツグミ「……ナオ……」
タクミ「………」

 ナオをクラスの優等生としか見てなかったみんなは、また一つ彼女について自分たちの知らない部分を聞いてちょっと黙ってしまう。
 そんな微妙な空気を感じて、ナオは一際ひときわ大きな声を出した。

ナオ「さあ、モア!そろそろ動かないと…次、できないでしょ…」
アユミ「…モア、もう立てるでしょ…こっちに来て…身体、いてあげる…」

 モアは起き上がって伸びをする。アユミはナオとソラに目配せして、タオルやティッシュを出すようにうながす。

ナオ「もうちょっとタオルもティッシュを出してもらって、それぞれが持ってないとダメね…」
ソラ「了解…あとで出しとくよ。」
アユミ「お願いね…」

 アユミとソラがモアの身体を、ナオとツグミがタクミの身体を、それぞれがタオルとティッシュで拭いてやる。

ツグミ「…他の子は…どうしてるの?…」
ソラ「アイとアカリとルカはさっきまではき木とか枯れ草とか拾ってた…まだしてるかな…」
モア「ここにいるみんなはすぐやめちゃったんだ(笑)…」
ソラ「あんたじゃないから、ちゃんとしてたよ!…これでもけっこう拾ったんだから…」

アユミ「…でも…タクミ君がいないとどれがいいのか…よく分からなくて…」
ナオ「分かる…なんとなくこれでいいかどうか、がね……」
ソラ「ということで…タクミには早く終わってもらわないと…」
アユミ「…ダメだよ…ツグミが気にするでしょ……」
ソラ「あっ、ごめん……ツグミ……ゆっくりしたらいいからね……」
ツグミ「…ううん(笑)…大丈夫……」

 タクミの身体を拭いている間に、ツグミもルカと同じくタクミのおちんちんを見て固まってしまい動けない。
 ナオがそんなツグミに手本を見せるようにタクミのけいをティッシュで拭き始めた。

ナオ「…この大きくなっているところをやさしく拭いてあげて…どう?できるでしょ…」
ツグミ「…うん……すごい…こんなに硬くなるんだ……」

ソラ「…ツグミは男子にあんまり興味ないの?……」
ツグミ「…興味ないわけじゃないけど……うちの学校って、男子と話す機会あんまりないし…
 中学の時も…そんなに話さなかったから……」

 ツグミは真面目にタクミのものを拭いているのだが、それでもタクミのものは元気にってしまう。

タクミ「…高岡さん……ツグミさん……ゴメン…」
ツグミ「……ううん…真中君……タクミ君こそ……痛くない?…私…あんまり…分かってないから…」
タクミ「…ううん…痛くないよ……ありがとう…」

 身体を拭いてもらっていたモアが急に立ち上がった。

アユミ「どうしたの?」
モア「うん…私、外で身体、拭いてくる…ソラ、タオル濡らしてくれる?…」
ソラ「まあ、そのほうが早いかな…オーケー、いっしょに行こうよ…」

 アユミも立ち上がろうとすると、立ち上がったソラが手で制す。

ソラ「私ひとりで十分…アユミはそのままでいいよ…」
モア「ソラ!早く、早く!」
ソラ「待ちなって!」

 また裸のまま飛び出していったモアを追って、ソラも走っていった。
 モアの行動にみんな呆気あっけにとられてしまい、少し顔を見合わせる。そんな女の子たちの視線は自然とタクミに向かう。

ナオ「タクミもどうする?…また外で洗う?……」
タクミ「…オレはいいけど…度々にしてたら…時間、掛かちゃうし…」
アユミ「…ツグミはどう?…汗、拭いただけでいい?…」

ツグミ「…うん…まだ、ナオもいるし…めたりしなかったら……」
タクミ「…舐めるなんて……そんなこと…しなくていいよ……」
ナオ「私のことは気にしないでね……大丈夫?…」
ツグミ「…うん…大丈夫…」

 ツグミとナオがタクミの身体をきれいに拭くと、タクミは絨毯じゅうたんの上に座る。ツグミも彼の前に座った。

 焚き木拾いの邪魔になったのだろう、ツグミはブレザーを脱いでしまっている。
 そうするとただでも目立つバストが、ワイシャツの前を大きくらませていて、清拭せいしきの刺激も加わってタクミのものを一層元気にさせる。
 ツグミはさらにそそり勃ったタクミのものを見て、どうすればいいのか分からなくて、ナオの顔を見た。

ナオ「ツグミ、とりあえずスカートと靴下を脱いでしまいな…」

 ツグミはうなずくと、できるだけタクミのものを見ないように靴下を脱ぎ、立ち上がってタクミに背中を向けるようにしてスカートも脱いでしまう。
 だが、ツグミは意識しなくても、白いパンティにおおわれたプリプリのお尻がタクミをより興奮させる。

タクミ(ツグミさん……おっぱいもデカイけど…お尻もスゲー…おまけにプリプリだ……)

 ツグミが恥ずかしそうにちょこんと座ると、タクミは近づいてルカにもしたようにその手を握る。
 するとツグミも手のひらにびっしょり汗をかいていた。

ツグミ「……ごめんなさい…手のひら…汗、すごくて…」
タクミ「…ううん、気にしないで……怖かったり、嫌だったりしたら…気にせず言ってね…
 無理には絶対に…しないから……」
ツグミ「うん、ありがとう…苦しかったら……言うから…」

