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妹・・・?
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直哉side・・・
非番だった俺は街をぶらぶら散歩していた。
買い物をしようか・・それとも映画でも観るか・・・。
そんなことを考えながら歩いてると、自分の目の前をふらふら歩く女の子の姿が目に入った。
直哉(職業病っていうのか?声をかけずにはいられない・・。)
体調不良っぽい女の子に声をかけたら、なんと翔平の妹だった。
どうも具合が悪そうだからとりあえず翔平の病院に運ぶことに決めた。
まぁ、すぐそこだし。
俺は妹ちゃんを抱きかかえて救急の入り口に向かった。
ドアを開けて中に入る。
直哉「救命士の大野 直哉です。医師の朝比奈を呼んでもらえますか?」
妹ちゃんの姿を見て、看護師たちが慌てて翔平を呼びに行ってくれた。
まぁ恭吾を呼んでくるかもしれないけど・・・。
近くにあったストレッチャーに妹ちゃんを寝かせる。
おでこに手をやると、ものすごく熱かった。
直哉「熱・・高いな。」
吐いたりしないか心配で見てると、翔平と恭吾の二人が走ってきた。
翔平「鈴!?」
恭吾「発作か!?」
直哉「いや、高熱だ。風邪引いたんじゃないか?」
俺の言葉に翔平が驚いた。
翔平「直哉!?お前・・その恰好は非番か?」
直哉「あぁ、買い物に出かけてたら妹ちゃんがふらふら歩いてるのが見えたから声かけたら倒れたんだよ。」
翔平「悪いな。」
直哉「どういたしまして。救命士なんで。」
恭吾は妹ちゃんの熱を計りだした。
すぐに鳴った体温計。
恭吾「39度9分。」
その数字を確認した後、腕に点滴の針を刺した。
解熱剤を投与してる。
直哉「なぁ、『妹』なのか?」
恭吾「そうだよ。直哉さん。」
直哉「お前ら2人兄弟だったろ?おばさんも亡くなって10年は経つし・・・。おかしいじゃん。」
俺の言葉に、翔平が口を開いた。
翔平「ここじゃなんだから・・・病室に行こう。鈴は個室だから。」
俺は翔平と恭吾、妹ちゃんのベッドの後ろを歩いてついて行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翔平「さて、どこから話したらいいもんか・・・。」
病室に来た俺たちは近くの椅子にそれぞれが座った。
翔平と恭吾が『何から話すか』で迷ってるらしい。
直哉「最初から全部・・・でいいんじゃない?」
翔平「・・・長いぞ?なんせ俺らの中学時代からになる。」
直哉「そんな?・・・まぁ、いいよ。俺、非番だし。」
翔平「ならーーーーーーーーーー」
翔平は順番に話し出した。
全てはおばさんが家を出た時から始まったこと。
12年の歳月を経て、探してた妹と会えたこと。
この1カ月、家族になって一緒に暮らしてることを。
直哉「・・・そんなことになってたのか。」
恭吾「俺ら、12年も待ったんだ。もう鈴がかわいくて仕方がないんだよ。」
直哉「妹ってそんなもんか?」
翔平「あぁ。めっちゃかわいい。」
イケメンのくせにろくに彼女も作らない翔平の口から『めっちゃかわいい』を聞く日が来るとは・・・。
直哉「お前らの『妹』なら俺の『妹』も同然だな。」
翔平「それは・・・。」
直哉「なんだよ。恭吾も弟みたいなもんじゃんか。」
恭吾「弟と妹ではわけが違う・・・。」
3人でごちゃごちゃ言ってると、解熱剤が効いてきた妹ちゃんが目を覚ました。
鈴「んぁ・・・・。」
翔平「鈴っ。・・・気分はどうだ?」
鈴「・・・翔平・・お兄ちゃん?」
直哉(--っ!寝起きの声、あまっ・・・!)
