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忙しい消防士さん。
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昼ご飯時と言われる時間が過ぎた夏の午後2時半。
『あおぞら食堂』という名前の店に、オレンジの服を着た人たちが数人来店した。
秋森 ひなた「いらっしゃいませー。」
店に入ってきた『消防士さん』たちはみんな、出入り口に一番近い席に座る。
翔馬(しょうま)「ひなたちゃん、俺、チャーハンとスープ。」
宏斗(ひろと)「俺もー。」
航平(こうへい)「俺ギョーザとチャーハンっ」
優弥(ゆうや)「俺もチャーハンとスープ。」
ひなた「はーい。大急ぎですねー。」
私はオーダーを通すために厨房に向かった。
ひなた「チャーハン4つとギョーザでーす。」
店主「はいよっ。」
ジュージューと音を立てながら炒めあがっていくチャーハン。
私はスープをカップに注いでテーブルに持って行った。
ひなた「スープでーす。」
翔馬「ありがとー。」
宏斗「ありがと。」
優也「さんきゅ。」
スープを注文してくれた人のところに置いてると、消防士さんたちはみんなお金を差し出してきた。
翔馬「先に会計しとくね。」
ひなた「はーい。」
『あおぞら食堂』は、消防署の真向かいにある食堂だ。
出動命令が出た時にすぐに戻れるようにっていつも先に会計をしてくれる。
航平「今日は最後まで食えるかな?」
宏斗「どうかなー。」
優弥「ダッシュで食えばイケる・・・!」
翔馬「ゆっくり食いたきゃ休みの日に来ればいいだろ?ラーメンとか。」
仲良く話をしてる4人。
もうお客さんもいない店内だからか、私は思わず笑ってしまった。
ひなた「・・・ふふっ。」
優弥「どうかした?」
ひなた「あ・・・すみません、いつも仲がいいなーって思って。」
そう答えた時、奥の厨房から私を呼ぶ声が聞こえた。
店主「ひなたちゃーん!上がったよー!」
ひなた「はーい!今、お持ちしますね?」
私は奥へ行き、チャーハンを二つ手に持った。
店主のおじさんが残りの二つとギョーザを持ってついてくる。
ひなた「お待たせしましたー。どうぞ。」
翔馬「お、うまそ。」
宏斗「いただきまーすっ。」
航平「いっただっきまーす。」
優弥「いただきます。」
ぱくぱくと食べ進める消防士さんたち。
でも、半分くらい食べたところで向かいの消防署からけたたましいサイレンが聞こえた。
ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!
優弥「!!」
翔馬「ごめん、ひなたちゃん。」
宏斗「おっちゃんっ、ごちそうさまっ!」
航平「ごちそうさまっ!」
ガタガタと椅子から立ち上がる消防士さんたち。
店主「あとで弁当にして届けとくよっ。」
優弥「いつもありがとう。ごちそうさまっ。」
消防士さんたちは慌ただしく店から出て行った。
ひなた「じゃあ私、折に詰めて名前書いときますね。」
店主「よろしく。・・・あ、ちょっと隙間空けといて?卵焼き作るから。」
ひなた「ふふ。」
厨房から折を取って来て、私は詰め始めた。
蓋にマジックで名前を書いていく。
店主「上がったよー!」
ひなた「はーいっ。」
店主さんが出してきたお皿には16切れの卵焼き。
私は4切れずつ折に入れ、蓋を閉じた。
ひなた「届けに行ってきますねー。」
店主「よろしくなー。」
店を出て、目の前の道を渡るとすぐにある消防署。
広い広い敷地の中に入り、私は事務の人にお弁当を預けた。
ひなた「あおぞら食堂ですー。お弁当届けに来ましたー。」
事務員「いつもすみませんー。」
ひなた「いえ。・・・名前書いてますのでよろしくお願いしまーす。」
そう言って手渡し、私は店に戻った。
片付けをし、閉店準備を始める。
店主「いやー・・ひなたちゃんが来てからもう半年かー。早いもんだなぁ。」
厨房で大きな釜を洗いながら店主のおじさんが話始めた。
ひなた「そうですねー。雇ってもらって感謝してますー。」
店主「人を雇う余裕なんてなかったけど・・・いい看板娘だよ。売り上げも順調っ。」
ひなた「無理を聞いてもらってるんで・・・役に立ててるならよかったです。」
半年前、短大を卒業した私はどうしても働かないといけない事情があった。
それも朝は9時からで、夕方は4時まで。
そんな条件で『正社員』なんて道はなく、色々バイトを考えた。
でも、なかなか条件が合うところが無くて困ってた時、ここの店主さんが雇ってくれたのだ。
店主「しかし大変だねぇ。」
ひなた「まぁ・・・慣れましたけど。」
店主「いくつになったの?」
ひなた「今ですか?4歳です。」
店主「やんちゃ盛りだろうねぇ、太陽(たいよう)くん。)」
そう・・・『働かないといけない事情』は私に子供がいることだ。
ひなた「手を焼く日もありますね(笑)」
店主「たまには早く迎えに行ってやりな?あとやっとくし。」
ひなた「保育園は17時お迎えなんで大丈夫ですー。今日は一緒にスーパーに買い物に行こうと思ってて。」
