8 / 8
第8話
しおりを挟む
時が流れ結婚して初めてのクリスマス前日でのこと。当日は夫のハリーと過ごす新婚のイザベルは胸を弾ませて微笑みを浮かべ馬車に乗っていた。
妹は大好きな姉のヴィオラが相手もいなくて一人で寂しい思いをしているのだろうと心配し驚かそうと姉が単身生活している部屋に会いに向かう。
到着すると馬車の置き場にハリーが使用している馬車がある。あれ?ハリーも来てるの?ああ、そうか姉が恋人もいなくて独身で寂しいから励ましに来たんだなあと姉を思いやる優しい夫にほのぼのと気持ちが和らぐ。
「お姉様いらっしゃいますか?」
まず呼び鈴を鳴らすが何の反応もない。どうしたのかな?と思いドアをこつこつ叩いて呼びかけるがやはり出てくる気配がありません。疲れて眠ってるのかな?と考えるが姉の部屋の鍵は渡されているので開けて中に入った。
室内は温かく壁際にある小さな暖炉の中にある木炭が燃えている。リビングルームに入るとテーブルの上には食事をした形跡があり、しっかり者の姉だと思っていましたがだらしない部分もあるんだと感じて共感を覚える。
「こちらですか?ハリー、お姉様」
探し回ってもう後はここしかない。イザベルが寝室のドアを開けると自分の姉と夫はベッドの上でいかなる衣服も身に着けていない状態で重なりあうように眠っていた。
「なんで?これはどういうこと?」
無意識に驚きの声を漏らし面食らってぽかんとする。この二人はいつから?ハッとした表情になり納得する。以前から二人は仲が良すぎると感じていたがまさか本当に男女関係になっていたとは悔しくてたまらない。
「ハリーが私に冷たかった理由をハッキリと納得いたしました。お姉様なんで私の夫に手を出すのですか。どうして…」
その時頭の中で一気に疑問が解ける。自分に思いやりの無い夫の態度に信じていた姉に裏切られ悲しげに苦笑をして瞬く間に大粒の涙が途切れなく溢れハンカチで顔を押さえていた。
恋愛に破れた妹は生きる気力がなくなってしまう。だが八つ裂きにしても足りないほど二人に燃えるような憎悪が湧いたのです。
「おはよう」
「ん…?おはようハリー。私達なんて格好で寝てたんだろ。恥ずかしい」
「別に僕達しかいないからどうでもいいじゃないか?それに終わった後に意識が飛んだように眠ったのはヴィオラのほうだろ?」
「ふふふ、そうだったね。でも心も体もハリーに満たされたよ」
ある程度の時間が経つとハリーが目を覚ました。隣でまだ目を閉じているヴィオラに呼びかけるとぼーっとした眠気の残った顔で返事をする。
寝起きで体が思うように動かないが自分達の姿にヴィオラの顔は恥ずかしそうに赤く染まる。対照的にハリーは今さら気にもしない態度で遊び人風の男のような嫌らしい眼つきをしていた。
「あれ?体が動かないぞ」
「私も…え?なんで?」
体がベッドに張り付いたように離れない。何故なら二人の身体中がベッドと一緒にロープで何重にも巻かれて相当にきつく縛られていました。このままではどうすることもできない。
「大丈夫だよ。心配した人が訪ねて来てくれるよ」
「そ、そうね」
姉ヴィオラと夫ハリーは数ヶ月後に変わり果てた姿で見つかる。二人は食事もできないので既に事切れていた。数ヶ月以上も放置された理由は妹のイザベルがこの家に住んで訪ねてくる人に応対していた。
最近は姉と夫を見かけないと問いただす人には二人は旅行に行ったのでその間の留守番を頼まれたと何食わぬ顔で答えていました。発見された時は死体は3人で姉と夫が逝った後に妹は自ら命を絶つ。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
この物語を、皆さまと共有できたことが何よりの幸せです。
またどこかの物語でお会いできますように。
妹は大好きな姉のヴィオラが相手もいなくて一人で寂しい思いをしているのだろうと心配し驚かそうと姉が単身生活している部屋に会いに向かう。
到着すると馬車の置き場にハリーが使用している馬車がある。あれ?ハリーも来てるの?ああ、そうか姉が恋人もいなくて独身で寂しいから励ましに来たんだなあと姉を思いやる優しい夫にほのぼのと気持ちが和らぐ。
「お姉様いらっしゃいますか?」
まず呼び鈴を鳴らすが何の反応もない。どうしたのかな?と思いドアをこつこつ叩いて呼びかけるがやはり出てくる気配がありません。疲れて眠ってるのかな?と考えるが姉の部屋の鍵は渡されているので開けて中に入った。
室内は温かく壁際にある小さな暖炉の中にある木炭が燃えている。リビングルームに入るとテーブルの上には食事をした形跡があり、しっかり者の姉だと思っていましたがだらしない部分もあるんだと感じて共感を覚える。
「こちらですか?ハリー、お姉様」
探し回ってもう後はここしかない。イザベルが寝室のドアを開けると自分の姉と夫はベッドの上でいかなる衣服も身に着けていない状態で重なりあうように眠っていた。
「なんで?これはどういうこと?」
無意識に驚きの声を漏らし面食らってぽかんとする。この二人はいつから?ハッとした表情になり納得する。以前から二人は仲が良すぎると感じていたがまさか本当に男女関係になっていたとは悔しくてたまらない。
「ハリーが私に冷たかった理由をハッキリと納得いたしました。お姉様なんで私の夫に手を出すのですか。どうして…」
その時頭の中で一気に疑問が解ける。自分に思いやりの無い夫の態度に信じていた姉に裏切られ悲しげに苦笑をして瞬く間に大粒の涙が途切れなく溢れハンカチで顔を押さえていた。
恋愛に破れた妹は生きる気力がなくなってしまう。だが八つ裂きにしても足りないほど二人に燃えるような憎悪が湧いたのです。
「おはよう」
「ん…?おはようハリー。私達なんて格好で寝てたんだろ。恥ずかしい」
「別に僕達しかいないからどうでもいいじゃないか?それに終わった後に意識が飛んだように眠ったのはヴィオラのほうだろ?」
「ふふふ、そうだったね。でも心も体もハリーに満たされたよ」
ある程度の時間が経つとハリーが目を覚ました。隣でまだ目を閉じているヴィオラに呼びかけるとぼーっとした眠気の残った顔で返事をする。
