5 / 39
5
「えっ?キスしてる……あの二人いつからなの?」
彼と妹の口付けを心臓がドキドキしながら目を離さず見つめるイブリン。一部始終を観察していると自然に涙が溢れて頬を濡らし口に入ると悲しみの味がした。
まだ心の片隅で彼を信頼していたので、全速力で追いかけて引き止めてくれるだろうと淡い期待を抱いていた。それどころか彼は平然とした顔で妹とディナーを楽しむと何事もなかったような態度で言いきる。
それに加えて二人の行き過ぎた愛情表現を見てしまったイブリンは、どこか別の世界に迷い込んだように頭が混乱して心が乱れました。倒れそうな苦しみに耐えて婚約破棄の決心を固く胸に刻んだ。
「彼が妹とキスしてたのよ!」
「イブリン本当なの?」
「あのホークが信じられない……」
「もしかして私達をからかってるの?」
後日イブリンは興奮しながら友人達に話す。この前の気がおかしくなりそうな思いをした衝撃的な出来事。自分がその場からいなくなるとホークとフランソワが口付けをしていた。
3人の友人は冗談だと思っているようです。少し笑って嘘なんでしょ?と尋ねてきたり、イブリンも軽口をたたくようになったんだね?と微笑ましいねと言いながら友人達は思わず笑みがこぼれるのです。
「嘘じゃない!本当なのよ!彼と妹がキスしてたの!」
だけどイブリンが嘘がつけない真面目な性格なのは友人達も理解しているので、気迫のこもった顔で繰り返しその状況を説明すると信じてくれるのでした。
「でもまだ信用できない……」
「ホークがあり得ない」
「そうね、私達もイブリンの事は信用してるよ?でもちょっとまだ……」
それでもまだ半信半疑という感じです。それほど彼は人望があって高く評価されている人。彼は学園ではヒーローのような憧れの存在でした。
運動も勉強も両方できて教師も彼のことを尊敬するような眼差しで見ていました。異性にも引く手あまたでモテモテ。
そんな彼と付き合っていたイブリンは羨ましがられて嬉しい反面、他の子にとられるんじゃないかと不安になったこともたくさんありました。
それでもホークのことを好きで限界まで惚れ込んでいた。プロポーズされた時は感激して舞い上がるような気分で、彼に手を握られて指先を通して愛情を感じ心から喜びの笑顔で答えた。
「イブリンは彼とどうしたいの?」
「そうねまだイブリンの気持ちを聞いてないわ」
「別れる!」
「そうだよね」
「じゃあホークとの別れ話の時に私達も同席させてくれない?」
「それはいいね!私も彼の本音が聞きたい」
「わかった。私も一人だったら心細いから嬉しい」
一番重要なことはイブリンの気持ち。今後は彼とどうなりたいのか?と聞いてくる友人にイブリンは迷いのない真っ直ぐな瞳で決別すると答える。
彼にさよならを告げる話し合いに友人達も同じテーブルを囲みたいとイブリンを応援するように力強い声で言います。イブリンも不安な心境だったので快く了承した。
彼と妹の口付けを心臓がドキドキしながら目を離さず見つめるイブリン。一部始終を観察していると自然に涙が溢れて頬を濡らし口に入ると悲しみの味がした。
まだ心の片隅で彼を信頼していたので、全速力で追いかけて引き止めてくれるだろうと淡い期待を抱いていた。それどころか彼は平然とした顔で妹とディナーを楽しむと何事もなかったような態度で言いきる。
それに加えて二人の行き過ぎた愛情表現を見てしまったイブリンは、どこか別の世界に迷い込んだように頭が混乱して心が乱れました。倒れそうな苦しみに耐えて婚約破棄の決心を固く胸に刻んだ。
