親友と幼馴染の彼を同時に失い婚約破棄しました〜親友は彼の子供を妊娠して産みたいと主張するが中絶して廃人になりました

第四話

マチルダは怒りを爆発させノアに詰め寄りました。既にマチルダから5発は平手打ちされたノアの頬は真っ赤です。

「話が違うじゃないの！　この前までは私と一緒になるって言ってたでしょ！」
「あれは言葉の綾で……」
「この最低野郎！」
「ああそうだよ。君の言う通り僕は最低野郎だ。その最低野郎と結婚なんかしたくないだろ？」
「やだ！　結婚して！」
「君に話は通じないようだな？」
「いいから私と結婚しろ！　このスケベ野郎！」
「何がスケベ野郎なんだ？　意味がわからないな？」
「私にあんな格好までさせたくせに！」
「うるさい！　君も好きでしてただろ」
「違う！　あなたがどうしてもと言うから恥ずかしくても仕方なくやっていました……」
「まあいいや。僕は君と結婚はしない！　愛していない女性と結婚生活なんかしたくないんだ！」

二人は罵り合いを演じていました。その後もノアはマチルダからの追及で地獄を見ることになり自分の両親から何度も殴られていました。

ノアは私には言い寄って来たのですが私はもう彼をいらないし困り果てましたよ。 

話し合いは終わり一応は解決しましたが、その日からノアが何度も私に復縁を迫りに来ます。

浮気の原因はマチルダの容姿に惚れたと言いました。悔しいですけど確かにマチルダは私より魅力的で美しい女性ですからね。 

記念日とかお互いの誕生日の予定も「用事があるから」「友達と遊びに行く約束した」と取り消しになりました。

しかし実際にはマチルダと会うための嘘だったのです。

今でこそ私に復縁をしつこく求めるノアですが浮気してる時は「オリビアとは婚約して結婚するんだからいつでも会える。だから友達を優先する」と呆れ返ることを言われました。

私の気持ちは信じられないくらい冷めていき、たまにノアと会ってデートしてもしらけた雰囲気でした。