5 / 30
マナライト王国
マナライト王国へようこそ
しおりを挟む
その後私は御者と執事に無理を言って馬車を隣国のマナライト王国へ向けてもらった。騎士ゲルハルトは供の者二人を連れていたが、本国への報告のために先に帰したらしい。
新天地に行くぞ! と決意を固めてはいたものの、馬車というのはそんなに早い乗り物ではないので、国境を越えるまでに十日ほどかかってしまった。
とはいえ、その途中は精霊たちと話したり、来たことのない街を観光したりとあまり退屈はしなかったけど。
これまでの人生、朝や昼はお稽古事や勉強、夕方から夜にかけてはお茶会やパーティーと毎日予定がぎっしり詰まっていたため、初めのうちは何もしなくてもいい時間があることに当惑したが、それもだんだん慣れてしまった。
王都より東へ十日ほど進んだ後、私たちはようやくマナライト王国に入った。国が変わったとはいえ、陸続きの国境を超えたところで大して景色に変化がある訳でもない。ただ隣国の農地はアドラント王国に比べて小さく、規模も小さかった。
それぐらいかと思っていたのだが、マナライト王国へ入って最初の日に泊まった宿で早速違いを目撃することになる。
私はゲルハルトの計らいでちょっといい宿に泊まらせてもらえることになった。受付などはゲルハルトが行ってくれており、私は部屋に入るだけだった。
そのとき宿の女性が部屋に案内してくれるのだが、ランタンを持って短い呪文を唱えると、なんと一人でにランタンに灯りがついたのだ。
「あの、今のは一体何ですか!?」
思わずその女の人に尋ねてしまう。年齢は四十ほどで、いかにもベテランといった感じのてきぱきと行動する人物だった。失礼なことを言ってしまうが、彼女は見た感じ普通に宿に勤めている女性で、普通の人が持っている程度の魔力しか感じられない。とても魔法使いには見えなかった。
「これ? これは火の魔力が付与されたランタンよ」
彼女はランタンを持ち上げると当たり前のように言う。間近で見ても、外見は普通のランタンと変わりなかった。
「魔力が付与?」
うちの国では魔力が付与された物品と言えばいわゆる「魔剣」と呼ばれるもののような国宝級のイメージがある。そのため、ランタンのようなありふれたものに魔力が付与されていることに私はぴんとこなかった。
私が首をかしげているのを見て、彼女は思い出したように言う。
「そう言えばあなたは隣国から来た人だったね。うちの国では当たり前……とまでは言わないけど、数年前から少しずつ普及している魔道具というものだよ」
「魔道具?」
聞き慣れない響きの言葉に、私は首をかしげる。
「この国では魔法の研究が盛んで、その成果の一つとして道具自体に魔力を持たせることで使用者に魔力がなくても魔法を使えるようにする、という発明があったのよ。それに魔道具っていう名前がついてるんだけど、少し前まではお貴族様ぐらいしか使わないような高価なものだった」
確かに、話を聞く限りでは魔道具を作るのは手間がかかるように思える。それに魔法が使える者しか作れないのであれば高価なものになりそうな気がする。
「ただ、最近アルツリヒト殿下がそれの改良に成功して、少しずつ値下がりして今では下々にも普及しているという訳さ。そんな訳でこれも呪文を唱えるだけで灯りがつくからすごく便利なのよ」
そうなのか。うちの国では魔法はあまり普及していないし、王家や貴族もあまり積極的に触れたがらない。過去に邪悪な魔法使いが恐ろしい事件を起こそうとしたという記録があり、そのせいかもしれない。
ちなみに殿下が私のことを追い出したのは、多分そういう背景は関係なく単に愚かだからだろうと思う。
「なるほど。この国の王子殿下はすごいのですね」
うちの国の王家や貴族はあまり民のことを考えていないので、一国の王子がそのようなことを率先して行っていることに感心する。どちらかというと、うちの国では王族や貴族は国のことを考えているいるべき、という考えが強い。民のことも国のことではあると思うけど。
「そうよ。多くの民が殿下に期待していると思うわ」
彼女は少し誇らしげに言った。
ゲルハルトも彼女も褒めるものだから、私は余計にアルツリヒト殿下がどのような人物なのか気になってしまう。
マナライト王国王都ランブルクについたのはそれから四日後のことだった。我が国アドラント王国の王都は白を基調にした格式高い荘厳な造りだったが、こちらの王都は灰色の城壁に囲まれた濃い灰色で、尖塔がいくつもそびえたつ少しおどろおどろしい見た目だった。
城に入る直前に馬車を降りると、城下町の様子が目に入ってくる。中には見慣れない魔道具を使っている人の姿が目に入り、改めて魔法が発展している様子を感じさせた。
「この国の王城にはなぜこのように尖塔がたくさんあるのですか?」
私は一歩先を歩くゲルハルトに尋ねる。
「それは塔の一つ一つが魔術師に与えられ、そこで魔術の研究が行われているからである」
「この国は本当に魔法の研究が盛んなのですね」
アドラントの王城と違い、城内にはあまり人の往来がなかった。この国の貴族はあの大量の塔にこもって魔法の研究に励んでいるのだろうか、と勝手に想像する。とはいえ煩わしい人間関係に苛まれることが減るのならそれはうらやましいことだ。
