母親の再婚相手に襲われそうになり家から逃げました〜義父は処刑され私は交際していた領主の息子と結婚しました

佐藤 美奈

文字の大きさ
3 / 4

第三話

しおりを挟む
私が黙っていると母親は怒りの感情で口を開く。

「エミリーは泣かないから悲しそうに見えない! 冷たい子ね!」

私は涙も流さず落ち着いていたので、母親の言う通り冷たい人間なのでしょうか?

それを母親の妹に話しました。

「別に冷たい人間ではないと思うよ。私もお葬式で泣かなかったし」
「私と同じですね」
「昔はあの人と浮気してたくせにね……」
「お母さんから聞きました」
「実は私の子供のマヤの父親はね、あなたのお父さんだったの」
「そうなんですか」
「あら、驚かないのね。もっと驚くと思っていたのに」
「かなり動揺してますよ」
「エミリーは感情を表に出さないんだね」
「そうかもしれません」
「エミリーには小さい頃からマヤの世話をしてくれて感謝してるわ」
「マヤちゃんは可愛いですから」
「本当にありがとうね」
「マヤちゃんのことは私の妹のように思ってますよ」
「これからもマヤの面倒を見て遊んであげてね」
「もちろんです」

私はマヤちゃんが私の父親の子供で母親の妹のレナさんと浮気してできた子でも今まで通り変わらず仲良くしようと思いました。

レナさんとは気が合ってよく喋って恋愛の相談もしたこともあります。たぶん母親よりも色々話していると思います。

父親が永眠してから2年後に母親は再婚した。

その男性のリアムが最低な奴でした。

母親の新しい男は仕事もしないで家に入り浸りお酒を飲んでよく暴れていました。

何で母親はこんなだらしがない男と結婚をしてしまうのか私には全くもって理解ができません。

母親は母性本能が強くてダメ男を好きになるような尽くすタイプだったり、この人には私がいないとダメとか思っているのでしょうか?

この頃から私と母親との関係にひびが入る。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です

くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」 身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。 期間は卒業まで。 彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...