彼の妹にキレそう。信頼していた彼にも裏切られて婚約破棄を決意。

ぱんだ

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「君の作ったケーキはいらない」
「別に無理に食べてもらわなくてもいいわ」
「全部君が悪いんだからね?」

彼は不機嫌な顔であろうことかイブリンが作ってくれたケーキはいらないと言い放ちます。

イブリンも苛立ちを隠せない態度で言い返すと彼は全て彼女が悪いと責めるようなことを口にした。

「ホークお兄様」
「なんだい?」
「私ブランドのネックレスが欲しいです」
「じゃあプレゼントしよう」

フランソワは甘ったるい声を出して彼に寄りかかりながら、ネックレスが欲しいとねだり始めました。

彼は愛を確かめるように優しく触れ合い微笑んで快く応じる。

「さっきはごめん……それと君はこれを準備しといて」

そろそろ帰ると妹が言い出して、先に部屋を退出した後に彼は失礼なほど軽く彼女に謝罪すると、先ほど妹が要求したネックレスを用意するように命令したのです。

「なんで私が手配しなければならないのですか?」
「これはいい機会だろう?」
「どういう事でしょうか?」
「君と妹が仲直りできる絶好のタイミングだ」

理解に苦しむ彼の言動に呆れた口調で返すと、彼女と妹が関係を修復するまたとない機会だと世迷いごとを言う。

彼の妹は最初に会った時からイブリンに敵対意識を持っていたのに、今さら何を言っているのだろうと呆れを通り越して腹が立ってきました。

「私はあなたの妹が大嫌いだからお断りします」
「何を言ってるんだ!君は言っていい事と悪い事の区別もつかないのか!」
「頭がいかれてるホークには遠慮は不要でしょう?」
「な、なんだと!」

互いに嫌い合っている犬猿の仲なのに何を言っているのか?

心のドアを開けてオブラートに包むこともなく本心を発しました。限度を超えた彼と妹にこれ以上は気遣う必要のない相手だと認識する。

可愛い妹をけなされた彼は怒りの色を表し獣みたいに荒れ狂っていますが、こんな何もかも不誠実な男にビビることはないと彼女の気持ちは非常に安定してどっしり構えていた。

「それと私達の今後について話し合いましょう」
「何を話すんだよ?これから数日間僕はフランソワとデートの約束があるんだけど?」
「別れ話ですよ?今しがた私との婚約を考え直すと申していましたよね?」
「僕は別れるつもりはないよ?あれは言葉の綾だ。君が身勝手に怒るからだろ?」
「私の心は揺るぎませんから」

妹の前であれだけ彼女のことを見下した発言をしておきながら、彼は恋人の関係を切って婚約を解消するつもりはないと言います。

これには予想外で心の底から彼が何考えてるのか分からないと身にしみて思う。

とんでもないことを口走る彼に彼女は、普通の物差しでは計れない地雷男と付き合ってしまった事を悔しくてたまらない。

何か思い浮かべて妹とデートを楽しむとばかげたことを平気で答えますが、彼との別れ話は数日後に決まりました。
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