基本的に貴族の人間関係において本音がそのまま言葉にされることはないので、いちいち相手の言葉の裏を読み、私もそれに対して建前で返すという気が狂いそうになる人間関係を強いられてきた。ついこの前までは当たり前のようにそれをこなしてきたが、今思い出すとよくやっていたものだ。
「その通りだな……着いたぞ」
そう言って、ゲルハルトは城内のとある一室の前で足を止める。
「騎士ゲルハルト、ただいまシルア殿をお連れ致しました」
「入ってくれ」
「失礼いたします」
そう言ってゲルハルトが扉を開ける。部屋は応接室のようで、中央にテーブルと、向かい合わせになるようにソファが置かれている。そして入口に向かい合うように座っていた人物と目が合ってしまう。
年齢は私よりいくつか上に見える。吸い込まれるような黒髪に、見ただけで私の全てを見通してしまいそうな眼、そして静かに何かを考えているような表情が特徴的だった。バカ王子クリストフと違って特に着飾っている風ではないものの、シンプルな装いも不思議と彼が纏うと様になっている。
そんな彼を見たとき、私は直感的に確信した。彼こそが噂のアルツリヒト殿下であると。
新天地に行くぞ! と決意を固めてはいたものの、馬車というのはそんなに早い乗り物ではないので、国境を越えるまでに十日ほどかかってしまった。
とはいえ、その途中は精霊たちと話したり、来たことのない街を観光したりとあまり退屈はしなかったけど。
これまでの人生、朝や昼はお稽古事や勉強、夕方から夜にかけてはお茶会やパーティーと毎日予定がぎっしり詰まっていたため、初めのうちは何もしなくてもいい時間があることに当惑したが、それもだんだん慣れてしまった。
王都より東へ十日ほど進んだ後、私たちはようやくマナライト王国に入った。国が変わったとはいえ、陸続きの国境を超えたところで大して景色に変化がある訳でもない。ただ隣国の農地はアドラント王国に比べて小さく、規模も小さかった。
それぐらいかと思っていたのだが、マナライト王国へ入って最初の日に泊まった宿で早速違いを目撃することになる。
私はゲルハルトの計らいでちょっといい宿に泊まらせてもらえることになった。受付などはゲルハルトが行ってくれており、私は部屋に入るだけだった。
そのとき宿の女性が部屋に案内してくれるのだが、ランタンを持って短い呪文を唱えると、なんと一人でにランタンに灯りがついたのだ。
「あの、今のは一体何ですか!?」
思わずその女の人に尋ねてしまう。年齢は四十ほどで、いかにもベテランといった感じのてきぱきと行動する人物だった。失礼なことを言ってしまうが、彼女は見た感じ普通に宿に勤めている女性で、普通の人が持っている程度の魔力しか感じられない。とても魔法使いには見えなかった。
「これ? これは火の魔力が付与されたランタンよ」
彼女はランタンを持ち上げると当たり前のように言う。間近で見ても、外見は普通のランタンと変わりなかった。
「魔力が付与?」
うちの国では魔力が付与された物品と言えばいわゆる「魔剣」と呼ばれるもののような国宝級のイメージがある。そのため、ランタンのようなありふれたものに魔力が付与されていることに私はぴんとこなかった。
私が首をかしげているのを見て、彼女は思い出したように言う。
「そう言えばあなたは隣国から来た人だったね。うちの国では当たり前……とまでは言わないけど、数年前から少しずつ普及している魔道具というものだよ」
「魔道具?」
聞き慣れない響きの言葉に、私は首をかしげる。
「この国では魔法の研究が盛んで、その成果の一つとして道具自体に魔力を持たせることで使用者に魔力がなくても魔法を使えるようにする、という発明があったのよ。それに魔道具っていう名前がついてるんだけど、少し前まではお貴族様ぐらいしか使わないような高価なものだった」
確かに、話を聞く限りでは魔道具を作るのは手間がかかるように思える。それに魔法が使える者しか作れないのであれば高価なものになりそうな気がする。
「ただ、最近アルツリヒト殿下がそれの改良に成功して、少しずつ値下がりして今では下々にも普及しているという訳さ。そんな訳でこれも呪文を唱えるだけで灯りがつくからすごく便利なのよ」
そうなのか。うちの国では魔法はあまり普及していないし、王家や貴族もあまり積極的に触れたがらない。過去に邪悪な魔法使いが恐ろしい事件を起こそうとしたという記録があり、そのせいかもしれない。
ちなみに殿下が私のことを追い出したのは、多分そういう背景は関係なく単に愚かだからだろうと思う。
「なるほど。この国の王子殿下はすごいのですね」
うちの国の王家や貴族はあまり民のことを考えていないので、一国の王子がそのようなことを率先して行っていることに感心する。どちらかというと、うちの国では王族や貴族は国のことを考えているいるべき、という考えが強い。民のことも国のことではあると思うけど。
「そうよ。多くの民が殿下に期待していると思うわ」
彼女は少し誇らしげに言った。
ゲルハルトも彼女も褒めるものだから、私は余計にアルツリヒト殿下がどのような人物なのか気になってしまう。
