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第26話 舞踏会編 華麗なる宴の調べ
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「ごきげんよう、妹よ」
その声が聞こえた瞬間、私は読んでいた本から顔を上げた。サロンの窓の外、初夏の光が満ちる庭園へと続く小道から、高く澄んだ音が響いてくる。ぱから、ぱから、と規則正しく馬が駆けるリズムが、遠くから近づいてくる。我がバランシュナイル公爵家の領地で、これほど傲慢なくらいに堂々とした蹄の音を響かせる人物なんて、一人しかいない。
案の定、馬の足音と共に現れたのは、異国の将軍服に身を包んだ一人の女性だった。風をはらんで、マントが勇ましく舞い上がり、日に透ける金の髪がきらきらと輝いている。そして、今まさに馬から軽やかに降り立ったのが、私の姉、クラリス・フォン・バランシュナイル。
すらりとした長身に、あつらえた軍服が驚くほど様になっている。長い脚、きゅっと引き締まった腰、そして何より、全てを見通すかのような鋭い紫水晶(アメジスト)の瞳。数々の武功を立て、外交の最前線で手腕を発揮し、王都の社交界では『赤薔薇の姫』の異名をとる、私の完璧すぎる姉。
けれど、今日の衝撃はそれだけじゃなかった。姉の隣に、すっと寄り添うように立つ人影。姉と並んでも一歩も引けを取らない、それどころか、その存在感は姉の強烈な輝きを、さらに増幅させているようにさえ見える。
完璧すぎる、男。
柔らかな銀の髪は陽光を吸い込んで淡く光り、穏やかな微笑みを浮かべた顔立ちは、まるで吟遊詩人が歌う物語の王子様のよう。けれど、その優美な立ち姿には、付け入る隙がまるで見当たらない。
「ただいま、アイラ。王国西部の前線から帰ってきたの。恋と戦の土産話、たっぷりあるわ」
姉は軍帽を小脇に抱え、悪戯っぽく片目をつぶった。その仕草一つで、戦場で鋭さを放つ戦士のような姿から、一転して魅力的な貴婦人へと雰囲気を変えた。ああ、本当に、この人は……。
「紹介するわ、私の恋人。セドリック・ヴァレンタイン」
セドリック、と紹介されたその男性は、優雅な仕草で一歩前に進み出た。そして、私の目の前で、流れるように片膝を折ると、そっと私の右手を取った。貴族の正式な挨拶。でも、彼のそれはあまりに洗練されすぎていて、まるで舞台の一場面みたいだった。
彼の唇が、私の手袋越しの手の甲に、羽のように軽く触れる。
「初めまして。アイラ嬢、貴女にお会いできるのを楽しみにしていました。姉君とは違って繊細な瞳をされているんですね」
甘く、とろけるような声。にこりと完璧な笑みを浮かべながら、彼は顔を上げた。けれど、その蒼い瞳の奥に、何か底知れない光が宿っているのを私は見逃さなかった。姉とは違う種類の、鋭い光。
「……貴族の社交とは、目で斬り合うものだと、お姉様に教えられましたから」
私は、警戒心を、最大限に引き上げた。気づけば、私の口から皮肉めいた言葉が漏れていた。しまった、と思ったけれど、もう遅い。目の前の完璧な男と、その後ろで面白そうに見ている完璧な姉を前にして、私の心はささくれ立っていた。
すると、セドリックは、楽しそうに目を細めた。
「お見事。確かにクラリスは、そうおっしゃるでしょうね。ですがご安心を。私は丸腰の淑女に斬りかかるほど、野暮ではありませんよ。そして、夜会での最後の結末は、多くの観客の、予想を裏切る素晴らしいものだった」
その瞬間、私の背中にぞくり、と冷たい緊張が走った。丸腰? この人は、私が今、心という名の剣を抜いたことを見抜いている。そして、それを赤子の手をひねるようにいなしてみせたのだ。
それに、この人、分かっている。私のことを、全部。私が、あの誕生日の夜会で、何をしたのかを。その上で、私の瞳を『繊細』と、言ったのだ。それは、賞賛か、それとも皮肉か。
「彼は私に勝てた男、唯一ね」
満足そうに腕を組んで、姉が言った。その声には、紛れもない愛情と、同じくらい強い誇りが滲んでいる。
セドリックは立ち上がりながら、やんわりと首を振った。
「勝ったなどと。……負けを認めてくれたのが、たった一度だけです、クラリス」
「あら、一度でも負けは負けよ。私の全部を奪っていったくせに」
「光栄ですね。貴女という難攻不落の城を落とせたのですから」
交わされる視線が、熱い。言葉の応酬が、まるで甘い戯れのよう。二人の間には、私なんかが到底入り込めない。強固で、しなやかで、そしてどこか危険な香りのする空気が流れていた。
姉は軍事特区の外交地で任務に就いていた。外交官と武官を兼任するという、前代未聞の辞令を受けて。そこで、王国直属の外交官兼魔法監察官という、これまた特別な立場にあるセドリックと出会ったのだという。
『戦地で恋に落ちた赤薔薇の姫』
そんな見出しで、ゴシップ好きな貴族たちが、ひそひそと語り合う声が耳に届くようだった。想像しただけで、くらくらする。剣のきらめきと火薬の匂いが漂う場所で、恋が芽吹くなんて――なんて皮肉な美しさだろう。
「剣と笑顔、どちらも使えなければ、男は手に入らないのよ」
かつて、留学先で数々の貴族男子を骨抜きにしてきた伝説を持つ姉は、そう言って笑っていた。美貌と、知識と、恋愛の駆け引きと、そして本物の武勇。その全てを兼ね備え、高貴さと華やかさと強さが奇跡的なバランスで同居しているのが、私の姉、クラリス・フォン・バランシュナイル。
