リュウのケイトウ

きでひら弓

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リュウのケイトウ レガシィ 26 白閃のペールゼン

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半数以上の敵を無力化し
残り数機と隊長機になった
謎の包囲部隊より慧人とレイラ機に
通信が入る。

『待て待て待て待てーっ!。
ちょっと待てーーーーっ!。』

『何だ?。光信号通信。
こんな部分は無駄に高性能なんだな。
隊長機からか。
何だと言うんだ。』

慧人は律儀にも
その通信の言う通りに
攻撃の手を一時緩めた。

『マスター、言葉通りに
待ってあげる事は無いかと。』

ネイが至極もっともな意見を
慧人の独り言に答える。
その頃レイラ機も上空で旋回し
攻撃の手を緩めていた。

『大した脅威度でもない。
長距離急襲警戒をして置けば
問題あるまい。
言いたい事だけでも言わせてやろう。』

『イエス…。』

ネイは不服ながらも
慧人の命令に従う。
全周囲警戒と隊長機の動きを捉え
ホバリングに切り替える。

『野盗共の話を聞くのか?。』

レイラからも通信が入る。
声からして納得していない様子。

『ああ、敵位置を全て捕捉している。
話しくらい聞く間は問題無いだろう。
それと何やら山頂で隠れているつもりの
一機も気になるからな。

スカーレット2はそのまま上空で
哨戒待機していてくれ。』

慧人のヌルイ考え方にどうかとも
思ったが騎士道精神を重んじる
レイラは慧人の武人としての
余裕から来るものなのだろうと
命令を受け入れる事にしたのだった。

『了解した。哨戒待機する。』

二機の動きが緩んだのを見ると
野盗共の隊長が叫んだ。

(アイツ等ヌルいな~。
アホで助かったわ。)
『先生ーーっ!。
用心棒の先生ーっ!。
出番ですよーっ!お願いします。』

自分の言う事を聞いて貰ったにも
関わらず不遜な思考を呟くと
山頂へ向けて光信号通信を
送る野盗の隊長。

その瞬間、一瞬の煌めきと伴に
慧人機の鼻先をかすめる
一本のジャベリの投擲。

慧人機は特に回避もとらない。

すると山頂から尊大さを装う天まで響く声。
実際は光信号通信だが。

『ワハハハハハハハ。
我が名はペーーールゼン。
閃光の白騎士とは私の事だ。

弱い者イジメは騎士道に
反するのではないか?。

そこの赤いヤツ。』

真っ白に塗装された機体は
山頂で背に日の光を受け
まばゆく輝く。
戦場であの目立ち様は如何なものか。
ふと思った慧人だったが
『俺の事か?。』と
律儀にも光信号通信を返す。

『そうだ、お前だ。

私と一対一での決闘を申し込む。

尋常に勝負!。』

物凄い相手の熱量の
口舌だが、
慧人は冷めた物言いで
『ああ、構わない合図しろ、
同時にかかって来い。』と
又してもあっさりな答え。
そしてネイへ思考波を送る。

(ヤツの動きと同時にAF。)

(イエス、マスター。)

ペールゼンが
慧人に言われた通りに
合図と伴に山頂から攻撃しようと

『行くぞっ!。』と
動きを見せた刹那
ペールゼン機を襲う一発の銃弾。
瞬時、純白の機体は
股関節から背部へ抜ける一撃で
メインシステムを無力化され
糸の切れた操り人形の如く
山の斜面を派手に
転がり落ちて沈黙した。

白い機体に放たれた
銃撃と同時に
周囲に捉えていた機体全部へ
ロックオン
全てを一瞬に無力化した。
※AF=all-around fire 
全周射撃

(ヤツ等の術中にハマったフリをして
合図と同時にAF。
非常に楽出来たな。
遠方の者まで決闘見たさに
集まって来ていたから
更に簡単に方がついた。
本来なら決闘に応じた時点で
ペールゼンを置いて逃げれば良いものを…。
アホだな。
ただ逃す様な事はせんが。

さて帰投するか。)

ピクリとも表情を変え無いまま
慧人は撤収に取り掛かる。

『スカーレット2レイラ。
状況は全て終了、帰投する。
俺達の村へ帰ろう。
今日から君も俺達の村の一員だ。
歓迎する。

さあ、皆が待っている
行こう。』

『了解。

ありがとう慧人
もう一度礼を言う。』

二機は慧人機を先頭に高度を取り
シュェリを目指し飛び発った。
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