135 / 188
3レガシィ リュウの伝承3
しおりを挟む
『そうだ、
折角だし俺の甲冑、見てみねぇか?。
なあ、気になんだろ?。
甲冑乗りなら絶対他人の甲冑も
気になるはずだよなぁ。
なあっ!。』
サレヒュトは自慢気な顔で
慧人に歩み寄り
その顔を覗き込む様
目を見据える。
溢れ出るワクワク感を
抑えきれぬ様子で。
『わ、分かりました。
拝見させていただきます。』
慧人はサレヒュトの
近過ぎる顔から
自身の顔を遠ざけながら答える。
無愛想なポーカーフェイスでも
少々の引きつりは隠しきれなかった。
『う~~ん?!。
なんか乗り気が伺えねぇな。
あんっ!。』
サレヒュトの不精な髭面を
もう一度ズズいと寄せて来る。
暑苦しさは否めない
それが例えニブチンな慧人と言えど。
『物凄く気になります。
ええ、なんだろ
凄く見たくなって来ました。』
慧人には珍しく
愛想笑いまで浮かべて
その真意を表わそうとする。
サレヒュトの人柄を
相当気に入っているのかもしれない。
『学校の七不思議より
未知の世界の未確認生物よりもかっ!!。』
サレヒュトはしつこく問いただす。
こう言うノリの性格だったのかと
慧人は少し後悔しながらも
ぶれない事を伝える。
『勿論!。
ハエトリソウが獲物を捕らえる瞬間より
オジギソウを指でつついて閉じさせる
時よりも!!。
見てみたいっ!です。』
少しヤケクソ気味だった。
『おおっ!そうだろうともっ!
だっハハハハハハハハハハっ…!。
そうだろうともよ。
よーしこっちだ。
着いて来な兄弟っ!。』
慧人の同意にシンパシーを感じたのだろう。
より一層サレヒュトの親和性が高まった
瞬間だった。
慧人のひたいには
疲れきった汗が滲んでいた。
◇ ◇
母屋の隣、渡り廊下で繋がれた所に
大きなガレージがあり、
其処に甲冑は格納されていた。
ガレージの方が母屋よりかなり大きい。
そして造りも頑丈そうな外観である。
母屋の時代的造りに対し
ガレージは近代的、
この世界では近未来的と言うべきだろうか。
操作系コントロールルームを抜けた先、
更にもう一つの扉を開ける。
ココにも近未来を感じさせるような仕組みの
認証キーにて解錠して中に入る。
20mは有ろうかと思われる高い天井の
区画に出ると其処にそれは鎮座していた。
立ったフォームではなく
玉座に座るか如く。
いや、これは玉座と言って良いのかもしれない。
『どーだいっ!。
大したもんだろう。
俺の命と言っても良い、
コイツが
ミレイノ サフィニアだっ!。』
武骨な中にも流麗さを持ち
観る者に感嘆を与える武神。
深い緋の滑らかな輝きを放つ装甲。
其処にはマイスターの美意識の高さを
感じさせる。
動かざる隙の無い俊敏さ。
柔らかく剛を現す出で立ち。
慧人
いや、ココに足を運んだ一行全員
しばらくの間、その像に魅せられ
動く事をしばし忘れていたのだった。
折角だし俺の甲冑、見てみねぇか?。
なあ、気になんだろ?。
甲冑乗りなら絶対他人の甲冑も
気になるはずだよなぁ。
なあっ!。』
サレヒュトは自慢気な顔で
慧人に歩み寄り
その顔を覗き込む様
目を見据える。
溢れ出るワクワク感を
抑えきれぬ様子で。
『わ、分かりました。
拝見させていただきます。』
慧人はサレヒュトの
近過ぎる顔から
自身の顔を遠ざけながら答える。
無愛想なポーカーフェイスでも
少々の引きつりは隠しきれなかった。
『う~~ん?!。
なんか乗り気が伺えねぇな。
あんっ!。』
サレヒュトの不精な髭面を
もう一度ズズいと寄せて来る。
暑苦しさは否めない
それが例えニブチンな慧人と言えど。
『物凄く気になります。
ええ、なんだろ
凄く見たくなって来ました。』
慧人には珍しく
愛想笑いまで浮かべて
その真意を表わそうとする。
サレヒュトの人柄を
相当気に入っているのかもしれない。
『学校の七不思議より
未知の世界の未確認生物よりもかっ!!。』
サレヒュトはしつこく問いただす。
こう言うノリの性格だったのかと
慧人は少し後悔しながらも
ぶれない事を伝える。
『勿論!。
ハエトリソウが獲物を捕らえる瞬間より
オジギソウを指でつついて閉じさせる
時よりも!!。
見てみたいっ!です。』
少しヤケクソ気味だった。
『おおっ!そうだろうともっ!
だっハハハハハハハハハハっ…!。
そうだろうともよ。
よーしこっちだ。
着いて来な兄弟っ!。』
慧人の同意にシンパシーを感じたのだろう。
より一層サレヒュトの親和性が高まった
瞬間だった。
慧人のひたいには
疲れきった汗が滲んでいた。
◇ ◇
母屋の隣、渡り廊下で繋がれた所に
大きなガレージがあり、
其処に甲冑は格納されていた。
ガレージの方が母屋よりかなり大きい。
そして造りも頑丈そうな外観である。
母屋の時代的造りに対し
ガレージは近代的、
この世界では近未来的と言うべきだろうか。
操作系コントロールルームを抜けた先、
更にもう一つの扉を開ける。
ココにも近未来を感じさせるような仕組みの
認証キーにて解錠して中に入る。
20mは有ろうかと思われる高い天井の
区画に出ると其処にそれは鎮座していた。
立ったフォームではなく
玉座に座るか如く。
いや、これは玉座と言って良いのかもしれない。
『どーだいっ!。
大したもんだろう。
俺の命と言っても良い、
コイツが
ミレイノ サフィニアだっ!。』
武骨な中にも流麗さを持ち
観る者に感嘆を与える武神。
深い緋の滑らかな輝きを放つ装甲。
其処にはマイスターの美意識の高さを
感じさせる。
動かざる隙の無い俊敏さ。
柔らかく剛を現す出で立ち。
慧人
いや、ココに足を運んだ一行全員
しばらくの間、その像に魅せられ
動く事をしばし忘れていたのだった。
2
あなたにおすすめの小説
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる