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第35話 日常的なゴミの片付け方
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翌朝。私が屋敷の門をくぐると、そこには案の定彼がいた。エドガー・オルレアン。もはや元婚約者と呼ぶのもおこがましい。不法投棄された粗大ゴミのような男だ。
シャツは汚れていて、目の下にはクマができていた。でも、私を見ると顔が急に輝きだした。何もかもを捨てて、執着心だけで動いているみたいだった。
「セリーヌ! 待っていたよ! 心配で一睡もできなかったんだ!」
「はぁ……」
「お見合いはどうだったんだい? 君のことだ、きっと失敗したんだろう? そうだと言ってくれ!」
私は、呆れてため息をついた。彼の言っていることからは、『君には不幸になってほしい』という気持ちと、『だから僕のところに戻ってきてほしい』という歪んだ救済意識が透けて見える。私は馬車を降りて、日傘を差しながら彼に近づいた。でも、彼をバカにするわけじゃないし、かわいそうだと思うわけでもない。ただ、彼がどういう考えをしているのかを冷静に見ていた。
「……ええ、お察しの通りですわ、エドガー様。お見合いは全滅でした」
「そうだろう! そうだろうとも! 良かった、本当に良かった!!」
彼は歓喜の声を上げた。自分の愛する女性(だと言い張る相手)の失敗を、これほど嬉々として喜べる神経構造が理解不能だ。
「やっぱり君には僕しかいないんだよ! 君のような『生意気で可愛げのない女』を受け入れられるのは、幼馴染の僕だけだ!」
彼は鉄の格子に顔をくっつけて、唾を飛ばしながらまくし立てた。
「さあ、ここを開けてくれ! そして僕に金を……いや、愛をくれ! もう一度やり直そう! 僕が君を許してあげるから!」
許してあげるとは? 公爵家当主代行に対して、借金まみれの無職が、どこまでも上から目線だ。
「エドガー様。貴方は一つ、大きな勘違いをされています」
「え?」
「私が『全滅』だと言ったのは、相手に振られたからではありません」
「そうなのか?」
「私が全員お断りしたからです」
「お見合いが全滅したのは嬉しいことだが……でも、なぜだ? お見合いの相手は“有力貴族”だったんだろう?」
「理由は簡単ですわ」
私は日傘を少し傾けて、間抜け顔の彼を冷たい目で見た。
「どの方も、驚くほど『貴方に似ていた』からです」
「……は?」
彼はポカンと口を開けた。意味が理解できていないようだ。
「女を道具としか見ない思考回路。自分の無能さを棚に上げたプライドの高さ。そして、息をするように吐く女性差別的な言葉の数々……どの方も頭の悪さが貴方のクローンを見ているようで、吐き気がしましたの」
「な、何を……僕に似ているなら、最高じゃないか! 僕は素晴らしい男だぞ!?」
まだ言うか。この自己肯定感の高さだけは、ある意味で才能かもしれない。
「いいえ。貴方は『最低の基準(ボトムライン)』です。彼らは貴方と同類、つまり『廃棄物』に分類されました。私が必要としているのは、対等なパートナーであり、寄生虫ではありません」
私はジェラルドに目配せをした。ジェラルドは無言で頷き、門番たちに合図を送る。
「排除しなさい。それと、次に彼が敷地内に一歩でも入ったら、不法侵入罪として即座に突き出しなさい。物理的排除(実力行使)も許可します」
「はっ!」
「ひぃっ……うぅっ、あ、あうっあうっ……ああん」
門番たちが槍を構えると、エドガー様は慌てて騒ぎながら、びっくりしてあたふたしていた。
「ま、待ってくれ! セリーヌ! 話を聞いてくれ! 僕は変わる! 君のために変わるから!」
「変わりませんわ。腐ったリンゴは、時間を置けば発酵して土に還るだけ。元に戻ることはありません」
