リュウのケイトウ

きでひら弓

文字の大きさ
177 / 188

リュウのケイトウ レガシィ 45 とある確率枝の世界 6

しおりを挟む
亜挫主刃泰狗《あざすばたいく》
AAイジャーバタン ウフラが開発した
新機動兵器。
全高13m割と現実的なサイズに
とどめられた身長と独自開発された
ジェネレーターにより
見た目よりも俊敏に機動する事が
可能だ。
フォルムは日本で同じみの妖怪
天狗を模しているのかもしれない。

 『搭乗っ!。
これで貴様等もひとたまりもあるまい
塵芥と帰せーっ!。』

 亜挫主刃泰狗が強力な火炎放射を放つ。
会場は既に様子がおかしかった所為もあり
見物人は全て避難している。
慧人とエルニを包んで余る
広大に燃え盛る炎。
金属をも溶かす程の高熱が二人を襲う。

 『スキル ゲル化フィールドシェル。
大した高温だな しかし…。
ネイ 準備は万端か?。』

 『イエス マスター。
武装パックαーjEXγ 
ディメンション スタビライザー始動。』

 ネイ シーティス スプレマシーが
瞬時に慧人の背後へと位相空間を跳躍し
姿を現した。
光牽引トラクション コントロールにより
コクピットへと吸い込まれるように
二人は乗り込んだ。

 『慧人これ。使って。』

 エルニが何やら小さなクリスタルパーツを
慧人へ手渡した。
コクピット内のシリンダーコンソールを開くと
台座の上へ据える。
メインシステムφのプラーナキャパシティが
MAXの三倍へと拡張されたのだ。

 『これで、いつでも一緒にいられるよ。』

極小さな声で呟くエルニ。

 『ん、何だって?。』

 『ウフフ、何でもない。
ほら火炎放射が止むよ。』

 『ネイ、フェルミオン プラスター用意。
ヤツの股関節脇から背部メインシステムを
一撃で破壊する。』

 『イエス、…』

 『待てぇーーーーいっ!。』

 亜挫主刃がフェルミオン プラスター発射の
タイミングを読み取り素早く
光信号通信を送って来た。
これは亜挫主刃の敵攻撃予測スキルによるもの。
しかし回避ではなくなぜ通信によって
攻撃を中止させようとするのか?。
慧人もそれに従う事無く攻撃すればいいものを
亜挫主刃の言い分を聞いてやる事にしたのだ。
全くのお人好しだと言える。
この気質は恐らく治る事は無いのだろう。

 『何だ言ってみろ。』

 『飛び道具を使うのを止めろ。
貴様も武士《もののふ》ならば
刃《やいば》を交えて堂々と決闘しろ
グガガガ。』

 言うに事欠いて堂々と勝負しろ等と
言いだす亜挫主刃。
元はと言えばコイツから先に飛び道具の
火炎放射を使ったと言うのに。
やはり卑怯な者の考える事はとんでもない。
これはネイ シーティス スプレマシーの
フェルミオン プラスターの存在を知った時
武装と飛び道具の性能では勝ち目の無い事を
悟ったせいだった。
しかし、キャラ付けのグガガガを
少しの間忘れていたようだ。作ろうように
最後だけグガガガを付け足す亜挫主刃。

 『良かろう。真剣勝負だ行くぞ。』

 『グガガガ、吠え面かくなよ。』

 お互い長刀を構える。
亜挫主刃の構える長刀は日本刀と同じ創り。
伝統の業物と同等の斬れ味を有する。
しかし、機動兵器の装甲を切り裂く事は
可能だろうか?。
一方の慧人はソード イシュト バーンを
構える。
見た目は洋刀に近いフォルム
だがこの劔《つるぎ》は刃の斬れ味で
相手を切り裂く物では無いのだ。

 『でやーーーーーーっ!グガガガっ!。』

亜挫主刃泰狗が一歩先に突っ込んで来る。
ネイ シーティス スプレマシーは数歩だけ
前進すると亜挫主刃泰狗の突きを剣先て
左へいなす。
亜挫主刃泰狗が左へ体重を逃すと
ネイ シーティス スプレマシーの右爪先で
足払い亜挫主刃泰狗のバランスを崩した。

 『敵性機動装甲粉砕、烈界斬《れっかいざん》
ふんっ!。』

 バランスを崩した亜挫主刃泰狗の背部へ
袈裟斬りに刃を振り下ろした。
切っ先が装甲へ触れた瞬間
機動兵器亜挫主刃泰狗はバラバラに
分解されるのであった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...