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マナライト王国
アルツリヒト殿下
「遠いところから我が国へようこそ。私がマナライト王国第一王子のアルツリヒトだ。まずはこちらへ座ってくれ」
そう言って殿下は柔和な笑みを浮かべて目の前のソファを手の平で指し示す。
その声色は穏やかで、緊張していた私も少し落ち着く。
「シルアと申します。失礼いたします」
私は一礼すると、促されるままにソファに座る。
すると殿下は一転鋭い目になり、ゲルハルトを見る。
「ゲルハルト。聞いた話によるとおぬしはどこかに向かう途中の彼女に声をかけ、強引に連れてきたそうではないか。本来であればお声だけおかけして、もし来ていただけるのであれば改めて迎えを出すのが筋ではないか?」
「も、申し訳ございません!」
ゲルハルトは深々と殿下と私に向かって頭を下げる。実際申し訳ないことをしたと思っているのか、その表情は少し青ざめている。
私はそれを見て少しいたたまれなくなってしまう。確かにあの時のゲルハルトは私の魔法に興奮していたようだったけど、私の方もこの国に来てみたいと思ったのは事実なのだ。
「殿下、恐れながらゲルハルト殿は悪くありませぬ。私の方が無理を言って同行させていただいたのです」
私が口を開くと、殿下は少し驚いたような表情になる。しばらく私を興味深そうに眺めていたが、やがて一つ頷くとゲルハルトに目をやる。
「普段は真面目で職務に忠実なおぬしがこのような気の急いたことをするとは意外に思っていたが、そこまでする理由が何となく分かったような気がする」
「ありがとうございますシルア殿」
ゲルハルトが今度は私に向かって深々と頭を下げる。
「や、やめてくださいそんな」
「いえ、このご恩、必ずやいつかお返しいたします。それでは失礼致します」
そう言って彼はもう一度深々と頭を下げると部屋を出たのだった。
二人きりになったところで、殿下は改めて穏やかな笑みを浮かべる。
「あのゲルハルトをあそこまで驚かせた魔法の腕前、改めて見せていただきたいと思うが何分長旅でお疲れだろう。今日はゆっくり休むと良い」
「ご配慮、ありがとうございます」
それは非常にありがたい配慮なのだが、そこでふと疑問に思う。
いくら私の魔法の腕が優れているとはいえ、たったそれだけで、しかもそれを見た訳でもなく伝聞で聞いただけで、一国の王子がわざわざ出迎えに来るものだろうか。しかも話を聞いた限り、かなり多忙な人物のようである。それがわざわざどこの馬の骨とも知れない私を出迎えて挨拶だけするなどということはあるのだろうか?
そんな私の疑問に答えるかのように殿下は急に真剣な表情になると、口を開く。
「だが、それを言った後にこう言うのもなんだが、一つだけ確認させていただきたいことがある。もしかしたら余人には聞かせたくないことかもしれないので人払いもした」
来たか、と私は顔を強張らせる。
が、殿下が至極真面目な表情で口から発した言葉は予想の斜め上をいくものだった。
「ゲルハルトの報告ではそなたは王都を出てすぐのところで出会ったという。そしてそなたの容姿や立ち居振る舞いには気品があり、とても庶民のものとは思えない。髪も大切に育てられていたとしか思えぬほどつやがあり、美しい。そして肌もなめらかで絹のようにきれいだ」
「あ、あの、そのようなことを言われるとその……恥ずかしゅうございます」
私はついつい顔を真っ赤にしてしまう。
何だこの殿下は。出会ってそうそう私を口説いているのか?
