19 / 30
決着
求婚
しおりを挟む
封印から帰った日、身体が疲れていたので私は夕飯を食べるとすぐに眠ってしまった。こんなに深い眠りは久しぶりかもしれない。
翌日、私が朝食を食べ終えると、珍しくアマーリエの方から私の部屋を訪ねてきた。いつもの勝気な様子と違い、少し表情に陰がある。
ちなみに私が封印を強化したということはまだ発表されておらず、アンナもそれを知らない。恐らく、私が封印強化に手を貸したことや私の正体を公表するかどうかを今夜話し合うのだろう、と私は思っている。
だとするとアマーリエの用件は何だろうか。もしや昨日の件に勘付いたのだろうかと思いつつも、私は彼女を自室に招き入れる。もっとも、自室と言っても王宮の客間だけど。
室内のテーブルを挟んで向かい合うと、彼女は遠慮がちに話を切り出す。
彼女が告げた内容は予想外の内容だった。
「あの……シルアさんは確かアドラント王国から来られた方でしたよね?」
「はい、そうです」
「実は王国では今色々と良くないことが起こっているという話を耳にしまして。もしご家族の方が王国にいるなら伝えた方がいいのかと思いまして」
その話を聞いて私は息をのんだ。
そう言えばこの前は火山が噴火していた。また、こちらでは小規模だけど時々地震も起こっている。天変地異はどうしようもないことだと思っていたけど、アマーリエの深刻そうな表情を見る限りそれだけではないのだろう。
陛下は病床に臥せっていて王子はあれだ。降って湧いた災害にうまく対応できるとも思えない。アマーリエの不安そうな様子もあいまって、私の胸中ににわかに黒雲のような不安が込み上がってくる。
追い出されたとはいえ、私は公爵家の娘。国で良くないことが起こっていると聞けば気にしない訳にはいかない。
「是非聞かせてください」
「分かりましたわ。まずこのごろ王国ではボルケーノ火山の噴火や地震など天変地異が立て続けに起こっております。それに加えて、王宮ではマルスリウス伯爵という人物が摂政となり、気に入らない貴族を次々と追い出して政治を私物化しようとしているという話ですわ」
マルスリウス伯爵……誰かと思えばあのアイリスの父親ではないか。
私はそれを聞いてぞっとした。伯爵は無能な王子が色ボケになっているのをいいことに、今頃やりたい放題しているのではないか。摂政には重大な権限が与えられるため、本当になっているのだとしたらもはや王族以外誰も歯向かうことは出来ないだろう。
「また、殿下に諫言しようとした貴族の一人は爵位を剥奪して平民になるよう言われたとも聞いております」
「そんなひどいことが……」
私は絶句したが、ないとは言えない。クリストフ殿下は粗暴で短気、自分の意に沿わない言葉は頑なに受け入れない性格だ。もし殿下の悪行を真っ向から諫めようとする者がいればそういう反応をしてもおかしくはない。
「とはいえ、私も耳に挟んだ程度なので真偽は分かりませんわ」
よほど私が愕然としていたのか慌ててアマーリエはフォローしてくれるが、多少誇張はあるにせよ私はそれが真実に思えてきた。あまりにもそのようなことが起こっている光景が鮮明に浮かびすぎる。
「教えてくださってありがとうございます」
「随分青い顔ですが、もし何かあれば力になりますわ」
「ありがとう……」
私にはそれしか言うことが出来なかった。
どうしようか悩んでいるうちに、殿下と話す時間がやってきた。私は意を決して殿下の部屋に向かう。
ノックして名乗ると「入ってくれ」という返答があった。その声は心なしかいつもより上ずっている。部屋に入ると、殿下はいつになく緊張した面持ちで私を待っていた。これからするのはそれくらい重要な話なのだろう。
「昨日はご苦労だった。ゆっくり休めたか?」
「は、はい」
休めはしたが、まさかあんなことを聞いてしまうとは。
しかし殿下はそんな私の様子にも聞かずに、少しだけ上ずった声で話を続ける。
「それは良かった。まずは礼を言おう。儀式に参加してくれて分かったと思うが、あれには莫大な魔力が必要だ。だからそなたでなければ難しかっただろう。邪竜ファーヴニルが復活すればこの国は良くて壊滅、最悪地図から消滅するほどの損害を受けていただろう」
「は、はい。お役に立てて良かったです」
私は少し上の空で答える。
「そなたは本当に謙虚なのだな。普通の者ならもう少し己の手柄を誇るものだが」