さっきの声とは全然違う声に一瞬どきっとした。
鈴「体が・・重いの・・・。」
恭吾「解熱剤入れてるからもうちょっとの我慢な。」
鈴「んー・・・。」
翔平「もうちょっと寝れそう?」
鈴「うん・・・ごめんね・・・。」
妹ちゃんはすぅすぅと寝息を立てだした。
翔平と恭吾は二人で妹ちゃんの頭を撫でてる。
直哉「すっげー甘い声・・・。」
ぽろっと出た言葉に、翔平と恭吾は俺を睨みつけてきた。
翔平「お前、鈴に手ぇ出すなよ?」
恭吾「直哉さんでも許さないからね。」
直哉「おぉ。怖ぇ・・・。」
2人には悪いけど、1度心が惹かれたものは止められない。
まだ俺自身に自覚はなかったものの、好きになることは決定事項だった。
非番だった俺は街をぶらぶら散歩していた。
買い物をしようか・・それとも映画でも観るか・・・。
そんなことを考えながら歩いてると、自分の目の前をふらふら歩く女の子の姿が目に入った。
直哉(職業病っていうのか?声をかけずにはいられない・・。)
体調不良っぽい女の子に声をかけたら、なんと翔平の妹だった。
どうも具合が悪そうだからとりあえず翔平の病院に運ぶことに決めた。
まぁ、すぐそこだし。
俺は妹ちゃんを抱きかかえて救急の入り口に向かった。
ドアを開けて中に入る。
直哉「救命士の大野 直哉です。医師の朝比奈を呼んでもらえますか?」
妹ちゃんの姿を見て、看護師たちが慌てて翔平を呼びに行ってくれた。
まぁ恭吾を呼んでくるかもしれないけど・・・。
近くにあったストレッチャーに妹ちゃんを寝かせる。
おでこに手をやると、ものすごく熱かった。
直哉「熱・・高いな。」
吐いたりしないか心配で見てると、翔平と恭吾の二人が走ってきた。
翔平「鈴!?」
恭吾「発作か!?」
直哉「いや、高熱だ。風邪引いたんじゃないか?」
俺の言葉に翔平が驚いた。
翔平「直哉!?お前・・その恰好は非番か?」
直哉「あぁ、買い物に出かけてたら妹ちゃんがふらふら歩いてるのが見えたから声かけたら倒れたんだよ。」
翔平「悪いな。」
直哉「どういたしまして。救命士なんで。」
恭吾は妹ちゃんの熱を計りだした。
すぐに鳴った体温計。
恭吾「39度9分。」
その数字を確認した後、腕に点滴の針を刺した。
解熱剤を投与してる。
直哉「なぁ、『妹』なのか?」
恭吾「そうだよ。直哉さん。」
直哉「お前ら2人兄弟だったろ?おばさんも亡くなって10年は経つし・・・。おかしいじゃん。」
俺の言葉に、翔平が口を開いた。
翔平「ここじゃなんだから・・・病室に行こう。鈴は個室だから。」
俺は翔平と恭吾、妹ちゃんのベッドの後ろを歩いてついて行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翔平「さて、どこから話したらいいもんか・・・。」
病室に来た俺たちは近くの椅子にそれぞれが座った。
翔平と恭吾が『何から話すか』で迷ってるらしい。
直哉「最初から全部・・・でいいんじゃない?」
翔平「・・・長いぞ?なんせ俺らの中学時代からになる。」
直哉「そんな?・・・まぁ、いいよ。俺、非番だし。」
翔平「ならーーーーーーーーーー」
翔平は順番に話し出した。
全てはおばさんが家を出た時から始まったこと。
12年の歳月を経て、探してた妹と会えたこと。
この1カ月、家族になって一緒に暮らしてることを。
直哉「・・・そんなことになってたのか。」
恭吾「俺ら、12年も待ったんだ。もう鈴がかわいくて仕方がないんだよ。」
直哉「妹ってそんなもんか?」
翔平「あぁ。めっちゃかわいい。」
イケメンのくせにろくに彼女も作らない翔平の口から『めっちゃかわいい』を聞く日が来るとは・・・。
直哉「お前らの『妹』なら俺の『妹』も同然だな。」
翔平「それは・・・。」
直哉「なんだよ。恭吾も弟みたいなもんじゃんか。」
恭吾「弟と妹ではわけが違う・・・。」
3人でごちゃごちゃ言ってると、解熱剤が効いてきた妹ちゃんが目を覚ました。
鈴「んぁ・・・・。」
翔平「鈴っ。・・・気分はどうだ?」
鈴「・・・翔平・・お兄ちゃん?」
直哉(--っ!寝起きの声、あまっ・・・!)
さっきの声とは全然違う声に一瞬どきっとした。
鈴「体が・・重いの・・・。」
恭吾「解熱剤入れてるからもうちょっとの我慢な。」
鈴「んー・・・。」
翔平「もうちょっと寝れそう?」
鈴「うん・・・ごめんね・・・。」
妹ちゃんはすぅすぅと寝息を立てだした。
翔平と恭吾は二人で妹ちゃんの頭を撫でてる。
直哉「すっげー甘い声・・・。」
ぽろっと出た言葉に、翔平と恭吾は俺を睨みつけてきた。
翔平「お前、鈴に手ぇ出すなよ?」
恭吾「直哉さんでも許さないからね。」
直哉「おぉ。怖ぇ・・・。」
2人には悪いけど、1度心が惹かれたものは止められない。
まだ俺自身に自覚はなかったものの、好きになることは決定事項だった。
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