寝起きで体が思うように動かないが自分達の姿にヴィオラの顔は恥ずかしそうに赤く染まる。対照的にハリーは今さら気にもしない態度で遊び人風の男のような嫌らしい眼つきをしていた。
「あれ?体が動かないぞ」
「私も…え?なんで?」
体がベッドに張り付いたように離れない。何故なら二人の身体中がベッドと一緒にロープで何重にも巻かれて相当にきつく縛られていました。このままではどうすることもできない。
「大丈夫だよ。心配した人が訪ねて来てくれるよ」
「そ、そうね」
姉ヴィオラと夫ハリーは数ヶ月後に変わり果てた姿で見つかる。二人は食事もできないので既に事切れていた。数ヶ月以上も放置された理由は妹のイザベルがこの家に住んで訪ねてくる人に応対していた。
最近は姉と夫を見かけないと問いただす人には二人は旅行に行ったのでその間の留守番を頼まれたと何食わぬ顔で答えていました。発見された時は死体は3人で姉と夫が逝った後に妹は自ら命を絶つ。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
この物語を、皆さまと共有できたことが何よりの幸せです。
またどこかの物語でお会いできますように。
32
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません
藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。
ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。
「君は分かってくれると思っていた」
その一言で、リーシェは気づいてしまう。
私は、最初から選ばれていなかったのだと。
これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。
後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、
そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。
【完結】さよなら、馬鹿な王太子殿下
花草青依
恋愛
ビーチェは恋人であるランベルト王太子の傍らで、彼の“婚約破棄宣言”を聞いていた。ランベルトの婚約者であるニナはあっさりと受け入れて去って行った。それを見て、上手く行ったと満足するビーチェ。しかし、彼女の目的はそれだけに留まらず、王宮の平和を大きく乱すものだった。
■主人公は、いわゆる「悪役令嬢もの」の原作ヒロインのポジションの人です
■画像は生成AI (ChatGPT)
真実の愛は水晶の中に
立木
恋愛
学園の卒業を祝うパーティーの最中、レイシア・マレーニ侯爵令嬢は第三王子とピンク髪の女、その取り巻きたちによって断罪されようとしていた。
しかし断罪劇は思わぬ方向へ進んでいく。
※AIイラスト使用
※「なろう」にも重複投稿しています。
貴方に私は相応しくない【完結】
迷い人
恋愛
私との将来を求める公爵令息エドウィン・フォスター。
彼は初恋の人で学園入学をきっかけに再会を果たした。
天使のような無邪気な笑みで愛を語り。
彼は私の心を踏みにじる。
私は貴方の都合の良い子にはなれません。
私は貴方に相応しい女にはなれません。
【完結】六歳下の幼馴染に溺れた夫。白い結婚を理由に離縁を申し立てたら、義弟(溺愛)に全力で求婚されました
恋せよ恋
恋愛
夫が愛でるのは、守ってあげたくなるような「可憐な少女」。
夫が疎むのは、正論で自分を追い詰める「完璧な妻」。
「シンシア、君はしっかりしているから、大丈夫だろう?」
六歳年下の幼馴染ジェニファー子爵令嬢を気遣う貴方。
私たちは、新婚初夜さえ済ませていないのよ?
完璧な家政、完璧な社交。私が支えてきたこの家から、
ニコラス、貴方って私がいなくなったらどうなるか……。
考えたこともないのかしら?
義弟シモンは、学生時代の先輩でもあるシンシアを慕い
兄ニコラスの態度と、幼馴染ジェニファーを嫌悪する。
泣いて縋るあざとい少女と、救世主気取りの愚かな夫。
そして、義姉であるシンシアを慕うシモン。
これは、誇り高き伯爵夫人、シンシアの物語である。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】貴方の後悔など、聞きたくありません。
なか
恋愛
学園に特待生として入学したリディアであったが、平民である彼女は貴族家の者には目障りだった。
追い出すようなイジメを受けていた彼女を救ってくれたのはグレアルフという伯爵家の青年。
優しく、明るいグレアルフは屈託のない笑顔でリディアと接する。
誰にも明かさずに会う内に恋仲となった二人であったが、
リディアは知ってしまう、グレアルフの本性を……。
全てを知り、死を考えた彼女であったが、
とある出会いにより自分の価値を知った時、再び立ち上がる事を選択する。
後悔の言葉など全て無視する決意と共に、生きていく。
【完結】私の事は気にせずに、そのままイチャイチャお続け下さいませ ~私も婚約解消を目指して頑張りますから~
山葵
恋愛
ガルス侯爵家の令嬢である わたくしミモルザには、婚約者がいる。
この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。
父同様、優秀…と期待されたが、顔は良いが頭はイマイチだった。
顔が良いから、女性にモテる。
わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上位!?
自分に釣り合わないと思っているレイラインは、ミモルザの見ているのを知っていて今日も美しい顔の令嬢とイチャイチャする。
*沢山の方に読んで頂き、ありがとうございます。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる