オメガを助けて番になったら脳で会話できるようになりました。

かかかは

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8年前のこと。(2人は12歳)

まだ夜は長い

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(12歳の佑希 視点)


はぁ、やっと1日終わったぁぁ!

里久と手を繋いで帰りながら考える。


ほんとに今日色々あって忘れがちだけど、
里久と番になったんだよな、、、

さっきまで忘れかけてたけど、
これが今日1番の嬉しいこと!


学校が終わるまではいつも通りだったのに、
cpが入ってくるだの、
里久に頂に噛みつかれるだの、
安心したかと思いきや
年上の人に絡まれるだの、、、。

3年分くらい出来事が詰まってたな、、、。


…ん??
もしかして。
今日、帰ったら、
里久といちゃいちゃできたり、、、?

多分今日は
父さんも母さんも帰れないと思うから、
里久を家に誘ってみようかな、、、?


てか!里久は、
お父さんたちに言わなくていいのか?


佑「里久」

里「んー?」
…里久、眠たそうだな。

佑「お前、お父さんたちに言ったの?」

里「んーん。言ってない」

佑「言わなくていいのか?」

里「なんか、、、。
みてなかったならいっかなって。
見てない人に今日の事を全部話すの
説明しづらいし。」

んー。たしかに。

佑「…今日、家来るか?」

里「…」

急に里久の足が止まった。
何故か繋いでいる手が重く感じる。

佑「里久、、、?」

またなんかあったのかと不安になって
里久をじーっとみてみるが。

里「…ん…、すー、、、すー、、、」

寝てんのかよっ!
びっくりしたじゃねぇか!

まぁ良かったけど、、、。


はぁ。じゃあ連れて帰るか、、。
里久のお父さんたちには
俺から言っとこう。


寝落ちしたので
こっちで泊まらせてもいいですか、って。

嘘で心苦しいけど。


とか思いながら、里久を自分の背に乗せる。
軽っ!食べてんのか、、、?



歩きながら、1人で考え事をする。


傍には、優しそうな顔の刑事さんが2人。

こっちを見てにこにこしながら
付き添ってくれてる。


…ふぅ。

実は、俺はまだ
フェロモンが収まりきってない。

この刑事さんたちはベータだと
母さんに聞いたから大丈夫だと思うけど、
アルファには気づかれるかも。

と考えたところでまた思い出す。

あぁ、そうだ。
俺、佑希と番契約したんだった。

普通、番契約した2人は
フェロモンを出しても、
ほかの人たち以外に
それがわかることは無い。


てことは、大丈夫だ。

ほかのアルファには分からない。


…てか、ならなんで里久寝てんだ、、、?
俺のに当てられても寝れるって、、、
強くないか??


もう慣れた、とか?そんな事言われると、すぐ飽きられそうで怖いんだけど…。




なんだ、この、眠たいのに寝れないほど悶々する感じ。
できることならこの気持ちをなんとかしてから寝たい。


ずばり、愛されてるのを確認して
この昂りを収めてから寝たいっ!


思えば、普通、番になった日の夜って、
いちゃいちゃするよな、、、?

よくわからん年上の人たちのせいで
台無しじゃねーか!!
何してくれてんだーっ!


しかも里久寝ちゃってるしなぁ、、、。

悶々、、、
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