そんな姉が選んだ人。その事実に、私の胸は期待と不安で、張り裂けそうだった。
その声が聞こえた瞬間、私は読んでいた本から顔を上げた。サロンの窓の外、初夏の光が満ちる庭園へと続く小道から、高く澄んだ音が響いてくる。ぱから、ぱから、と規則正しく馬が駆けるリズムが、遠くから近づいてくる。我がバランシュナイル公爵家の領地で、これほど傲慢なくらいに堂々とした蹄の音を響かせる人物なんて、一人しかいない。
案の定、馬の足音と共に現れたのは、異国の将軍服に身を包んだ一人の女性だった。風をはらんで、マントが勇ましく舞い上がり、日に透ける金の髪がきらきらと輝いている。そして、今まさに馬から軽やかに降り立ったのが、私の姉、クラリス・フォン・バランシュナイル。
すらりとした長身に、あつらえた軍服が驚くほど様になっている。長い脚、きゅっと引き締まった腰、そして何より、全てを見通すかのような鋭い紫水晶(アメジスト)の瞳。数々の武功を立て、外交の最前線で手腕を発揮し、王都の社交界では『赤薔薇の姫』の異名をとる、私の完璧すぎる姉。
けれど、今日の衝撃はそれだけじゃなかった。姉の隣に、すっと寄り添うように立つ人影。姉と並んでも一歩も引けを取らない、それどころか、その存在感は姉の強烈な輝きを、さらに増幅させているようにさえ見える。
完璧すぎる、男。
柔らかな銀の髪は陽光を吸い込んで淡く光り、穏やかな微笑みを浮かべた顔立ちは、まるで吟遊詩人が歌う物語の王子様のよう。けれど、その優美な立ち姿には、付け入る隙がまるで見当たらない。
「ただいま、アイラ。王国西部の前線から帰ってきたの。恋と戦の土産話、たっぷりあるわ」
姉は軍帽を小脇に抱え、悪戯っぽく片目をつぶった。その仕草一つで、戦場で鋭さを放つ戦士のような姿から、一転して魅力的な貴婦人へと雰囲気を変えた。ああ、本当に、この人は……。
「紹介するわ、私の恋人。セドリック・ヴァレンタイン」
セドリック、と紹介されたその男性は、優雅な仕草で一歩前に進み出た。そして、私の目の前で、流れるように片膝を折ると、そっと私の右手を取った。貴族の正式な挨拶。でも、彼のそれはあまりに洗練されすぎていて、まるで舞台の一場面みたいだった。
彼の唇が、私の手袋越しの手の甲に、羽のように軽く触れる。
「初めまして。アイラ嬢、貴女にお会いできるのを楽しみにしていました。姉君とは違って繊細な瞳をされているんですね」
甘く、とろけるような声。にこりと完璧な笑みを浮かべながら、彼は顔を上げた。けれど、その蒼い瞳の奥に、何か底知れない光が宿っているのを私は見逃さなかった。姉とは違う種類の、鋭い光。
「……貴族の社交とは、目で斬り合うものだと、お姉様に教えられましたから」
私は、警戒心を、最大限に引き上げた。気づけば、私の口から皮肉めいた言葉が漏れていた。しまった、と思ったけれど、もう遅い。目の前の完璧な男と、その後ろで面白そうに見ている完璧な姉を前にして、私の心はささくれ立っていた。
すると、セドリックは、楽しそうに目を細めた。
「お見事。確かにクラリスは、そうおっしゃるでしょうね。ですがご安心を。私は丸腰の淑女に斬りかかるほど、野暮ではありませんよ。そして、夜会での最後の結末は、多くの観客の、予想を裏切る素晴らしいものだった」
その瞬間、私の背中にぞくり、と冷たい緊張が走った。丸腰? この人は、私が今、心という名の剣を抜いたことを見抜いている。そして、それを赤子の手をひねるようにいなしてみせたのだ。
それに、この人、分かっている。私のことを、全部。私が、あの誕生日の夜会で、何をしたのかを。その上で、私の瞳を『繊細』と、言ったのだ。それは、賞賛か、それとも皮肉か。
「彼は私に勝てた男、唯一ね」
満足そうに腕を組んで、姉が言った。その声には、紛れもない愛情と、同じくらい強い誇りが滲んでいる。
セドリックは立ち上がりながら、やんわりと首を振った。
「勝ったなどと。……負けを認めてくれたのが、たった一度だけです、クラリス」
「あら、一度でも負けは負けよ。私の全部を奪っていったくせに」
「光栄ですね。貴女という難攻不落の城を落とせたのですから」
交わされる視線が、熱い。言葉の応酬が、まるで甘い戯れのよう。二人の間には、私なんかが到底入り込めない。強固で、しなやかで、そしてどこか危険な香りのする空気が流れていた。
姉は軍事特区の外交地で任務に就いていた。外交官と武官を兼任するという、前代未聞の辞令を受けて。そこで、王国直属の外交官兼魔法監察官という、これまた特別な立場にあるセドリックと出会ったのだという。
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そんな見出しで、ゴシップ好きな貴族たちが、ひそひそと語り合う声が耳に届くようだった。想像しただけで、くらくらする。剣のきらめきと火薬の匂いが漂う場所で、恋が芽吹くなんて――なんて皮肉な美しさだろう。
「剣と笑顔、どちらも使えなければ、男は手に入らないのよ」
かつて、留学先で数々の貴族男子を骨抜きにしてきた伝説を持つ姉は、そう言って笑っていた。美貌と、知識と、恋愛の駆け引きと、そして本物の武勇。その全てを兼ね備え、高貴さと華やかさと強さが奇跡的なバランスで同居しているのが、私の姉、クラリス・フォン・バランシュナイル。
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