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93微睡みの追憶1
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敵性の機動兵器拘束用具、
パラライズ ウィップ
スタン効果の他にメインシステムへの
ハッキング、
サブ システム、周辺管理システムへの
ウィルス感染、
更に、超音波を発生させての
センサーやパイロットへのダメージまでを
引き起こさせる究極ともいえる
捕獲率を誇る新兵器。
ただ直接機体への接触が必要な事と
相手機の性能によっては
一本では沈黙させる事が出来ないなどの
マイナス要素がある。
それでも流石に5本も巻き付けられては
さしもの、カムイとは言え
パイロットの安全とシステムダウンを
回避する為、自閉モードと
パイロットの生命維持モードへ
移行せざるを得なかったのだ。
加えて、ティタの通心の魏前日と言う
体調の不備もあり
敵性からの拘束を許してしまったのだ。
カムイの操縦によりマナの使用を
余儀なくられる訳だが
巡回程度の任務であれば
無理の無い範囲では有った。
しかし、本格的な戦闘となれば
話は変わる。
加えてパラライズ ウィップの
攻撃により
ティタのマナは枯渇寸前の
危険域まで減少してしまっていたのだった。
カムイコクピット内は生命維持モードにより
内部照明も、ほの暗く
息苦しくさえ感じる環境下へと
追いやられていた。
ティタは朦朧(もうろう)とする意識の中、
現実と幻覚、夢の境が曖昧(あいまい)に
なって行き、次第にかつて見覚えの有る
場所、雰囲気が再生されるように
視点の先に映像が浮かび上がって
自身の置かれている環境を
朧気(おぼろげ)に認識する。
『此処は………
…………………………!。
あたしは、…………
…………………そうだ…
にやの おへやへ…………
………………にやのところへ いこう
なんだか、やなかんじがする。
こ、こわくなんてないけど
………………きょうは にや といっしょに
ねよう。
…………そうだ そうしよう。』
◇16年前 ◇
王都 遺伝子 龍真瑰研究施設 イザナミ
被験体収容室◇
『にや~ ねぇ きょう いっしょに
寝ようよ。』
『てぃた!。
にやは べつに 良いよ。
でも、てぃたから めずらしい。
こわいの?。』
『こ、こわくなんて ない もん。
ただ、いっしょに 寝たかった だけ だもん。
なんか やな かんじが したの。
だから。』
『わかった。
にやのはこ せまいよ。
せまくても いい?。』
『うん!。
なんか きょうは このほうが いいの。
このほうが おちつくの。
ねぇ、ふたも しめていい?。』
『にやは だいじょぶだよ。』
『じゃあ しめるね。
ねぇ、ぜんぶ しめると
ちっちゃな お家みたいだね。
うふふ、きち みたい。』
『そうだよ。
にやがね ちっちゃなお家みたいに
べっど 作ってって おじちゃんに
たのんだら これ 作って くれたんだ~。
えへへ。にやの お気に入り なの。
けーと と きち ごっこも したよ。』
『ああっ!良いな~
つぎは あたしも いっしょにやるから。
よんでよね。』
『いいよ。
でも、てぃた ほかの べんきょうで
いないんだもん。』
『にやは そうぞうの べんきょう
しないの?。
けいとくんもやってるって 言ってたよ。』
『にやは、うんどう がんばれって
せんせーが 言った。』
『あ~ にや 早いもんね~。
すごく とべるし。
けいとくんは うんどうも
やってるんだよね。』
『にやと けーとは おんなじくらい
早いよ。
けーとも けっこう ぴょんて
すごい とぶ。
でも、にやのほうが もっととべる。』
『そっか~ 良いな~
あたしも、もっと早かったらな~。』
『でも、てぃた 頭良いって
せんせー言ってたよ。
にやは、べんきょは きらい だから。
そーだ!
