2 / 2
1.渡辺亜希子殺人事件1
しおりを挟む
プルルルルルル、プルルルルルル。
ピッ。
電話を取る。それは、
幼なじみの、勇気であった。
「勇気。どうした?まさか、依頼?」
勇気は、警察官なのである。
「そうそう。
あのさあ、スマン。
警察も、亜希子のヤツ、解けなくて、
俺も、友人の死に、
もう、ちゃんと解けるわけないじゃん?」
「それはそうね。
でも、私だって、友人の死に驚いているのよ。」
赤い紅茶を飲む。
「その割には、結構落ち着いてるようだが?」
「当たり前よ。
ミステリー小説を読みまくって、
友人が死んじゃうなんて、名探偵としては当たり前なんだから」
「ひでえな」
電話の向こうで真顔になる勇気の声がする。
「冗談よ。でも、亜希子自身恨まれそーな、
酷い性格だったもの」
「まあな、小学生の頃から、アイツ、
ひでえ性格してたよなあ」
「私は、酷い性格好きだけど」
「とにかく、頼むぜ」
「りょ、お給料頂戴ね」
「おいおい」
電話が切れ、ため息を吐く。
勇気の前では、冷静に、してるが、
実際は、まだ、受け入れられない。
亜希子からは、小4からの付き合いなのだ。
中学は、違ったが、高校でまた出会ったし。
だが、だからこそ、私は、亜希子の死を解き明かさなくてはいけない。
だって、じゃないと、亜希子が報われないんだもの。
亜希子の住んでるアパートに、警察達とつく。
ほんの少し汚れてるが、まあ、普通に暮らせそうな木造のアパートだ。
鍵は一つ。丸いドアノブ。
覗き穴はなし、インターホンは、カメラなし。
大分古いインターホンだろうか。
隙間等もない。
ザッと外見から見る。もう、この時点で違和感を覚えた。
「亜希子って、こんな、稼いでなかったかしら。
なんで、ここに住んでるんだろう」
亜希子は、新築マンションに住める程度には、
お金を稼いでいたはずだ。
「中に入ってみましょうか。」
白い線と、ビニール袋が引いてある亜希子の部屋。
確かに、桜の花びらが、一枚落ちている。
今は春ではない。桜はこの辺では咲いている筈がない。
赤黒くなってる、血に、吐き気を覚える。
ここで、誕生日会をした、という事実に、とてつもなく気持ち悪くなる。
「あの、私ここで三人で1ヶ月前誕生日会してたんです」
警察に白状する。
「三人?」
「私、亜希子、はるか。」
「はるか?」
「野山はるか。私は、小学校までの付き合いでしたが、
亜希子は仲が良くて」
「そうですか。ちょっと調べてきます」
たたたたと駆け出す警察官をチラリと見て、捜査を始める。
持ってきた、何もくっつかないようにしてる、使い捨てスリッパと、
虫眼鏡と、マスクをつける。
「この、桜の花びらに、指紋とかって、ついているんですか?」
「いえ」
つづく
ピッ。
電話を取る。それは、
幼なじみの、勇気であった。
「勇気。どうした?まさか、依頼?」
勇気は、警察官なのである。
「そうそう。
あのさあ、スマン。
警察も、亜希子のヤツ、解けなくて、
俺も、友人の死に、
もう、ちゃんと解けるわけないじゃん?」
「それはそうね。
でも、私だって、友人の死に驚いているのよ。」
赤い紅茶を飲む。
「その割には、結構落ち着いてるようだが?」
「当たり前よ。
ミステリー小説を読みまくって、
友人が死んじゃうなんて、名探偵としては当たり前なんだから」
「ひでえな」
電話の向こうで真顔になる勇気の声がする。
「冗談よ。でも、亜希子自身恨まれそーな、
酷い性格だったもの」
「まあな、小学生の頃から、アイツ、
ひでえ性格してたよなあ」
「私は、酷い性格好きだけど」
「とにかく、頼むぜ」
「りょ、お給料頂戴ね」
「おいおい」
電話が切れ、ため息を吐く。
勇気の前では、冷静に、してるが、
実際は、まだ、受け入れられない。
亜希子からは、小4からの付き合いなのだ。
中学は、違ったが、高校でまた出会ったし。
だが、だからこそ、私は、亜希子の死を解き明かさなくてはいけない。
だって、じゃないと、亜希子が報われないんだもの。
亜希子の住んでるアパートに、警察達とつく。
ほんの少し汚れてるが、まあ、普通に暮らせそうな木造のアパートだ。
鍵は一つ。丸いドアノブ。
覗き穴はなし、インターホンは、カメラなし。
大分古いインターホンだろうか。
隙間等もない。
ザッと外見から見る。もう、この時点で違和感を覚えた。
「亜希子って、こんな、稼いでなかったかしら。
なんで、ここに住んでるんだろう」
亜希子は、新築マンションに住める程度には、
お金を稼いでいたはずだ。
「中に入ってみましょうか。」
白い線と、ビニール袋が引いてある亜希子の部屋。
確かに、桜の花びらが、一枚落ちている。
今は春ではない。桜はこの辺では咲いている筈がない。
赤黒くなってる、血に、吐き気を覚える。
ここで、誕生日会をした、という事実に、とてつもなく気持ち悪くなる。
「あの、私ここで三人で1ヶ月前誕生日会してたんです」
警察に白状する。
「三人?」
「私、亜希子、はるか。」
「はるか?」
「野山はるか。私は、小学校までの付き合いでしたが、
亜希子は仲が良くて」
「そうですか。ちょっと調べてきます」
たたたたと駆け出す警察官をチラリと見て、捜査を始める。
持ってきた、何もくっつかないようにしてる、使い捨てスリッパと、
虫眼鏡と、マスクをつける。
「この、桜の花びらに、指紋とかって、ついているんですか?」
「いえ」
つづく
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
姉の引き立て役の私は
ぴぴみ
恋愛
アリアには完璧な姉がいる。姉は美人で頭も良くてみんなに好かれてる。
「どうしたら、お姉様のようになれるの?」
「ならなくていいのよ。あなたは、そのままでいいの」
姉は優しい。でもあるとき気づいて─
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
「モブ子で結構。クラスでパシリにしていたあなたより、フォロワーが100万人多いので、趣味の合わない方とはお話ししない主義なので」
まさき
ライト文芸
静はイヤホンをつけ、眼鏡を外した。
「ごめんなさい——趣味の合わない方とはお話ししない主義なの」
——これは、モブ子と呼ばれた少女が、誰にも媚びなかった夏の話。
学校では地味で目立たない女子高生・葛城静。分厚い眼鏡、冴えない服装、クラスのリア充グループには「モブ子」と呼ばれ、パシリにされる日々。「ブスに夏休みは似合わないよね」——そんな言葉を笑顔で浴びせてくる同級生たちは、知らない。
彼女が、フォロワー100万人を誇る超人気ストリーマー「シズネ」だということを。
夏休み。秘密の別荘プールから配信した100万人記念ライブが大バズり。特定班の動きは早く、やがて「シズネ=あのモブ子」という事実がXのトレンドを席巻した。
翌朝の教室。昨日まで見下していた同級生たちが、一斉に満面の笑みを向けてくる——。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる