幼馴染の彼と姉が婚約、姉の浮気で婚約破棄になり妹の私と結婚しました。

佐藤 美奈

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第3話

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「グレース少し休もう。実は昨日はあんまり寝てないんだ。なんだか眠くなってきた」
「えっ!?」
「後はお願い…」

ハリーは男女の営みが終わると眠いと言ってそのまま眠ってしまいました。グレースは両親や姉シャーロットが戻ってくる前に心が掻きむしられるように焦りながら彼に服を着せてベッドまで運んで部屋の掃除をした。

「グレースどうしたの?元気ないみたいだけど?」
「なんでもないよ」

数時間後、ハリーは目覚めて何事もなかったように話しかけてきた。本当に緊迫感がないおっとりした性格だ。彼のそういうところを好きになったかもしれない。

逆にグレースは事が終わり片付けている最中はいつ家族が帰ってくるかそわそわして落ち着かなかった。彼の態度を見るともしかしたら自分としたことを覚えてないのかとさえ思えてくる。

「まだ誰も帰ってないの?」
「うん」

あれからけっこう時間が経ったのに両親は戻ってこないし姉も帰って来てなかった。メイドはいるけどハリーと二人っきりでなんとなく気が落ち着かない感じでした。

「汗流してくるから」

グレースは湯に肩まで浸かって心を落ち着かせようと思い浴室に向かった。準備をしているとハリーが入って来た。

「グレース背中流してやるよ。昔はよくしてただろ」
「ハリーっ!?な、いいって!私達もう子供じゃないんだから!」
「もう恥ずかしがる仲じゃないだろう?」

結果として一緒に入ったけどグレースはカラスの行水ですまして直ぐに上がったがハリーはお構いなしに長い時間お湯に浸かり疲れを癒していた。

「今帰ったぞ」

夕方に両親が揃って帰って来たが姉は一緒じゃない。伝手を頼って探してたところどうやら姉は浮気相手と旅行に行ってるらしいことが分かった。

両親はハリーの家に謝罪をしに行っていた。ハリーの両親は最初姉の浮気に怒りよりも先に驚きを感じていたが話し合いの結果婚約はなかったことになりハリー側に慰謝料を払うことになったと話す。

「すまないなハリー」
「シャーロットがごめんなさいね」
「別に気にしてませんから大丈夫ですよ。それにグレースと久しぶりに一緒に居られて楽しかったですし…」
「ハ、ハリー…!?」
「二人は本当に仲が良いわね」
「それならグレースと結婚するか?」
「お、お父様突然何を…!?」
「わかりました。僕もグレースのことが好きなのでお願いします」

ハリーが本気なのか冗談なのかわからないが微笑みを浮かべながら父のオリバーの言葉に切り返す。ハリーはこの日も泊まって行くことになり姉のシャーロットへの怒りはまだ続いているみたい。

既に婚約を解消することになったが最後は二人で話し合いがしたいと語っていた。なので姉が浮気相手との旅行から帰って来るまではハリーは家で生活することに決まる。
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