店主「いい『お母さん』だな、ひなたちゃん。」
ひなた「・・・『いいお母さん』なんてなれないですよ。」
『あおぞら食堂』という名前の店に、オレンジの服を着た人たちが数人来店した。
秋森 ひなた「いらっしゃいませー。」
店に入ってきた『消防士さん』たちはみんな、出入り口に一番近い席に座る。
翔馬(しょうま)「ひなたちゃん、俺、チャーハンとスープ。」
宏斗(ひろと)「俺もー。」
航平(こうへい)「俺ギョーザとチャーハンっ」
優弥(ゆうや)「俺もチャーハンとスープ。」
ひなた「はーい。大急ぎですねー。」
私はオーダーを通すために厨房に向かった。
ひなた「チャーハン4つとギョーザでーす。」
店主「はいよっ。」
ジュージューと音を立てながら炒めあがっていくチャーハン。
私はスープをカップに注いでテーブルに持って行った。
ひなた「スープでーす。」
翔馬「ありがとー。」
宏斗「ありがと。」
優也「さんきゅ。」
スープを注文してくれた人のところに置いてると、消防士さんたちはみんなお金を差し出してきた。
翔馬「先に会計しとくね。」
ひなた「はーい。」
『あおぞら食堂』は、消防署の真向かいにある食堂だ。
出動命令が出た時にすぐに戻れるようにっていつも先に会計をしてくれる。
航平「今日は最後まで食えるかな?」
宏斗「どうかなー。」
優弥「ダッシュで食えばイケる・・・!」
翔馬「ゆっくり食いたきゃ休みの日に来ればいいだろ?ラーメンとか。」
仲良く話をしてる4人。
もうお客さんもいない店内だからか、私は思わず笑ってしまった。
ひなた「・・・ふふっ。」
優弥「どうかした?」
ひなた「あ・・・すみません、いつも仲がいいなーって思って。」
そう答えた時、奥の厨房から私を呼ぶ声が聞こえた。
店主「ひなたちゃーん!上がったよー!」
ひなた「はーい!今、お持ちしますね?」
私は奥へ行き、チャーハンを二つ手に持った。
店主のおじさんが残りの二つとギョーザを持ってついてくる。
ひなた「お待たせしましたー。どうぞ。」
翔馬「お、うまそ。」
宏斗「いただきまーすっ。」
航平「いっただっきまーす。」
優弥「いただきます。」
ぱくぱくと食べ進める消防士さんたち。
でも、半分くらい食べたところで向かいの消防署からけたたましいサイレンが聞こえた。
ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!
優弥「!!」
翔馬「ごめん、ひなたちゃん。」
宏斗「おっちゃんっ、ごちそうさまっ!」
航平「ごちそうさまっ!」
ガタガタと椅子から立ち上がる消防士さんたち。
店主「あとで弁当にして届けとくよっ。」
優弥「いつもありがとう。ごちそうさまっ。」
消防士さんたちは慌ただしく店から出て行った。
ひなた「じゃあ私、折に詰めて名前書いときますね。」
店主「よろしく。・・・あ、ちょっと隙間空けといて?卵焼き作るから。」
ひなた「ふふ。」
厨房から折を取って来て、私は詰め始めた。
蓋にマジックで名前を書いていく。
店主「上がったよー!」
ひなた「はーいっ。」
店主さんが出してきたお皿には16切れの卵焼き。
私は4切れずつ折に入れ、蓋を閉じた。
ひなた「届けに行ってきますねー。」
店主「よろしくなー。」
店を出て、目の前の道を渡るとすぐにある消防署。
広い広い敷地の中に入り、私は事務の人にお弁当を預けた。
ひなた「あおぞら食堂ですー。お弁当届けに来ましたー。」
事務員「いつもすみませんー。」
ひなた「いえ。・・・名前書いてますのでよろしくお願いしまーす。」
そう言って手渡し、私は店に戻った。
片付けをし、閉店準備を始める。
店主「いやー・・ひなたちゃんが来てからもう半年かー。早いもんだなぁ。」
厨房で大きな釜を洗いながら店主のおじさんが話始めた。
ひなた「そうですねー。雇ってもらって感謝してますー。」
店主「人を雇う余裕なんてなかったけど・・・いい看板娘だよ。売り上げも順調っ。」
ひなた「無理を聞いてもらってるんで・・・役に立ててるならよかったです。」
半年前、短大を卒業した私はどうしても働かないといけない事情があった。
それも朝は9時からで、夕方は4時まで。
そんな条件で『正社員』なんて道はなく、色々バイトを考えた。
でも、なかなか条件が合うところが無くて困ってた時、ここの店主さんが雇ってくれたのだ。
店主「しかし大変だねぇ。」
ひなた「まぁ・・・慣れましたけど。」
店主「いくつになったの?」
ひなた「今ですか?4歳です。」
店主「やんちゃ盛りだろうねぇ、太陽(たいよう)くん。)」
そう・・・『働かないといけない事情』は私に子供がいることだ。
ひなた「手を焼く日もありますね(笑)」
店主「たまには早く迎えに行ってやりな?あとやっとくし。」
ひなた「保育園は17時お迎えなんで大丈夫ですー。今日は一緒にスーパーに買い物に行こうと思ってて。」
店主「いい『お母さん』だな、ひなたちゃん。」
ひなた「・・・『いいお母さん』なんてなれないですよ。」
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