幼馴染の彼と姉が婚約、姉の浮気で婚約破棄になり妹の私と結婚しました。

佐藤 美奈

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第1話

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小さい頃グレースは幼馴染に恋をしていた。名前はハリー2歳年上なので兄みたいな感じだった。

学園に通い始める年齢になると姉のシャーロットと付き合っていることを知ることになりグレースは泣いてすがり姉と別れて自分と交際してとお願いしたことがある。

時は流れてシャーロットとハリーは付き合い続けて婚約し叶わぬ恋となった。まだハリーのことが好きだったグレースは結婚を伝えられて頭を殴られたようなショックが体を貫き心が緩やかに暗く沈んでいくのを感じる。

(あれ?ハリーがいる。なんか荒れてる?)

「もうシャーロットとは別れる!あんな奴だとは思わなかった!」
「ハリー落ち着いて。シャーロットも反省してるみたいだから…」
「反省?シャーロットはまたあいつのところに行っているんですよ。もう僕達は終わりです」

どうやらハリーは姉と喧嘩したらしい。話を聞く限りだと姉が浮気したことが原因みたい。喧嘩することもめったにない幸せいっぱいのラブラブのカップルだと思っていたのに、まさか姉が浮気してるなんて。

姉はこの場には居ない。ハリーは酒の勢いを借りて姉への不満を言い放っていた。それを聞いて母親のローラは同情の言葉をかけて説得している。

「ハリー大丈夫。飲みすぎだよ」
「グレースありがとう。こんなことならグレースと付き合えばよかったな…」

ハリーは酒に酔ってるから本気で言ってないよね?でも今でもハリーのことが好きなグレースは自分の胸のドキドキを感じるほど嬉しかった。

「グレース少しの間ハリーのこと見ててくれる?シャーロットを直ぐに連れ戻すように伝えてくるから」
「うん」
「グレースそばに来てくれ。昔みたいに頭を撫でてあげる」
「ハリー私はもう子供じゃないからね。それよりもお酒臭いよ」
「なんだよ?グレースまで僕に冷たくするのか?昔はいつも僕の後ろをついてきてくれて慕ってくれてたのに…」
「ハリー今日は泊まって行ってね」

従者に姉のシャーロットのことを伝えた母ローラが戻って来た。酒に酔っているハリーに今日は家に泊まって行きなさいと言う。

「そういうわけでグレースよろしくな」

こんな状態のハリーを帰らせることはできないし姉の婚約者なので泊まることに問題はないけれど、ハリーに恋心を抱いているグレースは彼のことを見ると息苦しいくらい頭が一杯になっていた。

翌朝、ハリーは帰る様子もなく酔いもさめてリビングでボーッとしていた。
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