 ツグミの顔を見ると、緊張でその表情がこわばっている。
 タクミが彼女のふくよかなほほにそっと触ると、彼女の身体が熱くなっているのが伝わってきた。
 ツグミは丸顔につぶらなひとみをしている。しかし、その瞳に少しずつ光があふれてくるのを感じて、タクミはやさしく頬にキスをした。

タクミ「…あっ、ゴメン…黙って、キスしちゃった…」
ツグミ「…ううん…全然、嫌じゃないから…」

 ツグミは恥じらいながら下を向くが、その表情は何かうれしそうにも見える。

ツグミ「…私も…キス、していい?…」
タクミ「もちろんだよ…」

 タクミが頬を向けると、そこにツグミが唇を寄せる。どうすればいいかわからないのか、ツグミは長い間そのままでいる。
 ツグミは顔を離すと、すぐ下を向いてしまう。その顔は真っ赤になっていた。
 タクミは両手を頬に当て、彼女の顔を上げる。

タクミ「…次…唇に…していい…」

 ツグミは黙ってうなずいて目を閉じる。タクミはそんなツグミの唇にキスをする。
 興奮し過ぎないように自分に言い聞かせながら、タクミはやさしく唇を重ねる。そして唇を離すと、ツグミの背中に手を回してやさしくハグをした。

 だが、タクミのやさしい、あまり力を入れてないハグに対して、ツグミは強くタクミに抱きつくとその胸に顔をうずめる。
 ツグミの予想外の行動にタクミはあたふたして、目を泳がせた。

ツグミ「…タクミ君…あのね……私……本当は………タクミ君のことが…好きなの……ずっと前から…ずっと……」
タクミ「……えっ?……」
アユミ、ナオ「……ええっー⁈……」

 ツグミの突然の告白にアユミとナオは目を丸くして、お互いに顔を見合わせた。

ナオ「…アユミ……知ってた?……」
アユミ「…ううん、全然……ナオは?……」
ナオ「私も……全然……」

 ツグミは一層戸惑とまどうタクミに思いっ切りしがみつく。

ツグミ「……私……誰にも全然……気づかれないようにしようって……だから…顔にも絶対…出さないように、って……」
ナオ「…ねぇ、それって…いつごろから?…」
ツグミ「…去年の……秋ぐらい……」

 そう言えば去年もアユミとツグミとは同じクラスで、文化祭の準備をいっしょにしていた。
 タクミはツグミを抱きしめながら、そんなことを思い出す。

ツグミ「…タクミ君…いつもやさしいし…大変な仕事も…引き受けてくれるし……いつも……手伝って…くれるし……」

 タクミからすればいつも手伝ってもらってたのは自分の方だ。だが、ツグミはいやいや仕事をしていた自分のことをそんなふうに見ていたのだ。

ナオ「…タクミも…気づいてないよね……この感じじゃ……」
タクミ「…オレも全く……」
ツグミ「……絶対に……気づかれないように…してたから……」

 タクミが身体を動かしてツグミが顔を上げるようにする。
 ツグミは嬉しそうに目を輝かせてタクミの顔を見ていた。

ナオ「…ねぇ、ツグミ…ツグミがタクミとするのは全然問題ないんだけど…
 ツグミはどうなの?例えばこの後、私がタクミとするのは…嫌じゃないの?…」

 ナオの言葉を聞いてツグミはタクミから手を離してしばらく下を向いていたが、やがて顔を上げて真面目な表情でナオを見る。

ツグミ「……大丈夫……みんながタクミ君として……それで私にも…みんなにも…能力が付いて……
 そうすれば……元の世界に……帰れる……そう思うの……
 だから…みんなに力が付いて……みんなで帰れるなら……大丈夫……」
アユミ「…ツグミ…」
ナオ「………」

ツグミ「……私…みんなといっしょに……帰りたいの……
 私だけとか…誰かだけとか…じゃなくて…みんな一緒に…元の世界に帰りたいの……
 タクミ君が…みんなとするのは…そのためだから……
 だから……嫌とかは…ないの…全然…」

 普段は口数の少ないツグミがこんなにはっきりと自分の思いを言ったので、3人はまたお互いの顔を見る。

 改めてツグミの顔を見ると表情には強い気持ちが表れていたが、目には今にもこぼれ落ちそうなぐらい涙があふれていた。

ナオ「……ツグミ……わかったよ…」
アユミ「…うん…みんなで帰ろうね……」

 アユミもナオも泣き声になってうなずく。タクミが泣きそうなツグミをもう一度やさしく抱きしめると、ツグミはまたタクミの胸に顔を埋めて声を立てずに泣き出した。
 タクミは予想外の展開に戸惑い、どうすればいいのか分からなくて、そのままツグミの背中をずっとでていた。








*楽しんでくださった方や今後が気になるという方は、「いいね」や「お気に入り」をいただければ励みになります。
 また、面白かったところや気になったところなどの感想もいただければ幸いです。よろしくお願いします。

 2025年9月28日。
 読みやすさ改善のため、文章を大幅に変更しました。
 一部の語句や文章の修正も行っていますが、内容は変更していません。
 今後も文章の改変を随時行っていきます。ゆっくりマイペースで行いますので、どうかご理解下さい。

 2025年11月23日
 文字数がかなり多いエピソードが増えてきましたので、エピソードを分割して読みやすくしていきます。
 現状では文字数で機械的に分割を行っていますので、単純にページが増えているという感じでお読み下さい。
 こちらもマイペースで進行いたしますので、ご容赦ください。
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