私は背を向けた。
「セリーヌぅぅぅ! 愛してるんだぁぁぁ! (金を!)」
背中で彼が苦しんで叫んでいる声が聞こえたけれど、私は全く気にしなかった。それは騒音に過ぎない。さあ、無能なオス犬のゴミは片付け終わった。用事を済ませたら、家の中をきれいにする最後の仕上げをするつもりだ。
――外から帰って屋敷に入ると、玄関ホールで継母イザベルとローザが待ち構えていた。二人とも、今日も古いドレスを着ていて顔色は最悪だ。食事制限されてドレスの購入禁止で、パーティーでの恥ずかしい思いもしている。二人のストレスは限界に達しているようだ。
「セリーヌ! いい加減にしなさいよ! エドガー様を追い返すなんて! 彼は私たちに残された最後の希望(コネ)なのよ!」
「そうよ! あんな男でも、まだ利用価値はあるじゃない! お姉様、意地を張らないで犬としてでも飼ってあげなさいよ!」
イザベルとローザは地団駄を踏む。彼女たちの頭の中では、まだ『エドガーは使える』という古いデータが更新されていないらしい。情報のアップデートができない人間は、淘汰される運命にある。
「……お二人とも。エドガー様はすでに破産寸前です。彼といても、待っているのは借金取りとの追いかけっこだけですわよ?」
「嘘よ! 伯爵家だもの、まだ隠し財産があるはずよ!」
「現実を見なさい。それに、今日はもっと重要な話があります」
私はポケットから、黒い革のカバーがついた帳簿を取り出した。それは、私が長い間こっそりと書き続けてきた秘密の帳簿だった。
「ここには、継母様が横領した金額、ローザの浪費の明細、そして……父様の薬に盛られた『毒』の成分分析結果が記されています」
その言葉を聞いた瞬間、イザベルの顔が急に青くなり、血の気が引いたようになった。
「ど、毒……? 何を言っているの……?」
「とぼけないでください。父様の意識が混乱していたのは、鎮痛剤に混ぜられた過剰なトリカブトとケシのせい。処方したのは、貴女が買収した医師ですね?」
私は医師の自白書(先日、裏で手を回して書かせたもの)を突きつけると、イザベルは膝がガクッと崩れて座り込んだ。
シャツは汚れていて、目の下にはクマができていた。でも、私を見ると顔が急に輝きだした。何もかもを捨てて、執着心だけで動いているみたいだった。
「セリーヌ! 待っていたよ! 心配で一睡もできなかったんだ!」
「はぁ……」
「お見合いはどうだったんだい? 君のことだ、きっと失敗したんだろう? そうだと言ってくれ!」
私は、呆れてため息をついた。彼の言っていることからは、『君には不幸になってほしい』という気持ちと、『だから僕のところに戻ってきてほしい』という歪んだ救済意識が透けて見える。私は馬車を降りて、日傘を差しながら彼に近づいた。でも、彼をバカにするわけじゃないし、かわいそうだと思うわけでもない。ただ、彼がどういう考えをしているのかを冷静に見ていた。
「……ええ、お察しの通りですわ、エドガー様。お見合いは全滅でした」
「そうだろう! そうだろうとも! 良かった、本当に良かった!!」
彼は歓喜の声を上げた。自分の愛する女性(だと言い張る相手)の失敗を、これほど嬉々として喜べる神経構造が理解不能だ。
「やっぱり君には僕しかいないんだよ! 君のような『生意気で可愛げのない女』を受け入れられるのは、幼馴染の僕だけだ!」
彼は鉄の格子に顔をくっつけて、唾を飛ばしながらまくし立てた。
「さあ、ここを開けてくれ! そして僕に金を……いや、愛をくれ! もう一度やり直そう! 僕が君を許してあげるから!」
許してあげるとは? 公爵家当主代行に対して、借金まみれの無職が、どこまでも上から目線だ。
「エドガー様。貴方は一つ、大きな勘違いをされています」
「え?」
「私が『全滅』だと言ったのは、相手に振られたからではありません」
