お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。

すずなり。

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夜のデート。

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それからさらに日にちが経ち、お互いに休みの日はどこかに出かけ、一緒にご飯を食べに行ったりした。

一緒に出掛けることが当たり前になったある日の朝、出勤の準備をしてると秋也さんからメールが届いた。




『俺、今日休みなんだけど、仕事何時まで?秋也』




千冬「いいなー。・・私は、17時かな。」




『17時で終わると思いますー。千冬』



メールを送信して、私は家を出た。

電車に乗り込んでからケータイをチェックする。




『終わるころに迎えにいっていい?秋也』



千冬「ふふ。デートのお誘いだ。」



オッケーの返事をして、私はその日の仕事を提示に終わらせるためにがんばることにした。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






17時・・





千冬「お先に失礼しまーす。」

所長「お疲れー。」




時間通りに仕事を終わらせた私は会社を出てケータイを取り出した。

秋也さんに電話をかける。




ピッ・・ピッ・・ピッ・・




秋也「もしもし?」

千冬「秋也さん?今仕事終わったんですけど・・。」

秋也「千冬の会社の最寄り駅にいる。」

千冬「あ、行きますねー。」ピッ・・




私は小走りで駅に向かった。

ロータリーに留まってる車の中から秋也さんの車を探す。




千冬「えーと・・・あ、あった。」




見つけた秋也さんの車に駆け寄り、助手席側から中を覗きこんだ。




秋也「お疲れ。」

千冬「秋也さんっ。」




ドアを開けて中に入る。




秋也「・・・走ってきた?息がちょっと上がってる。」

千冬「はいっ。」

秋也「千冬って運動オッケーだったっけ。」

千冬「貧血は疲れたり体調が悪いときに出るだけなんで・・基本平気ですー。」

秋也「そっか。じゃあご飯食べにいってちょっと星でも見にいこうよ。」

千冬「星?」

秋也「きれいに見える丘があるんだってさ。場所、教えてもらったんだよ。」

千冬「そうなんですか。」





車を走らせ始めた秋也さん。

私は今日あったことを話したり、この数日のことをたくさん話した。



しばらく進むと車は一軒のレストランに入った。





千冬「ここ・・・?」

秋也「予約しといた。・・・行こう。」




差し出された秋也さんの手を取り、私たちはレストランに入った。

予約をしてくれていたからか、すぐに席に案内され、おいしそうなご飯がテーブルに並び始める。




千冬「すごい・・。」

秋也「ちょっとずつだけどな。」




十数種類のおかずがテーブルに並んだ。

どれも数口で食べ終わってしまうくらいの量だったけど、私には多すぎるくらいだった。




秋也「ほら、食べよう?」

千冬「うん。いただきます。」

秋也「いただきます。」




ぱくぱくと食べ進めながら、私は思ったことを口に出した。




千冬「あの・・・ね?」

秋也「うん?」

千冬「今度は・・私が作ってもいい?」




そう言うと、秋也さんは私の顔を見つめた。



秋也「それは・・・うれしいけど・・。」

千冬「秋也さんも料理しますよね?この前のりんご、すごく上手に切ってたし。」



ぱくっとパンを口に放り込んだ。



秋也「すごいな。よくわかったな・・。」

千冬「一緒に作るのも楽しいかなーと思うけど・・。」




そう言うと、秋也さんはグラスに入った水を飲んで私に言った。




秋也「それは・・・今度でいいよ。」

千冬「?・・そう?」




ぱくぱくとご飯を口に放り込んでいく。

お皿に乗ってるおかずを、半分食べ終わったところでお腹は八分目だったけど、残すことは嫌いで全部食べきった。





千冬「も・・・入んない・・。」

秋也「全部食べるとは思わなかったな・・・。」

千冬「残すの・・・キライで・・・。」

秋也「じゃあ今度からは量を選べるようにしたほうがいいな。・・・もうちょっとしてから出る?」




チラッと出入り口を見ると、まだ待ってる人の姿が見えた。




千冬「もう星、見える?」

秋也「ちょっと早いけど・・・大丈夫。」

千冬「なら行きましょ?」

秋也「・・・わかった。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






秋也side・・・





お腹がいっぱいな千冬。

動くのもキツそうなのに、もう出るっていいだした。




秋也(さっき、出入り口を見てたな。・・・待ってる人の為に・・・か。)




他人を思いやる気持ちを持てる千冬。

きっと目の前で誰かが溺れてると迷わず飛び込むタイプなんだろう。




秋也(俺としては自分の体も大事にして欲しいけど。)




お腹一杯で苦しい状態なら歩くのも辛いはず。

俺は席をたち、ゆっくりペースでレジに向かった。





秋也「会計を。」




レジ付近にいた店員に声をかけると、千冬が鞄からいそいそと財布を出した。




千冬「今日は出させてください。」




そういって大きいお札を何枚か出した千冬。



秋也「いやいやいや、ダメだから。」



俺は千冬の財布を取り上げて、出したお札をしまった。



千冬「前のアクアリウムも出してもらったし・・・。」

秋也「恋人なんだから・・・格好つけさせて。」




そういうと渋々諦めてくれた。




千冬「じゃあ今度は私に出させて?」

秋也「うーん・・・気が向いたらな。」





会計を済ませて外に出る。

千冬が車に乗り込む前に、シートの背もたれを少し後ろに傾けた。

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