「いえ、精霊の力を借りてのことなので」
「話は変わるが、私は物心ついて以来この国の貧しさが気になっていた。そこでそれを改善するために魔道具の研究に尽力した。問題が解決したとは言わないが、多少なりとも国民生活の改善に寄与出来たのではないかと思っている。次に封印の揺らぎが明らかになると優れた魔法使いを探すために魔法貴族制度を導入した。もっとも、そなたが見つかったのは制度のおかげというよりはゲルハルトの強引さのおかげだが」
そう言って殿下は苦笑する。
私は半ば上の空で話を聞いていたが、今日の殿下はどこか様子がおかしい。普段ならこんな自分の手柄を誇るようなことを長々と話さないような気がする。
しかも話し方的におそらく何か言いたいことがあって、その前座としてこの話をしようとしているように思える。何が本題なのかは分からないが、普段はこんな持って回ったような話し方はしない気がする。
そこで私は気づく。殿下は緊張しているのだ。というか、よく見ると結構分かりやすく顔が赤くなっているし、口調もいつもより上ずっている。私が上の空じゃなかったら多分一瞬で気づいたのに。
でもいくら重大事であっても、これまで王子として色々なことをしてきた殿下が今更こんなに緊張することは一体何だろうか。封印の儀式直前ですらそんなに緊張しているようには見えなかったが。失敗すれば大惨事が起こるあの儀式より緊張するようなことなどあるのだろうか。
「ところで貴族の令嬢というのは皆私を尊敬してくれてはいるのだろうが、私はどうも物足りなさを感じてしまっていた」
今度は一体何の話だろうか。明らかに話題が脱線している。
「それで私はもし伴侶とするなら、私の後ろをついてきてくれるのではなく、一緒に前へ向かって進んでくれる女性がいいと思っていた訳だ」
本当に何の話なのだろうか。というか、この話はどこで私に関係するのだろうか、と私はだんだん焦れてくる。重要な話があると思ってきたのに全く関係ない話を延々と聞かされるとつい早く本題に入ってくれ、と思ってしまう。
が、殿下の話は思わぬところで私に戻ってくる。
「……つまりだ、シルア殿、私はそなたのような女性と生涯を共にしたい」
「……え?」
最初は聞き違いかと思ったが、その言葉を発した時の殿下の意を決したような表情。今日の尋常じゃなく緊張した様子。これまでも思い返してみるとところどころ思い当たる節がないではなかった。
そしてそれが本心なんだ、ということを実感してきた私は徐々に体の奥が熱くなっていくのを感じた。私もわずか数日の関わりしかないが、アルツリヒト殿下には強く惹かれていた。聡明で国や民のことを常に気にかけており、決めたことは実行に移す意志の強さと決断力がある。
そんな方から求婚されて嬉しくない訳がなかった。
翌日、私が朝食を食べ終えると、珍しくアマーリエの方から私の部屋を訪ねてきた。いつもの勝気な様子と違い、少し表情に陰がある。
ちなみに私が封印を強化したということはまだ発表されておらず、アンナもそれを知らない。恐らく、私が封印強化に手を貸したことや私の正体を公表するかどうかを今夜話し合うのだろう、と私は思っている。
だとするとアマーリエの用件は何だろうか。もしや昨日の件に勘付いたのだろうかと思いつつも、私は彼女を自室に招き入れる。もっとも、自室と言っても王宮の客間だけど。
室内のテーブルを挟んで向かい合うと、彼女は遠慮がちに話を切り出す。
彼女が告げた内容は予想外の内容だった。
「あの……シルアさんは確かアドラント王国から来られた方でしたよね?」
「はい、そうです」
「実は王国では今色々と良くないことが起こっているという話を耳にしまして。もしご家族の方が王国にいるなら伝えた方がいいのかと思いまして」
その話を聞いて私は息をのんだ。
そう言えばこの前は火山が噴火していた。また、こちらでは小規模だけど時々地震も起こっている。天変地異はどうしようもないことだと思っていたけど、アマーリエの深刻そうな表情を見る限りそれだけではないのだろう。
陛下は病床に臥せっていて王子はあれだ。降って湧いた災害にうまく対応できるとも思えない。アマーリエの不安そうな様子もあいまって、私の胸中ににわかに黒雲のような不安が込み上がってくる。
追い出されたとはいえ、私は公爵家の娘。国で良くないことが起こっていると聞けば気にしない訳にはいかない。
