ドリームミュージカル

ぱっりん

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高校一年生、桜川高等学校合唱部

24話「コンクール当日2」

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サビを乗り越える。
今、最大に歌声がハモる。
最高の合唱だ。
途端に辺りは静かになり、歌乃のソロパート。
切ないその曲調に、歌乃の滑らかな歌声が混じる。
泣きそうになった。
合唱がドカーンと始まる。
前にいる部長が、綺麗な姿勢で、美しき歌声を
披露している。
…あれ?部長の首元に、傷、というか赤い跡が...
そんな事を考えたのもつかの間、あっと言う間に、メロディーとコーラスの見せ場。
大声で歌う。切なさを忘れないように。
世界で一番届く声を出すつもりで、最後を歌いきる。
大きな、拍手が鳴り響いた。
「ぶへー。さっきの合唱スゴかったな!
今までで最高レベルじゃん」
花が缶ジュースを飲みながら言った。心が駆け寄ってくる。
「私も裏から見てましたよ。本当にすごかった!」
笑顔な心だが、目は泣きそうだった。
「来年は、心ちゃんも、出ようね」
ルアが、言うと、心は、泣きながら笑顔ではい!と言った。

合唱が終わった。最高レベルだったというのに、
心は、大きくモヤが広がる。
ソロを、やりたくはなかった。
悔しくなんて、ないんだ。
拳をぎゅっ!と握りしめる。手にしわがつく。
「ルア、結果発表!」
歌乃がルアをよぶ。
沢山の人々が会場に入る。中にはもちろん、桜川の人もいる。
部長、副部長、莉子、奈小山先輩、春先ちゃん...
沢山の生徒が、会場のイスに座る。
結果発表が、始まった。 

「13番、東京都立川下高等学校、ゴールド」
わーあああああ!という、歓声が響き渡る。
「14番、東京都立天浅草高等学校、銅賞」
ああああ、という声とともにすすり泣きが聞こえる。
県大会で、銅賞だからだ。
心配と、ドキドキで、心臓が飛び出そうだ。
「15番、私立桜川高等学校、…ゴールド!!」

大きな唾が喉を通る。目からは自然と、液体が出た。
今までの辛い練習が、報われた。隣にいる歌乃と、
手をつなぐ。
全ての結果発表が終わった。ここからだ。
「関東大会出場は、………と…と
15番桜川高等学校」
キャー!という歓声が、今度こそ響く。
関東大会だ!夢にまで見た。関東大会!
笑顔な私と、涙が止まらない歌乃。
私達は、関東大会にいく!

つづく
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