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それから数日後の夜。
海外移住の話をしたあと、俺とハルは準備に取り掛かっていた。
移住する国を選定するために、まずはいくつかの国をピックアップしてる真っ最中だ。
「アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、エジプト・・・東南アジアもあるけど・・どこがいいんだろ?」
いろんな観光パンフレットを手に持ちながら悩んでるハル。
俺はパソコンで仕事をしながら答えた。
「とりあえず4か国くらい絞ってみて?2週間の時間作るから見に行ってみよう。」
「2週間で4か国・・・あんまり距離が無いほうがいいよねぇ・・・。」
ぶつぶつ言いながら国を決めてるハルに、俺はふと思いついたことがあった。
「あ、ハルのご両親のとこは?会えるよ?」
海外を渡り歩きながら生活をしてると聞いていたハルのご両親。
いつかご挨拶をと思っていたのだ。
「あ!ちょっと聞いてみる!」
「うん。」
ハルはパンフレットをテーブルに置き、スマホを手に取った。
「えっと・・メール・・・。」
両手でスマホを持ち、タップしていくハル。
その姿を見ながら、俺はもっと簡単なことを聞いてみた。
「メール?電話したら?」
「うーん、時差がどれくらいある国にいるかわからないし、そもそも電波がある国にいるかもわからないからメールしておくー。」
「・・・。」
そういうこともあるのかと納得しながら仕事を進めてると、すぐにハルのスマホが鳴った。
「わっ・・!」
驚きながら自分のスマホを見るハル。
じーっと見つめて、首をかしげながらメールを読み上げ始めた。
「んー・・『久しぶり、ハル。元気にしてた?お母さんたちは今、『キリバス』にいます。海がきれいだけど、この国はあと30年くらいで沈んでしまう国だそうです。だから1カ月くらいこの国で自然を堪能したいと思ってます。』・・・だって。『キリバス』って国、聞いたことない・・・。」
「ちょっと待って、調べる。」
俺は仕事の画面を閉じた。
ネットで『キリバス』という国を探してみる。
「あ、あった。『キリバス共和国』。太平洋のど真ん中くらいにある33の島からなる国だ。観光地として有名なのは『クリスマス島』。日付変更線の加減で、世界で最も早く新しい一日を迎える国なんだって。」
「へぇー!クリスマス島は聞いたことある!」
「珊瑚礁でできてる島らしくて、温暖化の影響で海面の上昇に耐えれないらしいよ?だからゆっくり海に沈んでいくんだってさ。」
珊瑚礁で出来た島ならば、農作物を育てることはできない。
きっと自然に任せた素朴な島なんだろうなと思いながらハルを見ると、ハルの目が輝いていた。
「ははっ、じゃあ最初にキリバスに行って・・・そうだな、ニュージーランド、オーストラリア、で帰ってくる?ブラジルのほうでもいいけど・・・。」
そう聞くとハルは指を折るようにして話し始めた。
「ニュージーランドだったら『コ―ファイ』ってお花がある!釣鐘のお花で、すごくかわいいんだよー。オーストラリアだったら『ゴールデン・ワトル』!あれもかわいいんだよねー・・・。」
嬉しそうに花を数えながら話すハル。
その表情に、最初の国は決まった。
「じゃあ、ご両親にメールしといて?『来週遊びに行きます』って。」
「!!・・・うんっ。」
最初の国が決まったことで、俺たちの行動が慌ただしくなった。
出国の準備に、ホテルの手配、両替に荷物の準備と、二人で出来ることをしていった。
「ハル、パスポート持ってる?」
「持ってるー!前に家に戻った時に取ってきてあるー!」
「英語は?どれくらいできる?」
「挨拶くらい・・・。」
「オーケー。」
荷物はハルが殆ど用意してくれ、俺はホテルに飛行機、出国の手続きをしていった。
それに加えて海外での仕事の準備も進めていくと、時間はあっという間に過ぎていく。
そんな忙しい時間を重ね、気がつけばもう出発する日になっていたのだ。
「ハル、忘れ物ない?まぁあっても買えばいいんだけど・・。」
「ない・・と、思う。」
「なら行こうか。」
「うんっ。」
俺たちはスーツケースを持ち、自然あふれるキリバスに向けて出発した。