「是非聞かせてください」
「分かりましたわ。まずこのごろ王国ではボルケーノ火山の噴火や地震など天変地異が立て続けに起こっております。それに加えて、王宮ではマルスリウス伯爵という人物が摂政となり、気に入らない貴族を次々と追い出して政治を私物化しようとしているという話ですわ」
マルスリウス伯爵……誰かと思えばあのアイリスの父親ではないか。
私はそれを聞いてぞっとした。伯爵は無能な王子が色ボケになっているのをいいことに、今頃やりたい放題しているのではないか。摂政には重大な権限が与えられるため、本当になっているのだとしたらもはや王族以外誰も歯向かうことは出来ないだろう。
「また、殿下に諫言しようとした貴族の一人は爵位を剥奪して平民になるよう言われたとも聞いております」
「そんなひどいことが……」
私は絶句したが、ないとは言えない。クリストフ殿下は粗暴で短気、自分の意に沿わない言葉は頑なに受け入れない性格だ。もし殿下の悪行を真っ向から諫めようとする者がいればそういう反応をしてもおかしくはない。
「とはいえ、私も耳に挟んだ程度なので真偽は分かりませんわ」
よほど私が愕然としていたのか慌ててアマーリエはフォローしてくれるが、多少誇張はあるにせよ私はそれが真実に思えてきた。あまりにもそのようなことが起こっている光景が鮮明に浮かびすぎる。
「教えてくださってありがとうございます」
「随分青い顔ですが、もし何かあれば力になりますわ」
「ありがとう……」
私にはそれしか言うことが出来なかった。
どうしようか悩んでいるうちに、殿下と話す時間がやってきた。私は意を決して殿下の部屋に向かう。
ノックして名乗ると「入ってくれ」という返答があった。その声は心なしかいつもより上ずっている。部屋に入ると、殿下はいつになく緊張した面持ちで私を待っていた。これからするのはそれくらい重要な話なのだろう。
「昨日はご苦労だった。ゆっくり休めたか?」
「は、はい」
休めはしたが、まさかあんなことを聞いてしまうとは。
しかし殿下はそんな私の様子にも聞かずに、少しだけ上ずった声で話を続ける。
「それは良かった。まずは礼を言おう。儀式に参加してくれて分かったと思うが、あれには莫大な魔力が必要だ。だからそなたでなければ難しかっただろう。邪竜ファーヴニルが復活すればこの国は良くて壊滅、最悪地図から消滅するほどの損害を受けていただろう」
「は、はい。お役に立てて良かったです」
私は少し上の空で答える。
「そなたは本当に謙虚なのだな。普通の者ならもう少し己の手柄を誇るものだが」
「いえ、精霊の力を借りてのことなので」
「話は変わるが、私は物心ついて以来この国の貧しさが気になっていた。そこでそれを改善するために魔道具の研究に尽力した。問題が解決したとは言わないが、多少なりとも国民生活の改善に寄与出来たのではないかと思っている。次に封印の揺らぎが明らかになると優れた魔法使いを探すために魔法貴族制度を導入した。もっとも、そなたが見つかったのは制度のおかげというよりはゲルハルトの強引さのおかげだが」
そう言って殿下は苦笑する。
私は半ば上の空で話を聞いていたが、今日の殿下はどこか様子がおかしい。普段ならこんな自分の手柄を誇るようなことを長々と話さないような気がする。
しかも話し方的におそらく何か言いたいことがあって、その前座としてこの話をしようとしているように思える。何が本題なのかは分からないが、普段はこんな持って回ったような話し方はしない気がする。
そこで私は気づく。殿下は緊張しているのだ。というか、よく見ると結構分かりやすく顔が赤くなっているし、口調もいつもより上ずっている。私が上の空じゃなかったら多分一瞬で気づいたのに。
でもいくら重大事であっても、これまで王子として色々なことをしてきた殿下が今更こんなに緊張することは一体何だろうか。封印の儀式直前ですらそんなに緊張しているようには見えなかったが。失敗すれば大惨事が起こるあの儀式より緊張するようなことなどあるのだろうか。
「ところで貴族の令嬢というのは皆私を尊敬してくれてはいるのだろうが、私はどうも物足りなさを感じてしまっていた」
今度は一体何の話だろうか。明らかに話題が脱線している。
「それで私はもし伴侶とするなら、私の後ろをついてきてくれるのではなく、一緒に前へ向かって進んでくれる女性がいいと思っていた訳だ」