マナライト王国王都ランブルクについたのはそれから四日後のことだった。我が国アドラント王国の王都は白を基調にした格式高い荘厳な造りだったが、こちらの王都は灰色の城壁に囲まれた濃い灰色で、尖塔がいくつもそびえたつ少しおどろおどろしい見た目だった。
城に入る直前に馬車を降りると、城下町の様子が目に入ってくる。中には見慣れない魔道具を使っている人の姿が目に入り、改めて魔法が発展している様子を感じさせた。
「この国の王城にはなぜこのように尖塔がたくさんあるのですか?」
私は一歩先を歩くゲルハルトに尋ねる。
「それは塔の一つ一つが魔術師に与えられ、そこで魔術の研究が行われているからである」
「この国は本当に魔法の研究が盛んなのですね」
アドラントの王城と違い、城内にはあまり人の往来がなかった。この国の貴族はあの大量の塔にこもって魔法の研究に励んでいるのだろうか、と勝手に想像する。とはいえ煩わしい人間関係に苛まれることが減るのならそれはうらやましいことだ。
基本的に貴族の人間関係において本音がそのまま言葉にされることはないので、いちいち相手の言葉の裏を読み、私もそれに対して建前で返すという気が狂いそうになる人間関係を強いられてきた。ついこの前までは当たり前のようにそれをこなしてきたが、今思い出すとよくやっていたものだ。
「その通りだな……着いたぞ」
そう言って、ゲルハルトは城内のとある一室の前で足を止める。
「騎士ゲルハルト、ただいまシルア殿をお連れ致しました」
「入ってくれ」
「失礼いたします」
そう言ってゲルハルトが扉を開ける。部屋は応接室のようで、中央にテーブルと、向かい合わせになるようにソファが置かれている。そして入口に向かい合うように座っていた人物と目が合ってしまう。
年齢は私よりいくつか上に見える。吸い込まれるような黒髪に、見ただけで私の全てを見通してしまいそうな眼、そして静かに何かを考えているような表情が特徴的だった。バカ王子クリストフと違って特に着飾っている風ではないものの、シンプルな装いも不思議と彼が纏うと様になっている。
そんな彼を見たとき、私は直感的に確信した。彼こそが噂のアルツリヒト殿下であると。
200
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
学園首席の私は魔力を奪われて婚約破棄されたけど、借り物の魔力でいつまで調子に乗っているつもり?
今川幸乃
ファンタジー
下級貴族の生まれながら魔法の練習に励み、貴族の子女が集まるデルフィーラ学園に首席入学を果たしたレミリア。
しかし進級試験の際に彼女の実力を嫉妬したシルヴィアの呪いで魔力を奪われ、婚約者であったオルクには婚約破棄されてしまう。
が、そんな彼女を助けてくれたのはアルフというミステリアスなクラスメイトであった。
レミリアはアルフとともに呪いを解き、シルヴィアへの復讐を行うことを決意する。
レミリアの魔力を奪ったシルヴィアは調子に乗っていたが、全校生徒の前で魔法を披露する際に魔力を奪い返され、醜態を晒すことになってしまう。
※3/6~ プチ改稿中
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
婚約破棄された竜好き令嬢は黒竜様に溺愛される。残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ
水無瀬
ファンタジー
竜が好きで、三度のご飯より竜研究に没頭していた侯爵令嬢の私は、婚約者の王太子から婚約破棄を突きつけられる。
それだけでなく、この国をずっと守護してきた黒竜様を捨てると言うの。
黒竜様のことをずっと研究してきた私も、見せしめとして処刑されてしまうらしいです。
叶うなら、死ぬ前に一度でいいから黒竜様に会ってみたかったな。
ですが、私は知らなかった。
黒竜様はずっと私のそばで、私を見守ってくれていたのだ。
残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ?
「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった
今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。
しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。
それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。
一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。
しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。
加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。
レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)今年は7冊!
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる