不倫した妹の頭がおかしすぎて家族で呆れる「夫のせいで彼に捨てられた」妹は断絶して子供は家族で育てることに

ぱんだ

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第16話

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「お姉様は子供の本当の母親ではないのでミアを幸せにできません。私がいるのだからお姉様は潔く身を引いてオリバーは私とヨリを戻すべきです」
「弟と不適切な関係を持ち子供を捨てた母親と関係を修復するつもりはない。ミアも望んでいないことはアメリアも分かっているだろう?」
「子供を捨てたのは反省しています。でも子供には本当の母親が必要なのよ!」
「ミアには僕もいるしエミリーも手助けしてくれるしお義父様とお義母様も協力してくれている。お前は弟のところに戻ればいい」
「あなたの弟は最低よ!弄んでおいてフレディは呆気なく私を捨てたの!もう別の女がいるしとんでもない奴だったわ」
「そんなことは知らない!弟に捨てられたからって元の関係に戻れるわけないだろう。自分勝手にも程がある」
「最初から私が愛しているのはオリバーだけなの!あなたが好きすぎて恋しくてたまらない!」

頭のネジが飛んでいる元妻アメリアの言い分には呆れるばかりで姉のエミリーは絶句していましたが、頭のおかしい人間の言う通りにしていては理不尽な要求が増長するだけです。

とんでもない気違いにはこちらも鬼よりも恐ろしい顔と怒鳴り声で異議をとなえるのが正しい態度で元夫のオリバーは感情に突き動かされて言い返した。

道理にかなっていない事をいきなり言い出して好き放題にふるまうアメリアに感じたことのない怒りを覚えるオリバー。精神異常者の屁理屈に心臓が凍りつく思いで神経が張り裂けそうになる。

アメリアは痴呆なのか寝ぼけているのかオリバーに切なく思うほど愛していると口から出まかせの嘘を並べる。弟のフレディに捨てられたから復縁を迫るなんて迷惑極まりない。

「それにアメリアは体が臭いし口も臭い」
「ちょっと淑女に失礼でしょ!私はずっとお風呂に入ってないから体も痒いのよ!」
「アメリアまずは風呂に入れよ。臭くてかなわん」
「じゃあ入らせてもらうわ!」

女性に対して臭いなどと言うのは普通ならデリカシーがない礼儀がなってないと周囲から腰が抜けるほど叱りつけられるところだがアメリアには正直に告げた。

最初アメリアは眉を寄せて見当のつかない顔だったがマナーに反するとヒステリーを破裂させる。口が臭いと言われた時はさすがに頬を赤らめ恥ずかしそうに落ち込んで小さくなる。

5日以上風呂に入っていないアメリアは汚れた泥だらけの体を洗いたいと悪魔に取り憑かれたようにものすごい勢いで頼み込むのでとりあえず風呂に入れてから改めて話をすることに。

「お風呂最高!気持ちがいいわ!」

風呂上がりでさっぱりした顔のアメリアは清々しい気持ちだった。湯に浸かると体に溜まった疲れが滲み出てきてさわやかな感情になる。浴槽の湯はアメリアの汚れで黒く濁って縁には垢がこびりついていた。

「お酒くらい飲ませてくれてもいいじゃないの!」

もっと心地良くなりたいと酒を飲もうとするがさすがに止められてしまい文句を垂れて怒りをこめて睨みつける。

「風呂に入らせてあげただけで十分でしょ?あなたは絶縁されてるんだから」
「はいはいお姉様分かってますよ」

姉エミリーのとがめるような説教にも不機嫌に眉をしかめて愚痴のようなつぶやきをして反省する素振りも見せない妹のアメリア。

「オリバー今夜どう?」

アメリアは甘い蜜のような言葉をささやくがそれはキツイ誘惑でオリバーは突然に水でも浴びせられたような悪寒が走り心の中まで青ざめる。
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