「そうなのか?」
「私が全員お断りしたからです」
「お見合いが全滅したのは嬉しいことだが……でも、なぜだ? お見合いの相手は“有力貴族”だったんだろう?」
「理由は簡単ですわ」
私は日傘を少し傾けて、間抜け顔の彼を冷たい目で見た。
「どの方も、驚くほど『貴方に似ていた』からです」
「……は?」
彼はポカンと口を開けた。意味が理解できていないようだ。
「女を道具としか見ない思考回路。自分の無能さを棚に上げたプライドの高さ。そして、息をするように吐く女性差別的な言葉の数々……どの方も頭の悪さが貴方のクローンを見ているようで、吐き気がしましたの」
「な、何を……僕に似ているなら、最高じゃないか! 僕は素晴らしい男だぞ!?」
まだ言うか。この自己肯定感の高さだけは、ある意味で才能かもしれない。
「いいえ。貴方は『最低の基準(ボトムライン)』です。彼らは貴方と同類、つまり『廃棄物』に分類されました。私が必要としているのは、対等なパートナーであり、寄生虫ではありません」
私はジェラルドに目配せをした。ジェラルドは無言で頷き、門番たちに合図を送る。
「排除しなさい。それと、次に彼が敷地内に一歩でも入ったら、不法侵入罪として即座に突き出しなさい。物理的排除(実力行使)も許可します」
「はっ!」
「ひぃっ……うぅっ、あ、あうっあうっ……ああん」
門番たちが槍を構えると、エドガー様は慌てて騒ぎながら、びっくりしてあたふたしていた。
「ま、待ってくれ! セリーヌ! 話を聞いてくれ! 僕は変わる! 君のために変わるから!」
「変わりませんわ。腐ったリンゴは、時間を置けば発酵して土に還るだけ。元に戻ることはありません」
私は背を向けた。
「セリーヌぅぅぅ! 愛してるんだぁぁぁ! (金を!)」
背中で彼が苦しんで叫んでいる声が聞こえたけれど、私は全く気にしなかった。それは騒音に過ぎない。さあ、無能なオス犬のゴミは片付け終わった。用事を済ませたら、家の中をきれいにする最後の仕上げをするつもりだ。
――外から帰って屋敷に入ると、玄関ホールで継母イザベルとローザが待ち構えていた。二人とも、今日も古いドレスを着ていて顔色は最悪だ。食事制限されてドレスの購入禁止で、パーティーでの恥ずかしい思いもしている。二人のストレスは限界に達しているようだ。
「セリーヌ! いい加減にしなさいよ! エドガー様を追い返すなんて! 彼は私たちに残された最後の希望(コネ)なのよ!」
「そうよ! あんな男でも、まだ利用価値はあるじゃない! お姉様、意地を張らないで犬としてでも飼ってあげなさいよ!」
イザベルとローザは地団駄を踏む。彼女たちの頭の中では、まだ『エドガーは使える』という古いデータが更新されていないらしい。情報のアップデートができない人間は、淘汰される運命にある。
「……お二人とも。エドガー様はすでに破産寸前です。彼といても、待っているのは借金取りとの追いかけっこだけですわよ?」
「嘘よ! 伯爵家だもの、まだ隠し財産があるはずよ!」
「現実を見なさい。それに、今日はもっと重要な話があります」
私はポケットから、黒い革のカバーがついた帳簿を取り出した。それは、私が長い間こっそりと書き続けてきた秘密の帳簿だった。
「ここには、継母様が横領した金額、ローザの浪費の明細、そして……父様の薬に盛られた『毒』の成分分析結果が記されています」
その言葉を聞いた瞬間、イザベルの顔が急に青くなり、血の気が引いたようになった。
「ど、毒……? 何を言っているの……?」
「とぼけないでください。父様の意識が混乱していたのは、鎮痛剤に混ぜられた過剰なトリカブトとケシのせい。処方したのは、貴女が買収した医師ですね?」
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