「彼が妹とキスしてたのよ!」
「イブリン本当なの?」
「あのホークが信じられない……」
「もしかして私達をからかってるの?」
後日イブリンは興奮しながら友人達に話す。この前の気がおかしくなりそうな思いをした衝撃的な出来事。自分がその場からいなくなるとホークとフランソワが口付けをしていた。
3人の友人は冗談だと思っているようです。少し笑って嘘なんでしょ?と尋ねてきたり、イブリンも軽口をたたくようになったんだね?と微笑ましいねと言いながら友人達は思わず笑みがこぼれるのです。
「嘘じゃない!本当なのよ!彼と妹がキスしてたの!」
だけどイブリンが嘘がつけない真面目な性格なのは友人達も理解しているので、気迫のこもった顔で繰り返しその状況を説明すると信じてくれるのでした。
「でもまだ信用できない……」
「ホークがあり得ない」
「そうね、私達もイブリンの事は信用してるよ?でもちょっとまだ……」
それでもまだ半信半疑という感じです。それほど彼は人望があって高く評価されている人。彼は学園ではヒーローのような憧れの存在でした。
運動も勉強も両方できて教師も彼のことを尊敬するような眼差しで見ていました。異性にも引く手あまたでモテモテ。
そんな彼と付き合っていたイブリンは羨ましがられて嬉しい反面、他の子にとられるんじゃないかと不安になったこともたくさんありました。
それでもホークのことを好きで限界まで惚れ込んでいた。プロポーズされた時は感激して舞い上がるような気分で、彼に手を握られて指先を通して愛情を感じ心から喜びの笑顔で答えた。
「イブリンは彼とどうしたいの?」
「そうねまだイブリンの気持ちを聞いてないわ」
「別れる!」
「そうだよね」
「じゃあホークとの別れ話の時に私達も同席させてくれない?」
「それはいいね!私も彼の本音が聞きたい」
「わかった。私も一人だったら心細いから嬉しい」
一番重要なことはイブリンの気持ち。今後は彼とどうなりたいのか?と聞いてくる友人にイブリンは迷いのない真っ直ぐな瞳で決別すると答える。
彼にさよならを告げる話し合いに友人達も同じテーブルを囲みたいとイブリンを応援するように力強い声で言います。イブリンも不安な心境だったので快く了承した。
あなたにおすすめの小説
『姉に全部奪われた私、今度は自分の幸せを選びます ~姉の栄光を支える嘘を、私は一枚ずつ剥がす~』
六角
恋愛
復讐はしない。——ただ「嘘」を回収する。 礼儀と帳簿で宮廷の偽りを詰ませる“監査官令嬢”の華麗なる逆転劇。
王家献上宝飾の紛失事件で濡れ衣を着せられ、家族にも婚約者にも捨てられて追放された子爵家次女リリア。 数年後、彼女は王妃直属の「臨時監査官」として、再び宮廷の土を踏む。
そこで待っていたのは、「慈愛の聖女」として崇められる姉セシリアと、彼女に心酔する愚かな貴族たち。しかし、姉の栄光の裏には、横領、洗脳、そして国を揺るがす「偽造魔石」の陰謀が隠されていた。
「復讐? いいえ、これは正当な監査です」
リリアは感情に流されず、帳簿と証拠、そして真実を映す「プリズム」を武器に、姉が築き上げた嘘の城を一枚ずつ剥がしていく。 孤立無援の彼女を支えるのは、氷のように冷徹な宰相補佐レオンハルトと、豪快な近衛騎士団長カミュ。 やがてリリアは、国中を巻き込んだ姉の洗脳計画を打ち砕き、自分自身の幸せと、不器用な宰相補佐からの溺愛を手に入れる——。
これまでは悉く妹に幸せを邪魔されていました。今後は違いますよ?
