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第7話
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「なんかすごいね…」
「私達場違いな感じがする」
「うん」
カリスマ性を感じるレオ殿下の周りは神秘的なオーラが揺らめいていて即座に場の雰囲気が変わり、エラ令嬢達はこの場に自分達は相応しくないほどの気持ちになって圧倒されていた。
「殿下」
その美少年集団に高飛車そうな一人の美しい令嬢が全く動じない様子で声をかける。
レオ殿下に話しかけたのは婚約者のクロエ公爵令嬢でした。クロエ令嬢はレオ殿下の姿を目にして騒いでいた令嬢達に咎めるような険しい目つきを向けます。
その氷のような冷たい視線に獲物に狙われた子ウサギのように体をビクッと震わせる令嬢達。
「クロエ周りの者にプレッシャーを与えるようなことは止めろ。今は新入生を祝う楽しい歓迎会だ」
「理解しています。ですがサルみたいにあまりにも騒ぎまくっていたので少々分からせただけです」
レオ殿下は力のある眼差しでクロエ令嬢に注意を促すとクロエ令嬢も負けじと言い返す。何となくピリピリした空気が充満してエラ達も息を飲む。
「レオ」
この場にクロエ令嬢という婚約者のいる前でレオ殿下を呼び捨てにして登場した女子生徒。ところがレオ殿下は怒っている感じでもなく逆にその女子生徒に満面の笑顔を向けていた。
それに加えてその女子生徒はレオ殿下に親密そうに抱きついて頬にキスをする。
「ローズ何をするんだ。みんなが見ている前で恥ずかしいじゃないか」
「レオが好きすぎて我慢ができなくてつい…」
「そうか…それなら仕方ないな」
照れくさそうに顔を赤らめるレオ殿下にカマトトぶって甘える仕草を見せるローズという女子生徒。レオ殿下も体が溶けそうなほど気持ちのいい顔をして心の中に喜びの花が乱れる。
「平民ごときが!殿下に何という振る舞いですか!」
苦々しい顔をしてはらわたが煮えくりかえるほどの怒りの形相の婚約者のクロエ令嬢は噛みつくような勢いで声を荒げる。
更にローズと言う女子生徒はどうやら平民らしい。この学園は大多数が貴族だが毎年平民も少なからずいる。
学園の方針で抜きん出た存在の人物には面接をして平民でも通うことが許されていて、その場合は学費も免除される特別待遇。
まだ公に知らされていないがローズは聖女の血筋を継ぐ優れた存在だと認められて学園に入った。ちなみにレオ殿下は現在ローズが聖女だと知っている数少ない一人。
今は平民だと言う理由で貴族達はローズを馬鹿にして侮っているが後に聖女と発表されると貴族達は直ぐに心変わりしてローズに媚びへつらい白々しくお世辞を述べるようになる。
「私達場違いな感じがする」
「うん」
カリスマ性を感じるレオ殿下の周りは神秘的なオーラが揺らめいていて即座に場の雰囲気が変わり、エラ令嬢達はこの場に自分達は相応しくないほどの気持ちになって圧倒されていた。
「殿下」
その美少年集団に高飛車そうな一人の美しい令嬢が全く動じない様子で声をかける。
レオ殿下に話しかけたのは婚約者のクロエ公爵令嬢でした。クロエ令嬢はレオ殿下の姿を目にして騒いでいた令嬢達に咎めるような険しい目つきを向けます。
その氷のような冷たい視線に獲物に狙われた子ウサギのように体をビクッと震わせる令嬢達。
「クロエ周りの者にプレッシャーを与えるようなことは止めろ。今は新入生を祝う楽しい歓迎会だ」
「理解しています。ですがサルみたいにあまりにも騒ぎまくっていたので少々分からせただけです」
レオ殿下は力のある眼差しでクロエ令嬢に注意を促すとクロエ令嬢も負けじと言い返す。何となくピリピリした空気が充満してエラ達も息を飲む。
「レオ」
この場にクロエ令嬢という婚約者のいる前でレオ殿下を呼び捨てにして登場した女子生徒。ところがレオ殿下は怒っている感じでもなく逆にその女子生徒に満面の笑顔を向けていた。
それに加えてその女子生徒はレオ殿下に親密そうに抱きついて頬にキスをする。
「ローズ何をするんだ。みんなが見ている前で恥ずかしいじゃないか」
「レオが好きすぎて我慢ができなくてつい…」
「そうか…それなら仕方ないな」
照れくさそうに顔を赤らめるレオ殿下にカマトトぶって甘える仕草を見せるローズという女子生徒。レオ殿下も体が溶けそうなほど気持ちのいい顔をして心の中に喜びの花が乱れる。
「平民ごときが!殿下に何という振る舞いですか!」
苦々しい顔をしてはらわたが煮えくりかえるほどの怒りの形相の婚約者のクロエ令嬢は噛みつくような勢いで声を荒げる。
更にローズと言う女子生徒はどうやら平民らしい。この学園は大多数が貴族だが毎年平民も少なからずいる。
学園の方針で抜きん出た存在の人物には面接をして平民でも通うことが許されていて、その場合は学費も免除される特別待遇。
まだ公に知らされていないがローズは聖女の血筋を継ぐ優れた存在だと認められて学園に入った。ちなみにレオ殿下は現在ローズが聖女だと知っている数少ない一人。
今は平民だと言う理由で貴族達はローズを馬鹿にして侮っているが後に聖女と発表されると貴族達は直ぐに心変わりしてローズに媚びへつらい白々しくお世辞を述べるようになる。
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