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「303話」
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その後、下ネタおじさん達……もとい隊員さん達と別れた俺はクロと共に部屋へと戻ると、ベッドにゴロリと寝転がる。
ちょっと知り合いの新たな一面を知ってしまい、精神的なショックがですね……。
ま、それはさておき。
北上さんと無人島いく約束だし、こっちの用事が終わったことを知らせないとねー。
ぽちぽちっとな。
「えーっと……とりあえずゲートキーパー倒せましたよーっと」
ささっとメッセージを送って、スマホをベッドに転がし『無人島ってどんなとこなのかなー? マーシーに聞けば教えてくれるかもだけど、ついてからのお楽しみにしたいしなあ』なんて考えていると、スマホが震えだす。
「お、もう返事が……キャンプ用品買いに行こうとな。もちろんおっけーですよっと」
たぶんすぐ返事くるだろうなーとは思っていたけれど、本当にすぐだった。
無人島キャンプということもあり、まずは買い出しからってことらしい。
北上さんはともかく、俺はそこまで本格的な道具もってないし助かるね。
「そんな訳でクロー。ごめん、今度ちょっと買い物いくことになったから。お留守番お願いしてもいい?」
さすがにクロを連れてキャンプ用品買いに行くってのは……店内には入れないからねえ。
そうなると車内でお留守番になるんだけどさ……時期的に気温は低いし、クロは賢いからもし暑くなっても窓開けたりで対処出来るんだけどね。とはいえ車内に猫を放置するってのは無い。
そんな訳で俺の椅子で丸くなってるクロに拝むように手を合わせて謝るのであった。
で、そんな俺の様子をみたクロはというと……元々キャンプ用品には興味が無かったからだろう。ちらっと俺をみてふんっと鼻を鳴らすと再び丸くなる。
ま、まあ多分許されたってことだろう……お土産は忘れないようにしよう。
キャンプ用品店に猫が喜ぶようなものあったかなあ?
そんなことがあった翌日。
布団の隅でへそ天で寝るクロにスッと布団をかぶせると『買い物に行ってくるね。ご飯は先に食べてていいよ』とメッセージを書いた紙を置き、家をでた。
……てか猫って鼻ちょうちん出すのな。レアなもんみたわ。
遥さんと買い物は現地で集合と言うことになったので、街中にある一番でかいアウトドア用品店へとむかう。
「えーっと、入り口そばの自販機……あ、いたいた」
待ち合わせの場所へと向かうと、俺と逆サイドから遥さんの歩く姿が見えた。
タイミングはぴったりだったね。早めに向かってよかった!
「まず何見にいきますか」
自動ドアを潜ったところで、そう遥さんにたずねる。
なにせ建物が広いし、2階とかもあるからね。
全部見て回ると結構時間掛かるし、目的決めて見て回ろうかなーと思ったのだ。
……せっかく二人で買い物するんだし、じっくり見て回るのはそれはそれで問題ない……というかむしろそっちのほうが良いんじゃなかろうか。
となるとこの質問はダメか。
遥さんが答える前に『まず一階から回ってみましょうか?』とでも続けて――
「テントかなー」
――とか思っていたら遥さんが迷うことなくそう答える。
これは元から目当ての物があったんだろうなあ……ってかテント?
遥さん、テント持っていた気がするんだけどなー。
なんて俺がちょっと疑問に思ったのを察したのだろう。
「せっかくだから良いテント買っちゃおうかなーって」
と、遥さんが言葉を続けた。
どうやらテントだけではなく、今ある物をある程度一新するつもりらしい。
長年使ってきて愛着ある道具もあるけど、さすがにボロくなってきてるんだそうな。
なるほどねー。
「店でかいし、一通りそろうかもっすねー」
「そのつもりー。まー揃わなかったらダンジョンで買っても良いんだけどねー……やっぱできれば物をみて買いたいかな」
「そっすね」
マーシーのところってポイントさえあれば割と何でも手に入るからなあ。
品も良いし……まあ、どこのメーカーか不明のやつだけど。
ただこの手の趣味に関するものについては、実際に物をみて買いたい派なんだよね。
遥さんもそうらしい。気が合いますね!