satomi
恋愛
ディラーノ侯爵家の義姉妹の姉・サマンサとユアノ。二人は同じ侯爵家のアーロン=ジェンキンスとの縁談に臨む。もともとはサマンサに来た縁談話だったのだが、姉のモノを悉く奪う義妹ユアノがお父様に「見合いの席に同席したい」と懇願し、何故かディラーノ家からは二人の娘が見合いの席に。
結果、ユアノがアーロンと婚約することになるのだが…
婚約者を取り替えて欲しいと妹に言われました
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
ポーレット伯爵家の一人娘レティシア。レティシアの母が亡くなってすぐに父は後妻と娘ヘザーを屋敷に迎え入れた。
将来伯爵家を継ぐことになっているレティシアに、縁談が持ち上がる。相手は伯爵家の次男ジョナス。美しい青年ジョナスは顔合わせの日にヘザーを見て顔を赤くする。
レティシアとジョナスの縁談は一旦まとまったが、男爵との縁談を嫌がったヘザーのため義母が婚約者の交換を提案する……。
婚約者を奪われた私が悪者扱いされたので、これから何が起きても知りません
天宮有
恋愛
子爵令嬢の私カルラは、妹のミーファに婚約者ザノークを奪われてしまう。
ミーファは全てカルラが悪いと言い出し、束縛侯爵で有名なリックと婚約させたいようだ。
屋敷を追い出されそうになって、私がいなければ領地が大変なことになると説明する。
家族は信じようとしないから――これから何が起きても、私は知りません。
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
【完結】伯爵令嬢は婚約を終わりにしたい〜次期公爵の幸せのために婚約破棄されることを目指して悪女になったら、なぜか溺愛されてしまったようです〜
よどら文鳥
恋愛
伯爵令嬢のミリアナは、次期公爵レインハルトと婚約関係である。
二人は特に問題もなく、順調に親睦を深めていった。
だがある日。
王女のシャーリャはミリアナに対して、「二人の婚約を解消してほしい、レインハルトは本当は私を愛しているの」と促した。
ミリアナは最初こそ信じなかったが王女が帰った後、レインハルトとの会話で王女のことを愛していることが判明した。
レインハルトの幸せをなによりも優先して考えているミリアナは、自分自身が嫌われて婚約破棄を宣告してもらえばいいという決断をする。
ミリアナはレインハルトの前では悪女になりきることを決意。
もともとミリアナは破天荒で活発な性格である。
そのため、悪女になりきるとはいっても、むしろあまり変わっていないことにもミリアナは気がついていない。
だが、悪女になって様々な作戦でレインハルトから嫌われるような行動をするが、なぜか全て感謝されてしまう。
それどころか、レインハルトからの愛情がどんどんと深くなっていき……?
※前回の作品同様、投稿前日に思いついて書いてみた作品なので、先のプロットや展開は未定です。今作も、完結までは書くつもりです。
※第一話のキャラがざまぁされそうな感じはありますが、今回はざまぁがメインの作品ではありません。もしかしたら、このキャラも更生していい子になっちゃったりする可能性もあります。(このあたり、現時点ではどうするか展開考えていないです)
妹が私の婚約者を奪った癖に、返したいと言ってきたので断った
ルイス
恋愛
伯爵令嬢のファラ・イグリオは19歳の誕生日に侯爵との婚約が決定した。
昔からひたむきに続けていた貴族令嬢としての努力が報われた感じだ。
しかし突然、妹のシェリーによって奪われてしまう。
両親もシェリーを優先する始末で、ファラの婚約は解消されてしまった。
「お前はお姉さんなのだから、我慢できるだろう? お前なら他にも良い相手がきっと見つかるさ」
父親からの無常な一言にファラは愕然としてしまう。彼女は幼少の頃から自分の願いが聞き届けられた
ことなど1つもなかった。努力はきっと報われる……そう信じて頑張って来たが、今回の件で心が折れそうになっていた。
だが、ファラの努力を知っていた幼馴染の公爵令息に助けられることになる。妹のシェリーは侯爵との婚約が思っていたのと違うということで、返したいと言って来るが……はあ? もう遅いわよ。
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。