余人に聞かせたくないことというのは愛の語らいなのだろうか、と思うほどに殿下は真面目に私を褒め称える。いや、今の私はフリーだし愛の告白であれば真剣に検討させていただきますが。とはいっても、父上を通していただかないと残念ながら私の一存では承諾出来ないけど。
そんな私の言葉と反応でようやく自分が何を言っているか気づいたらしく、急に殿下は慌てた口調になって言う。
「いや、そういうことではない! というのは別にそなたが美しくないということではなく、もしどこか高貴な出であるのなら教えていただきたいということが言いたかったのだ!」
どうも殿下は素で今の言葉を並べていたらしく、顔を真っ赤にしている。さっきまでの理知的な話し方とのギャップもあいまって少し微笑ましく思えてしまう。
だが、今の言葉が私の出自を聞くためのもので他意はなかったということを聞いて心のどこかで残念に思ってしまう自分がいるのを感じる。
「こほん、すまない、取り乱してしまって」
「いえ、こちらこそ……」
正体を打ち明けるかどうかは少し悩んだが、この方になら打ち明けてもいいかという気持ちになる。もし長期間こちらに滞在することになった場合、家の方にはうまく言っておいてくれるだろう。
「分かりました。では私の出自をお話しいたしましょう。まず本名ですが、シルア・アリュシオンと申します」
「アリュシオンというのは……アドラント王国の柱石と呼ばれるアリュシオン公爵家か?」
さすがの殿下もまさか私がそこまでの家の出とは予想していなかったのか、しばしの間絶句してしまった。
「その通りでございます。すでにこの報も伝わっているのかもしれませんが……」
そう言って私は婚約破棄の顛末を話した。
殿下は初めはぽかんとした表情で聞いていたが、話が進んでいくにつれてだんだんと顔が怒りに染まっていく。
最初は自分の不満をぶつけるように感情をこめて話してしまったが、殿下のあまりの怒りようにかえって私の方が冷静になってきたぐらいだ。
「……何ということだ。そのような身勝手な理由でこのようなお方との婚約を破棄してしまうとは。クリストフ殿下には人を見る目がないのか?」
「彼にとっては女性は外見だけの存在なのでございましょう」
「いや、例え外見だけで判断したとしてもシルア殿との婚約を破棄するなど信じられぬ!」
よほど頭にきたのか、殿下はドン、とテーブルを叩く。
あの、今のは一体どういう……
が、すぐに殿下は元の冷静な表情に戻る。
「済まない。つい激昂してしまった。そなたの国の王子を怒りに任せて罵倒してしまうなど申し訳ない」
「いえ、それは大丈夫です」
「確かにそういうことであればしばらくは公表せぬ方がいいかもしれぬな。とりあえずご実家には私から報告しておくからしばらくはゆっくりしていかれるが良い。その上でまた改めてそなたの意志を聞かせてくれ」
「お心遣いありがとうございます」
「そうか……今度こそゆっくり休んでいただきたい」
そう言って殿下は一人のメイドさんを呼ぶと、私を客間に案内するように命じたのだった。
その後アルツリヒトは一人きりになった部屋の中でぽつりとつぶやいた。
「……ということはシルア殿は今フリーの状態ということか」
そう言って殿下は柔和な笑みを浮かべて目の前のソファを手の平で指し示す。
その声色は穏やかで、緊張していた私も少し落ち着く。
「シルアと申します。失礼いたします」
私は一礼すると、促されるままにソファに座る。
すると殿下は一転鋭い目になり、ゲルハルトを見る。
「ゲルハルト。聞いた話によるとおぬしはどこかに向かう途中の彼女に声をかけ、強引に連れてきたそうではないか。本来であればお声だけおかけして、もし来ていただけるのであれば改めて迎えを出すのが筋ではないか?」
「も、申し訳ございません!」
ゲルハルトは深々と殿下と私に向かって頭を下げる。実際申し訳ないことをしたと思っているのか、その表情は少し青ざめている。
私はそれを見て少しいたたまれなくなってしまう。確かにあの時のゲルハルトは私の魔法に興奮していたようだったけど、私の方もこの国に来てみたいと思ったのは事実なのだ。
「殿下、恐れながらゲルハルト殿は悪くありませぬ。私の方が無理を言って同行させていただいたのです」
私が口を開くと、殿下は少し驚いたような表情になる。しばらく私を興味深そうに眺めていたが、やがて一つ頷くとゲルハルトに目をやる。
「普段は真面目で職務に忠実なおぬしがこのような気の急いたことをするとは意外に思っていたが、そこまでする理由が何となく分かったような気がする」
「ありがとうございますシルア殿」
ゲルハルトが今度は私に向かって深々と頭を下げる。
「や、やめてくださいそんな」
「いえ、このご恩、必ずやいつかお返しいたします。それでは失礼致します」
そう言って彼はもう一度深々と頭を下げると部屋を出たのだった。
二人きりになったところで、殿下は改めて穏やかな笑みを浮かべる。
「あのゲルハルトをあそこまで驚かせた魔法の腕前、改めて見せていただきたいと思うが何分長旅でお疲れだろう。今日はゆっくり休むと良い」
「ご配慮、ありがとうございます」
それは非常にありがたい配慮なのだが、そこでふと疑問に思う。
いくら私の魔法の腕が優れているとはいえ、たったそれだけで、しかもそれを見た訳でもなく伝聞で聞いただけで、一国の王子がわざわざ出迎えに来るものだろうか。しかも話を聞いた限り、かなり多忙な人物のようである。それがわざわざどこの馬の骨とも知れない私を出迎えて挨拶だけするなどということはあるのだろうか?
