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第二話
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手紙の送り主は不審に思いましたが、私は彼と妹を呼び問いただすことに。
「お姉ちゃん急にどうしたの?」
「リラ一体なんの用事だ?」
「私とっても忙しいんだけど?」
「僕もそうだよ。本当に迷惑だ!」
二人は真っ先に文句をつける。
「あなた達できてるでしょ?」
私は単刀直入に言う。
「リラいきなり何を言っているんだ?」
「お姉ちゃん頭おかしくなったの?」
「…認めないんだね?」
「そんなことはあるわけないだろう」
「そうよお姉ちゃん! ダニエルさんに振られたからって変なこと言わないで!」
「じゃあもし嘘だったらどうしてくれるの?」
「何言ってるんだリラ」
「お姉ちゃんどうかしてるよ?」
「誤魔化さないで!」
私は声を荒げました。
「まずリラ落ち着いてくれ」
「お姉ちゃん興奮しないで」
「私は至って冷静だよ。慌ててるのは二人のほうでしょ?」
「じゃあリラ、まずなんでそんなことを言うのか教えてほしい」
「そうよね!」
「そんなことより二人は認めるの認めないの?」
「……」
「……」
「黙っているって事は認めるってことだよね?」
「ちょっと待ってくれリラ」
「なに?」
「君とはこの前別れたんだよ?」
「だから?」
「仮に僕が君の妹のカプシーヌと交際していても何も問題ないんじゃないか?」
「そうね、その通り!」
その瞬間二人は勝ち誇ったような顔になる。
「じゃあこれはどういうこと?」
私はテーブルの上に二人がキスしてる写真を出した。
「何だこの写真は?」
「嘘?なんで!?」
「ダニエルこの写真はどう説明するの?」
「…ああ、そうさ。僕は君の妹と恋人関係だよ」
彼も妹も写真を見た時には動揺していたが彼は開き直り、ふてぶてしい表情で口を開く。
「でもさっきも言った通り君とは別れているからな」
「でも妹とは半年前からの関係でしょ?」
「お姉ちゃん何で知ってるの!?」
「ダニエル、あなたとは別れてあげる!」
「ああ、僕もそのつもりだ」
「だけど婚約破棄の慰謝料はきちんと頂きますからね! カプシーヌもね!」
「ちょっと私まで?」
「当然でしょ!」
妹は汚い言葉を吐き散らしていましたが、結局のところ二人は浮気の事実を認める。
「お姉ちゃん急にどうしたの?」
「リラ一体なんの用事だ?」
「私とっても忙しいんだけど?」
「僕もそうだよ。本当に迷惑だ!」
二人は真っ先に文句をつける。
「あなた達できてるでしょ?」
私は単刀直入に言う。
「リラいきなり何を言っているんだ?」
「お姉ちゃん頭おかしくなったの?」
「…認めないんだね?」
「そんなことはあるわけないだろう」
「そうよお姉ちゃん! ダニエルさんに振られたからって変なこと言わないで!」
「じゃあもし嘘だったらどうしてくれるの?」
「何言ってるんだリラ」
「お姉ちゃんどうかしてるよ?」
「誤魔化さないで!」
私は声を荒げました。
「まずリラ落ち着いてくれ」
「お姉ちゃん興奮しないで」
「私は至って冷静だよ。慌ててるのは二人のほうでしょ?」
「じゃあリラ、まずなんでそんなことを言うのか教えてほしい」
「そうよね!」
「そんなことより二人は認めるの認めないの?」
「……」
「……」
「黙っているって事は認めるってことだよね?」
「ちょっと待ってくれリラ」
「なに?」
「君とはこの前別れたんだよ?」
「だから?」
「仮に僕が君の妹のカプシーヌと交際していても何も問題ないんじゃないか?」
「そうね、その通り!」
その瞬間二人は勝ち誇ったような顔になる。
「じゃあこれはどういうこと?」
私はテーブルの上に二人がキスしてる写真を出した。
「何だこの写真は?」
「嘘?なんで!?」
「ダニエルこの写真はどう説明するの?」
「…ああ、そうさ。僕は君の妹と恋人関係だよ」
彼も妹も写真を見た時には動揺していたが彼は開き直り、ふてぶてしい表情で口を開く。
「でもさっきも言った通り君とは別れているからな」
「でも妹とは半年前からの関係でしょ?」
「お姉ちゃん何で知ってるの!?」
「ダニエル、あなたとは別れてあげる!」
「ああ、僕もそのつもりだ」
「だけど婚約破棄の慰謝料はきちんと頂きますからね! カプシーヌもね!」
「ちょっと私まで?」
「当然でしょ!」
妹は汚い言葉を吐き散らしていましたが、結局のところ二人は浮気の事実を認める。
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