ドリームミュージカル

ぱっりん

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高校二年生、一年生とのギスギス

6話「もう一人の一年指導係」

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一年の間ではカフェが流行しているようだ。
杏奈に誘われて、ルアは、カフェに
来ていた。
「どしたの、杏奈ちゃん」
「あ、突然で申し訳ございません」
「いーの、いーの」
「私、心先輩とか、花先輩とかが苦手なんです」
「..」
また、こういう系か。
「へー。あれ、でも何で?」
「元気、というか、脳天気じゃないですか」
「...どうしてそれを私に相談するの?」
「だって、一年指導係じゃあないですか」
「そうだけど…。私は、花ちゃん心ちゃんと友達だし…
三年の山川先輩も指導係だよね?」
「山川先輩って、何か…元気ないじゃないですか」



山川美雪。
三年生。ルアも今年になるまで知らなかった。
美雪。
美しいに雪と書くその名の通り、
彼女は、真っ白のお肌と、三つ編み、
そして、大きな目を持っていた。
そんな、彼女が、あまり見ない理由。
それは人形のようにしゃべらない彼女だからだ。
友達もいない。
なのに、何故一年指導係なんだろう。
歌もあまり聞こえないし。
メンバー、だった気はするけど。
「それに、私今年メンバーじゃないですか」
「うん、まあそうだね」
「花先輩メンバー落ちたじゃないですか」
「…まあね。」
「スカッとしちゃったんですよ。私」
「えー、あー、んー」
「いけない子ですよねっ!?」
ポカポカと頭を叩き出す杏奈に呆然とする。
ギャップもすごいし周囲からめちゃくちゃ見られる。
「…ごめん!この話は後日ね」
と、ルアは逃げ出した。


朝、何だかめちゃくちゃ早く起きた気がする。
大あくびをする。
時計を見ると、まだ朝三時。だが、
どうにも眠れなくて、朝練にいく。

ガラリ。
「おはようございまあす」
誰もいないだろう。
そう思って適当に言った挨拶をして、目を開けると、
いた。美雪が。
「...」
無言のまま、ペコリとする彼女。
耳には、何か、イヤホンみたいな物がついている。
「何か、曲聞いてるんですか?」
すると、彼女は、首を振った。
そして、手で何かの動きをした。
「ごめんなさい、分かりません」
こくこくと頷く彼女。
「先輩、一年指導係でしたよね」
コクコク。
「..,」
続かない。
「メンバーでしたよね。」
コクコク。
「一緒に歌いませんか?」
コクコク。
紫のルルを歌う。二人ともコーラスだが。
…その瞬間ルアは圧倒的に。驚いた。
上手すぎる歌声。
コーラスに関しては、雪葉より上手いかもしれない。
ルアの声がかき消されていく。
甘美な歌声にルア自身も夢中になっている。
終わってもぼーっとしている、ルアに、美雪は、
「だい、丈夫?」
と声をかけてくる。
「はい。先輩お上手ですね。いつから?」
「…ちゅう、がくから」
途切れる言葉と、イヤホンらしき物に、ルアは推測をたてる。
「先輩耳聞こえないんですか?」
「…すこし。」
なるほど、だから、コクコクとしてたり、手話をしてたりしたのか。
「右耳は少し聞こえるから…」
そういう彼女に、ルアは、ときめくというか、
素敵だ、と思った。
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