そんな私の疑問に答えるかのように殿下は急に真剣な表情になると、口を開く。
「だが、それを言った後にこう言うのもなんだが、一つだけ確認させていただきたいことがある。もしかしたら余人には聞かせたくないことかもしれないので人払いもした」
来たか、と私は顔を強張らせる。
が、殿下が至極真面目な表情で口から発した言葉は予想の斜め上をいくものだった。
「ゲルハルトの報告ではそなたは王都を出てすぐのところで出会ったという。そしてそなたの容姿や立ち居振る舞いには気品があり、とても庶民のものとは思えない。髪も大切に育てられていたとしか思えぬほどつやがあり、美しい。そして肌もなめらかで絹のようにきれいだ」
「あ、あの、そのようなことを言われるとその……恥ずかしゅうございます」
私はついつい顔を真っ赤にしてしまう。
何だこの殿下は。出会ってそうそう私を口説いているのか?
余人に聞かせたくないことというのは愛の語らいなのだろうか、と思うほどに殿下は真面目に私を褒め称える。いや、今の私はフリーだし愛の告白であれば真剣に検討させていただきますが。とはいっても、父上を通していただかないと残念ながら私の一存では承諾出来ないけど。
そんな私の言葉と反応でようやく自分が何を言っているか気づいたらしく、急に殿下は慌てた口調になって言う。
「いや、そういうことではない! というのは別にそなたが美しくないということではなく、もしどこか高貴な出であるのなら教えていただきたいということが言いたかったのだ!」
どうも殿下は素で今の言葉を並べていたらしく、顔を真っ赤にしている。さっきまでの理知的な話し方とのギャップもあいまって少し微笑ましく思えてしまう。
だが、今の言葉が私の出自を聞くためのもので他意はなかったということを聞いて心のどこかで残念に思ってしまう自分がいるのを感じる。
「こほん、すまない、取り乱してしまって」
「いえ、こちらこそ……」
正体を打ち明けるかどうかは少し悩んだが、この方になら打ち明けてもいいかという気持ちになる。もし長期間こちらに滞在することになった場合、家の方にはうまく言っておいてくれるだろう。
「分かりました。では私の出自をお話しいたしましょう。まず本名ですが、シルア・アリュシオンと申します」
「アリュシオンというのは……アドラント王国の柱石と呼ばれるアリュシオン公爵家か?」
さすがの殿下もまさか私がそこまでの家の出とは予想していなかったのか、しばしの間絶句してしまった。
「その通りでございます。すでにこの報も伝わっているのかもしれませんが……」
そう言って私は婚約破棄の顛末を話した。
殿下は初めはぽかんとした表情で聞いていたが、話が進んでいくにつれてだんだんと顔が怒りに染まっていく。
最初は自分の不満をぶつけるように感情をこめて話してしまったが、殿下のあまりの怒りようにかえって私の方が冷静になってきたぐらいだ。
「……何ということだ。そのような身勝手な理由でこのようなお方との婚約を破棄してしまうとは。クリストフ殿下には人を見る目がないのか?」
「彼にとっては女性は外見だけの存在なのでございましょう」
「いや、例え外見だけで判断したとしてもシルア殿との婚約を破棄するなど信じられぬ!」
よほど頭にきたのか、殿下はドン、とテーブルを叩く。
あの、今のは一体どういう……
が、すぐに殿下は元の冷静な表情に戻る。
「済まない。つい激昂してしまった。そなたの国の王子を怒りに任せて罵倒してしまうなど申し訳ない」
「いえ、それは大丈夫です」
「確かにそういうことであればしばらくは公表せぬ方がいいかもしれぬな。とりあえずご実家には私から報告しておくからしばらくはゆっくりしていかれるが良い。その上でまた改めてそなたの意志を聞かせてくれ」
「お心遣いありがとうございます」
「そうか……今度こそゆっくり休んでいただきたい」
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