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第7話
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「イザベル久しぶり」
「でも5日前に会ったでしょ?」
「いつも通りイザベルは可愛いな」
「うふふ」
1ヶ月経った。その頃になると複数の異性と会うようになっていたイザベラ。婚約者のハリーは相変わらず自分に欠片も関心を持っていない。
彼だけ見ていた時は悲しくて心が暗く沈み込んでいて、立ち直れないほど落ち込んでしまっていたこともあったけど今はその気持ちが吹っ切れる。
「数日の間でもイザベルに会えない時間が続くと辛い」
「寂しかった?」
「うん」
「嬉しい」
「その声が耳に入るだけで幸せだな」
「私も寂しかったよ」
「ほんと?ほんとに言ってるそれ?」
「本当よ」
「俺みたいな悪い男にそんなこと言ったらダメだよ」
「あはは」
「俺本気になるよ?」
少しの間でも会えないと寂しい。イザベルの声を聞いていると幸福を感じると言われて思わず微笑みが口元に浮かんで喜びで気持ちが明るくなった。
会話をしていてもしみじみとした楽しさを感じる。婚約者のハリーにこの現場を見られても後悔はない。自分を相手にしてくれない彼が全てにおいて悪いと思い不満げに口をとがらせて表情が歪む。
そんな時イザベルの行動に疑いが芽生えていたハリーは尾行して男性とキスしてる現場を目撃してしまう。男性が突然軽く唇にキスしてイザベルは驚いてしばらく固まる。
男性は直ぐにその場を離れたがイザベルは何だか落ち着かない顔をしてしばらく立ち尽くして唇に触れていた。ハリーはその様子を遠くで眺めていたがその場に現れて彼女を追及することもなかった。
「この前見てたよ」
「え?」
「男とキスしてるところ」
「どうして?」
「僕はあの場にいたんだよ」
「嘘でしょ?」
「食事した後キスしてたでしょ」
「なんで?見たの?」
「だからあの場にいたって言ってるだろ!」
「あれは突然してきたからどうしようもなくて…」
その翌日に二人でいると不意に言われた。イザベルは異常な焦りようでハリーも興奮して激しい声を出す。男性とのキスを見られたことにそうとう動揺しているようでイライラして体を揺すりあちこちに視線を飛ばしている。
ハリーも頭がおかしくなりそうなくらいイラついて失望と怒りを混ぜたような声で喚き散らし、二人とも泣き叫びながら意味不明な会話を延々と続けていた。
結局のところもう二度と会わないないとイザベルは誓って許してもらう。それでもハリーは厳しい制裁を加えると主張するがイザベルも自分が悪いからと納得する。
「怒ってくれて本当に嬉しかった。ハリーに愛されてるって心から感じて…今までのことを反省しました」
もう二度としないと謝り自分に責任があることを認めるイザベル。それからは他の男性の影を匂わせることもなく真面目な雰囲気がある淑女に引き返す。
半年後学園を卒業して二人は結婚する。だがハリーはずるそうに笑いながら自分のことは棚に上げて姉のヴィオラとの逢い引きを結婚してからも続けていた。
「でも5日前に会ったでしょ?」
「いつも通りイザベルは可愛いな」
「うふふ」
1ヶ月経った。その頃になると複数の異性と会うようになっていたイザベラ。婚約者のハリーは相変わらず自分に欠片も関心を持っていない。
彼だけ見ていた時は悲しくて心が暗く沈み込んでいて、立ち直れないほど落ち込んでしまっていたこともあったけど今はその気持ちが吹っ切れる。
「数日の間でもイザベルに会えない時間が続くと辛い」
「寂しかった?」
「うん」
「嬉しい」
「その声が耳に入るだけで幸せだな」
「私も寂しかったよ」
「ほんと?ほんとに言ってるそれ?」
「本当よ」
「俺みたいな悪い男にそんなこと言ったらダメだよ」
「あはは」
「俺本気になるよ?」
少しの間でも会えないと寂しい。イザベルの声を聞いていると幸福を感じると言われて思わず微笑みが口元に浮かんで喜びで気持ちが明るくなった。
会話をしていてもしみじみとした楽しさを感じる。婚約者のハリーにこの現場を見られても後悔はない。自分を相手にしてくれない彼が全てにおいて悪いと思い不満げに口をとがらせて表情が歪む。
そんな時イザベルの行動に疑いが芽生えていたハリーは尾行して男性とキスしてる現場を目撃してしまう。男性が突然軽く唇にキスしてイザベルは驚いてしばらく固まる。
男性は直ぐにその場を離れたがイザベルは何だか落ち着かない顔をしてしばらく立ち尽くして唇に触れていた。ハリーはその様子を遠くで眺めていたがその場に現れて彼女を追及することもなかった。
「この前見てたよ」
「え?」
「男とキスしてるところ」
「どうして?」
「僕はあの場にいたんだよ」
「嘘でしょ?」
「食事した後キスしてたでしょ」
「なんで?見たの?」
「だからあの場にいたって言ってるだろ!」
「あれは突然してきたからどうしようもなくて…」
その翌日に二人でいると不意に言われた。イザベルは異常な焦りようでハリーも興奮して激しい声を出す。男性とのキスを見られたことにそうとう動揺しているようでイライラして体を揺すりあちこちに視線を飛ばしている。
ハリーも頭がおかしくなりそうなくらいイラついて失望と怒りを混ぜたような声で喚き散らし、二人とも泣き叫びながら意味不明な会話を延々と続けていた。
結局のところもう二度と会わないないとイザベルは誓って許してもらう。それでもハリーは厳しい制裁を加えると主張するがイザベルも自分が悪いからと納得する。
「怒ってくれて本当に嬉しかった。ハリーに愛されてるって心から感じて…今までのことを反省しました」
もう二度としないと謝り自分に責任があることを認めるイザベル。それからは他の男性の影を匂わせることもなく真面目な雰囲気がある淑女に引き返す。
半年後学園を卒業して二人は結婚する。だがハリーはずるそうに笑いながら自分のことは棚に上げて姉のヴィオラとの逢い引きを結婚してからも続けていた。
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