「やーいっぱい買ったねー」
「あんなでかいテント買えるとは……」
「普段は一人用使うんだけど、せっかくだからねー」
遥さん、めちゃくそでかいテント購入しとった。もちろん他にも大量に購入していたのだけど、特にこれが目立ってた。
中で余裕で立てるし、キャンプ用のベッドとかいれても……てか10人ぐらい入れるんじゃなかろうか。
店員さんとかまさか売れると思っていなかったのか、終止にこにこと笑みを浮かべていたよ。
んで寝る時はでっかいエアー式ベッドをいくつか使うとかで、これも購入してた。
破けないかな? ってちょっと不安に思ったけど、余裕で使えるとのこと。
「ここでいいですか?」
「うん、ありがとねー」
買った荷物は俺と遥さんの車に分けて詰め込み、ダンジョンで遥さんの個室に運び込んだ。
結構広いはずの個室が荷物で埋まってしまった……もっとも荷物用の部屋を追加するそうなので、問題はないらしい。
「それじゃ休み確定したら連絡するねー」
「はーい、待ってまっす!」
買い物を終えた遥さんは一度家に帰るとのことで、そう笑みを浮かべ手を振りながらダンジョンを後にした。
休みが確定したらとのことだが、都丸さんにも話してあるしきっとすぐ取れることだろう。
その後、俺も家へと戻りクロへのお土産ということで、キャンプ用のアウトドアチェアを渡すが……猫のお約束ということで、チェアには一切興味を示さず、入っていた箱をガサゴソと漁るに終わった。悲しみ。
「……眠れん」
クロと遊び、夕飯を食べ、風呂に入って就寝……のつもりだったんだけどね。
買う時は気にしてなかったんだけど、あれですよ。
でっかいテントってことはですね。
遥さんが一人で使う訳もなく……もしかしてもしかしなくても、同じテントに寝る事になるんじゃなかろうか? と言うことに気付いたんですよ。
まっさかねー??
ちょっと知り合いの新たな一面を知ってしまい、精神的なショックがですね……。
ま、それはさておき。
北上さんと無人島いく約束だし、こっちの用事が終わったことを知らせないとねー。
ぽちぽちっとな。
「えーっと……とりあえずゲートキーパー倒せましたよーっと」
ささっとメッセージを送って、スマホをベッドに転がし『無人島ってどんなとこなのかなー? マーシーに聞けば教えてくれるかもだけど、ついてからのお楽しみにしたいしなあ』なんて考えていると、スマホが震えだす。
「お、もう返事が……キャンプ用品買いに行こうとな。もちろんおっけーですよっと」
たぶんすぐ返事くるだろうなーとは思っていたけれど、本当にすぐだった。
無人島キャンプということもあり、まずは買い出しからってことらしい。
北上さんはともかく、俺はそこまで本格的な道具もってないし助かるね。
「そんな訳でクロー。ごめん、今度ちょっと買い物いくことになったから。お留守番お願いしてもいい?」
さすがにクロを連れてキャンプ用品買いに行くってのは……店内には入れないからねえ。
そうなると車内でお留守番になるんだけどさ……時期的に気温は低いし、クロは賢いからもし暑くなっても窓開けたりで対処出来るんだけどね。とはいえ車内に猫を放置するってのは無い。
そんな訳で俺の椅子で丸くなってるクロに拝むように手を合わせて謝るのであった。
で、そんな俺の様子をみたクロはというと……元々キャンプ用品には興味が無かったからだろう。ちらっと俺をみてふんっと鼻を鳴らすと再び丸くなる。
ま、まあ多分許されたってことだろう……お土産は忘れないようにしよう。
キャンプ用品店に猫が喜ぶようなものあったかなあ?