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それから数日後の夜。
海外移住の話をしたあと、俺とハルは準備に取り掛かっていた。
移住する国を選定するために、まずはいくつかの国をピックアップしてる真っ最中だ。
「アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、エジプト・・・東南アジアもあるけど・・どこがいいんだろ?」
いろんな観光パンフレットを手に持ちながら悩んでるハル。
俺はパソコンで仕事をしながら答えた。
「とりあえず4か国くらい絞ってみて?2週間の時間作るから見に行ってみよう。」
「2週間で4か国・・・あんまり距離が無いほうがいいよねぇ・・・。」
ぶつぶつ言いながら国を決めてるハルに、俺はふと思いついたことがあった。
「あ、ハルのご両親のとこは?会えるよ?」
海外を渡り歩きながら生活をしてると聞いていたハルのご両親。
いつかご挨拶をと思っていたのだ。
「あ!ちょっと聞いてみる!」
「うん。」
ハルはパンフレットをテーブルに置き、スマホを手に取った。
「えっと・・メール・・・。」
両手でスマホを持ち、タップしていくハル。
その姿を見ながら、俺はもっと簡単なことを聞いてみた。
「メール?電話したら?」
「うーん、時差がどれくらいある国にいるかわからないし、そもそも電波がある国にいるかもわからないからメールしておくー。」
「・・・。」
そういうこともあるのかと納得しながら仕事を進めてると、すぐにハルのスマホが鳴った。
「わっ・・!」
驚きながら自分のスマホを見るハル。
じーっと見つめて、首をかしげながらメールを読み上げ始めた。
「んー・・『久しぶり、ハル。元気にしてた?お母さんたちは今、『キリバス』にいます。海がきれいだけど、この国はあと30年くらいで沈んでしまう国だそうです。だから1カ月くらいこの国で自然を堪能したいと思ってます。』・・・だって。『キリバス』って国、聞いたことない・・・。」
「ちょっと待って、調べる。」
俺は仕事の画面を閉じた。
ネットで『キリバス』という国を探してみる。
「あ、あった。『キリバス共和国』。太平洋のど真ん中くらいにある33の島からなる国だ。観光地として有名なのは『クリスマス島』。日付変更線の加減で、世界で最も早く新しい一日を迎える国なんだって。」
「へぇー!クリスマス島は聞いたことある!」
「珊瑚礁でできてる島らしくて、温暖化の影響で海面の上昇に耐えれないらしいよ?だからゆっくり海に沈んでいくんだってさ。」
珊瑚礁で出来た島ならば、農作物を育てることはできない。
きっと自然に任せた素朴な島なんだろうなと思いながらハルを見ると、ハルの目が輝いていた。
「ははっ、じゃあ最初にキリバスに行って・・・そうだな、ニュージーランド、オーストラリア、で帰ってくる?ブラジルのほうでもいいけど・・・。」
そう聞くとハルは指を折るようにして話し始めた。
「ニュージーランドだったら『コ―ファイ』ってお花がある!釣鐘のお花で、すごくかわいいんだよー。オーストラリアだったら『ゴールデン・ワトル』!あれもかわいいんだよねー・・・。」
嬉しそうに花を数えながら話すハル。
その表情に、最初の国は決まった。
「じゃあ、ご両親にメールしといて?『来週遊びに行きます』って。」
「!!・・・うんっ。」
最初の国が決まったことで、俺たちの行動が慌ただしくなった。
出国の準備に、ホテルの手配、両替に荷物の準備と、二人で出来ることをしていった。
「ハル、パスポート持ってる?」
「持ってるー!前に家に戻った時に取ってきてあるー!」
「英語は?どれくらいできる?」
「挨拶くらい・・・。」
「オーケー。」
荷物はハルが殆ど用意してくれ、俺はホテルに飛行機、出国の手続きをしていった。
それに加えて海外での仕事の準備も進めていくと、時間はあっという間に過ぎていく。
そんな忙しい時間を重ね、気がつけばもう出発する日になっていたのだ。
「ハル、忘れ物ない?まぁあっても買えばいいんだけど・・。」
「ない・・と、思う。」
「なら行こうか。」
「うんっ。」
俺たちはスーツケースを持ち、自然あふれるキリバスに向けて出発した。
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