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第11話 恋人と関係が崩れる原因は冷たい態度
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次期国王の座が決まっていたエースは断絶処分にされた。自分の生まれ育った国を出て愛を捧げたアンジェリカと二人旅をした。
定住地として選んだ場所は故郷から遠く離れた淋しい海岸沿いの小さな村。この集落の村長に容認されて粗末な小屋をたてて二人は暮らしている。
二人は村に住めることになったが家がない。空き家もないので廃屋を修復し再活用することもできなかった。
家が完成するまで少し離れたところの宿屋に泊まろうと思っていたら、お人好しそうな感じの村長が金がかかると心配してくれて自分の屋敷に泊まらせてくれた。
華やかな雰囲気が漂う王子と貴族令嬢には、明らかに似つかわしくない場所で浮いた存在であることに周囲は戸惑いつつも平穏な日々を過ごしていた。
毎日の食事のように自然な日常会話の中でエースとアンジェリカは話題の対象になっていた。
「あの人たちはどこから来たべか?」
「間違いなく都会育ちだべさ」
「若い男だったわ。頭がからっぽそうだけど……」
「変わった服着てたな」
「あれが垢抜けたファッションなんかな?」
「あげな色の強い服着てあの男は頭の発達がおかしいさ」
「金色にピカピカ輝いてる革靴だったべ」
「おいら目がチカチカしてしもうたわ」
「でも粋な男だった」
「このへんにはいない男だったわね」
「ありゃ嫁さんか?とんでもなく刺激的なドレス着てた」
「あたしゃ驚いて腰を抜かしてしもうた」
「あんな綺麗な人は見たことないわ」
「でも金のかかりそうな美人だったな」
「ですねぇ~」
「おらあんなべっぴんな娘は生まれて初めて見ただ」
「あれほど美しい子と一緒に寝られたら人生に後悔はありゃせん」
「だどもあれは扱いにくそうなおなごだべ」
「器量は良かったが性格がきつそうな顔してましたよ」
「男のほうも坊ちゃん育ちで畑仕事も漁師もつとまらねえなあ」
最初にエースを見た時は、あの変な男の正体は何だろう?と広間に集まった村人たちは口々に言いながら議論が盛り上がる。
田舎の道楽は新参者の噂話に花を咲かせる。みんな揃って言葉が自然と出てきて朝から晩まで話し続けた。特に相槌も打たずにそれぞれの話に静かに耳を傾けていた。
きらびやかな衣装で着飾るエースに、あれが都会風のオシャレな服なのか?と素朴な村人たちは不思議そうな顔をして首をかしげた。アンジェリカも赤いドレスを着ていやでも目をひく派手な格好をしている。
前例が見当たらない男と非現実的な美女の登場は、村人総出の楽しみで毎日食い入るように見つめて観察していた。
「――エリザベートから薬が届かない……何でなんだよ!」
「エースどうしたの?」
「アンジェリカ僕はどうすればいいんだ!」
軽い気持ちでアンジェリカが話しかけますが、エースは何もできないもどかしさに苛立ちだけが激しくなる。
「薬ならもうすぐ届くと思うよ」
「無責任な事を言うな!エリザベートは何をしてるんだよ。僕は薬を飲まないと身体が大変なことになるのに……」
アンジェリカの言葉は気やすめにすぎないと言っていい。でも少しでも彼を元気付けようと彼女もベストを尽くした気持ちだった。
エースは不機嫌な顔で頭ごなしに攻撃的な言い方をした。皆が見てる前で注意されて恥をかかされたり、村人の噂話や悪口を聞いて精神的ストレスが溜まりすぎていた。
エリザベートから薬が送られてこない事も不安で心がかき乱される。色々な事で心理的ダメージを受けてゆっくり眠ることもできなかった。睡眠不足になりいつも頭がぼんやりして苦しい思いを味わいながら生きていた。
