最近彼氏の様子がおかしい！私を溺愛し大切にしてくれる幼馴染の彼氏が急に冷たくなった衝撃の理由。

第15話 友人たちの恋愛事情

ロナウドが『秘密の恋愛クラブ』でアイリーンに思うままに体を弄もてあそばれて哀れな男に成り下がっていることなど露つゆ知らず、放課後ソフィアは仲の良い友人たちと一緒にお茶を飲んで恋愛話に花を咲かせていた。

「ソフィア聞いてよ～」
「どうしたのアイラ？」
「うちの彼が最近怪しいんだよね」
「怪しいって何が？」

アイラという子が何か悩み事がありそうな顔で言い出した。なんだろう？ソフィアが聞き返すと今付き合っている恋人に、何か不審な点があると感じていると苦渋の表情で告げた。もう少し詳しく話してくれる？という感じでソフィアは言った。

「浮気してるみたいで……」
「ええっ！？」
「大丈夫なの？」
「何でそう思ったの？」

アイラは悲しそうな顔をして口を開いた。友人たちはびっくりして声を上げて心配そうな様子で見つめている。ソフィアも労いたわるような視線を向けて尋ねた。

「最近は彼が体を求めてこないの。前はいつでもがっついてきたのに……」

しばらくしてアイラはわずかに眉をひそめ言いにくそうに答えた。彼氏が体を求めてこないと辛そうにうつむいてしまった。アイラは彼氏が違うところで発散しているんじゃないのか？と思っていた。

ソフィアはアイラの話を聞いた直後、目から鱗うろこの落ちる思いをし内心大いに心配した。ここ最近ロナウドが全く体を求めてこないことに、自分もアイラと同じだと思い胸騒ぎと不安を感じて心が落ち着かなくなる。

「実は私、彼に浮気されて別れたばかりなの……」
「ジェシカ本当なの？」
「うん、好きな人ができたと言われて……でも私見てしまったの」
「何を？」
「彼が他の子と仲睦まじそうに腕を組んで歩いているところ」

アイラの言葉に触発されたのかジェシカという子が苦しい表情で話を切り出した。ジェシカの彼にはもう一人の彼女がいた事を知った。二人が楽しそうに腕を組んで歩く姿を偶然見かけた。

その時には何も言えなかったけど、後日その事を彼に伝えて別れることになった。友人たちは相手の身になって考えてしみじみとした調子で相槌あいづちを打ちながら聞いている。

「二股かけるなんておかしいでしょ！」
「男の人は嘘つきが多いよね？」
「そうね～」
「ジェシカはかわいいし性格もいいのに何が不満なのよ！」

いつもは清く正しく美しい乙女たちがジェシカの恋人との破局の理由を聞かされて、激しい怒りのみが心の中を埋め尽くしていた。次の瞬間それぞれが不機嫌な口ぶりで言った。

ジェシカは美人で優しくほのぼのとした雰囲気を持つ子で家族思いで友人思いの女性。こんな良い子を裏切るなんて彼氏は何を考えているのか？

ソフィアも友人たちと一緒になって共感し、ジェシカを大事にしなかった男への怒りが燃え上がった。ソフィアは珍しく険しい声を出して断罪するかのような勢いを見せた。