そんなことがあった翌日。
布団の隅でへそ天で寝るクロにスッと布団をかぶせると『買い物に行ってくるね。ご飯は先に食べてていいよ』とメッセージを書いた紙を置き、家をでた。
……てか猫って鼻ちょうちん出すのな。レアなもんみたわ。
遥さんと買い物は現地で集合と言うことになったので、街中にある一番でかいアウトドア用品店へとむかう。
「えーっと、入り口そばの自販機……あ、いたいた」
待ち合わせの場所へと向かうと、俺と逆サイドから遥さんの歩く姿が見えた。
タイミングはぴったりだったね。早めに向かってよかった!
「まず何見にいきますか」
自動ドアを潜ったところで、そう遥さんにたずねる。
なにせ建物が広いし、2階とかもあるからね。
全部見て回ると結構時間掛かるし、目的決めて見て回ろうかなーと思ったのだ。
……せっかく二人で買い物するんだし、じっくり見て回るのはそれはそれで問題ない……というかむしろそっちのほうが良いんじゃなかろうか。
となるとこの質問はダメか。
遥さんが答える前に『まず一階から回ってみましょうか?』とでも続けて――
「テントかなー」
――とか思っていたら遥さんが迷うことなくそう答える。
これは元から目当ての物があったんだろうなあ……ってかテント?
遥さん、テント持っていた気がするんだけどなー。
なんて俺がちょっと疑問に思ったのを察したのだろう。
「せっかくだから良いテント買っちゃおうかなーって」
と、遥さんが言葉を続けた。
どうやらテントだけではなく、今ある物をある程度一新するつもりらしい。
長年使ってきて愛着ある道具もあるけど、さすがにボロくなってきてるんだそうな。
なるほどねー。
「店でかいし、一通りそろうかもっすねー」
「そのつもりー。まー揃わなかったらダンジョンで買っても良いんだけどねー……やっぱできれば物をみて買いたいかな」
「そっすね」
マーシーのところってポイントさえあれば割と何でも手に入るからなあ。
品も良いし……まあ、どこのメーカーか不明のやつだけど。
ただこの手の趣味に関するものについては、実際に物をみて買いたい派なんだよね。
遥さんもそうらしい。気が合いますね!
「やーいっぱい買ったねー」
「あんなでかいテント買えるとは……」
「普段は一人用使うんだけど、せっかくだからねー」
遥さん、めちゃくそでかいテント購入しとった。もちろん他にも大量に購入していたのだけど、特にこれが目立ってた。
中で余裕で立てるし、キャンプ用のベッドとかいれても……てか10人ぐらい入れるんじゃなかろうか。
店員さんとかまさか売れると思っていなかったのか、終止にこにこと笑みを浮かべていたよ。
んで寝る時はでっかいエアー式ベッドをいくつか使うとかで、これも購入してた。
破けないかな? ってちょっと不安に思ったけど、余裕で使えるとのこと。
「ここでいいですか?」
「うん、ありがとねー」
買った荷物は俺と遥さんの車に分けて詰め込み、ダンジョンで遥さんの個室に運び込んだ。
結構広いはずの個室が荷物で埋まってしまった……もっとも荷物用の部屋を追加するそうなので、問題はないらしい。
「それじゃ休み確定したら連絡するねー」
「はーい、待ってまっす!」
買い物を終えた遥さんは一度家に帰るとのことで、そう笑みを浮かべ手を振りながらダンジョンを後にした。
休みが確定したらとのことだが、都丸さんにも話してあるしきっとすぐ取れることだろう。
その後、俺も家へと戻りクロへのお土産ということで、キャンプ用のアウトドアチェアを渡すが……猫のお約束ということで、チェアには一切興味を示さず、入っていた箱をガサゴソと漁るに終わった。悲しみ。
「……眠れん」
クロと遊び、夕飯を食べ、風呂に入って就寝……のつもりだったんだけどね。
買う時は気にしてなかったんだけど、あれですよ。
でっかいテントってことはですね。
遥さんが一人で使う訳もなく……もしかしてもしかしなくても、同じテントに寝る事になるんじゃなかろうか? と言うことに気付いたんですよ。
まっさかねー??
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