初めて彼の冷たい態度に直面して、彼女はとても悲しそうな顔になって大粒の涙をこぼし続けた。
定住地として選んだ場所は故郷から遠く離れた淋しい海岸沿いの小さな村。この集落の村長に容認されて粗末な小屋をたてて二人は暮らしている。
二人は村に住めることになったが家がない。空き家もないので廃屋を修復し再活用することもできなかった。
家が完成するまで少し離れたところの宿屋に泊まろうと思っていたら、お人好しそうな感じの村長が金がかかると心配してくれて自分の屋敷に泊まらせてくれた。
華やかな雰囲気が漂う王子と貴族令嬢には、明らかに似つかわしくない場所で浮いた存在であることに周囲は戸惑いつつも平穏な日々を過ごしていた。
毎日の食事のように自然な日常会話の中でエースとアンジェリカは話題の対象になっていた。
「あの人たちはどこから来たべか?」
「間違いなく都会育ちだべさ」
「若い男だったわ。頭がからっぽそうだけど……」
「変わった服着てたな」
「あれが垢抜けたファッションなんかな?」
「あげな色の強い服着てあの男は頭の発達がおかしいさ」
「金色にピカピカ輝いてる革靴だったべ」
「おいら目がチカチカしてしもうたわ」
「でも粋な男だった」
「このへんにはいない男だったわね」
「ありゃ嫁さんか?とんでもなく刺激的なドレス着てた」
「あたしゃ驚いて腰を抜かしてしもうた」
「あんな綺麗な人は見たことないわ」
「でも金のかかりそうな美人だったな」
「ですねぇ~」
「おらあんなべっぴんな娘は生まれて初めて見ただ」
「あれほど美しい子と一緒に寝られたら人生に後悔はありゃせん」
「だどもあれは扱いにくそうなおなごだべ」
「器量は良かったが性格がきつそうな顔してましたよ」
「男のほうも坊ちゃん育ちで畑仕事も漁師もつとまらねえなあ」
最初にエースを見た時は、あの変な男の正体は何だろう?と広間に集まった村人たちは口々に言いながら議論が盛り上がる。
田舎の道楽は新参者の噂話に花を咲かせる。みんな揃って言葉が自然と出てきて朝から晩まで話し続けた。特に相槌も打たずにそれぞれの話に静かに耳を傾けていた。
きらびやかな衣装で着飾るエースに、あれが都会風のオシャレな服なのか?と素朴な村人たちは不思議そうな顔をして首をかしげた。アンジェリカも赤いドレスを着ていやでも目をひく派手な格好をしている。
前例が見当たらない男と非現実的な美女の登場は、村人総出の楽しみで毎日食い入るように見つめて観察していた。
「――エリザベートから薬が届かない……何でなんだよ!」
「エースどうしたの?」
「アンジェリカ僕はどうすればいいんだ!」
軽い気持ちでアンジェリカが話しかけますが、エースは何もできないもどかしさに苛立ちだけが激しくなる。
「薬ならもうすぐ届くと思うよ」
「無責任な事を言うな!エリザベートは何をしてるんだよ。僕は薬を飲まないと身体が大変なことになるのに……」
アンジェリカの言葉は気やすめにすぎないと言っていい。でも少しでも彼を元気付けようと彼女もベストを尽くした気持ちだった。
エースは不機嫌な顔で頭ごなしに攻撃的な言い方をした。皆が見てる前で注意されて恥をかかされたり、村人の噂話や悪口を聞いて精神的ストレスが溜まりすぎていた。
エリザベートから薬が送られてこない事も不安で心がかき乱される。色々な事で心理的ダメージを受けてゆっくり眠ることもできなかった。睡眠不足になりいつも頭がぼんやりして苦しい思いを味わいながら生きていた。
初めて彼の冷たい態度に直面して、彼女はとても悲しそうな顔になって大粒の涙をこぼし続けた。
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