てぃたも いっしょに きち ごっこやるなら
れんじゃーごっこが できるよ。』
『れんじゃーごっこ?。
ぶたいのこと?。』
『うん!。
たいちょーが けーと 。
いちごーが にや。
てぃたは 頭良いから しれいね。』
『あたしが、しれいなの?。
いっしょに れんじゃーで良いよ。
しれいは、ずーっと きちに
いないと だめ じゃない。
あたしも いっしょのぶたいが
良いよ。』
『わかった。
じゃあ てぃたは にごーね。』
『あたしが、2ごう なんだ。
1ごうじゃないんだ。』
『だって、にやのほうが
足 早いもん。』
『頭が良いほうが、
1ごうじゃないの?。』
『えーーーっ!。』
………………………………
………………………
………………
この時はまだ
密かに忍びよる災厄に
気が付いた者は居なかった。
パラライズ ウィップ
スタン効果の他にメインシステムへの
ハッキング、
サブ システム、周辺管理システムへの
ウィルス感染、
更に、超音波を発生させての
センサーやパイロットへのダメージまでを
引き起こさせる究極ともいえる
捕獲率を誇る新兵器。
ただ直接機体への接触が必要な事と
相手機の性能によっては
一本では沈黙させる事が出来ないなどの
マイナス要素がある。
それでも流石に5本も巻き付けられては
さしもの、カムイとは言え
パイロットの安全とシステムダウンを
回避する為、自閉モードと
パイロットの生命維持モードへ
移行せざるを得なかったのだ。
加えて、ティタの通心の魏前日と言う
体調の不備もあり
敵性からの拘束を許してしまったのだ。
カムイの操縦によりマナの使用を
余儀なくられる訳だが
巡回程度の任務であれば
無理の無い範囲では有った。
しかし、本格的な戦闘となれば
話は変わる。
加えてパラライズ ウィップの
攻撃により
ティタのマナは枯渇寸前の
危険域まで減少してしまっていたのだった。
カムイコクピット内は生命維持モードにより
内部照明も、ほの暗く
息苦しくさえ感じる環境下へと
追いやられていた。
ティタは朦朧(もうろう)とする意識の中、
現実と幻覚、夢の境が曖昧(あいまい)に
なって行き、次第にかつて見覚えの有る
場所、雰囲気が再生されるように
視点の先に映像が浮かび上がって
自身の置かれている環境を
朧気(おぼろげ)に認識する。
『此処は………
…………………………!。
あたしは、…………
…………………そうだ…
にやの おへやへ…………
………………にやのところへ いこう
なんだか、やなかんじがする。
こ、こわくなんてないけど
………………きょうは にや といっしょに
ねよう。
…………そうだ そうしよう。』
◇16年前 ◇
王都 遺伝子 龍真瑰研究施設 イザナミ
被験体収容室◇
『にや~ ねぇ きょう いっしょに
寝ようよ。』
『てぃた!。
にやは べつに 良いよ。
でも、てぃたから めずらしい。
こわいの?。』
『こ、こわくなんて ない もん。
ただ、いっしょに 寝たかった だけ だもん。
なんか やな かんじが したの。
だから。』
『わかった。
にやのはこ せまいよ。
せまくても いい?。』
『うん!。
なんか きょうは このほうが いいの。
このほうが おちつくの。
ねぇ、ふたも しめていい?。』
『にやは だいじょぶだよ。』
『じゃあ しめるね。
ねぇ、ぜんぶ しめると
ちっちゃな お家みたいだね。
うふふ、きち みたい。』
『そうだよ。
にやがね ちっちゃなお家みたいに
べっど 作ってって おじちゃんに
たのんだら これ 作って くれたんだ~。
えへへ。にやの お気に入り なの。
けーと と きち ごっこも したよ。』
『ああっ!良いな~
つぎは あたしも いっしょにやるから。
よんでよね。』
『いいよ。
でも、てぃた ほかの べんきょうで
いないんだもん。』
『にやは そうぞうの べんきょう
しないの?。
けいとくんもやってるって 言ってたよ。』
『にやは、うんどう がんばれって
せんせーが 言った。』
『あ~ にや 早いもんね~。
すごく とべるし。
けいとくんは うんどうも
やってるんだよね。』
『にやと けーとは おんなじくらい
早いよ。
けーとも けっこう ぴょんて
すごい とぶ。
でも、にやのほうが もっととべる。』
『そっか~ 良いな~
あたしも、もっと早かったらな~。』
『でも、てぃた 頭良いって
せんせー言ってたよ。
にやは、べんきょは きらい だから。
そーだ!
てぃたも いっしょに きち ごっこやるなら
れんじゃーごっこが できるよ。』
『れんじゃーごっこ?。
ぶたいのこと?。』
『うん!。
たいちょーが けーと 。
いちごーが にや。
てぃたは 頭良いから しれいね。』
『あたしが、しれいなの?。
いっしょに れんじゃーで良いよ。
しれいは、ずーっと きちに
いないと だめ じゃない。
あたしも いっしょのぶたいが
良いよ。』
『わかった。
じゃあ てぃたは にごーね。』
『あたしが、2ごう なんだ。
1ごうじゃないんだ。』
『だって、にやのほうが
足 早いもん。』
『頭が良いほうが、
1ごうじゃないの?。』
『えーーーっ!。』
………………………………
………………………
………………
この時はまだ
密かに忍びよる災厄に
気が付いた者は居なかった。
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