本当に何の話なのだろうか。というか、この話はどこで私に関係するのだろうか、と私はだんだん焦れてくる。重要な話があると思ってきたのに全く関係ない話を延々と聞かされるとつい早く本題に入ってくれ、と思ってしまう。
が、殿下の話は思わぬところで私に戻ってくる。
「……つまりだ、シルア殿、私はそなたのような女性と生涯を共にしたい」
「……え?」
最初は聞き違いかと思ったが、その言葉を発した時の殿下の意を決したような表情。今日の尋常じゃなく緊張した様子。これまでも思い返してみるとところどころ思い当たる節がないではなかった。
そしてそれが本心なんだ、ということを実感してきた私は徐々に体の奥が熱くなっていくのを感じた。私もわずか数日の関わりしかないが、アルツリヒト殿下には強く惹かれていた。聡明で国や民のことを常に気にかけており、決めたことは実行に移す意志の強さと決断力がある。
そんな方から求婚されて嬉しくない訳がなかった。
188
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
大自然を司る聖女、王宮を見捨て辺境で楽しく生きていく!
向原 行人
ファンタジー
旧題:聖女なのに婚約破棄した上に辺境へ追放? ショックで前世を思い出し、魔法で電化製品を再現出来るようになって快適なので、もう戻りません。
土の聖女と呼ばれる土魔法を極めた私、セシリアは婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡された上に、王宮を追放されて辺境の地へ飛ばされてしまった。
とりあえず、辺境の地でも何とか生きていくしかないと思った物の、着いた先は家どころか人すら居ない場所だった。
こんな所でどうすれば良いのと、ショックで頭が真っ白になった瞬間、突然前世の――日本の某家電量販店の販売員として働いていた記憶が蘇る。
土魔法で家や畑を作り、具現化魔法で家電製品を再現し……あれ? 王宮暮らしより遥かに快適なんですけど!
一方、王宮での私がしていた仕事を出来る者が居ないらしく、戻って来いと言われるけど、モフモフな動物さんたちと一緒に快適で幸せに暮らして居るので、お断りします。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます
タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。
領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。
奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
二度目の人生は離脱を目指します
橋本彩里(Ayari)
恋愛
エレナは一度死に戻り、二度目の人生を生きることになった。
一度目は親友のマリアンヌにあらゆるものを奪われ、はめられた人生。
今回は関わらずにいこうと、マリアンヌとの初めての顔合わせで倒れたのを機に病弱と偽り王都から身を遠ざけることにする。
人生二度目だから自身が快適に過ごすために、マリアンヌと距離を取りながらあちこちに顔を出していたら、なぜかマリアンヌの取り巻き男性、死に戻り前は髪色で呼んでいた五人、特に黒いのがしつこっ、……男たちが懐いてきて。
一度目の人生は何が起っていたのか。
今度こそ平穏にいきたいエレナだがいつの間にか渦中に巻き込まれ――。
お言葉ですが今さらです
MIRICO
ファンタジー
アンリエットは祖父であるスファルツ国王に呼び出されると、いきなり用無しになったから出て行けと言われた。
次の王となるはずだった伯父が行方不明となり後継者がいなくなってしまったため、隣国に嫁いだ母親の反対を押し切りアンリエットに後継者となるべく多くを押し付けてきたのに、今更用無しだとは。
しかも、幼い頃に婚約者となったエダンとの婚約破棄も決まっていた。呆然としたアンリエットの後ろで、エダンが女性をエスコートしてやってきた。
アンリエットに継承権がなくなり用無しになれば、エダンに利などない。あれだけ早く結婚したいと言っていたのに、本物の王女が見つかれば、アンリエットとの婚約など簡単に解消してしまうのだ。
失意の中、アンリエットは一人両親のいる国に戻り、アンリエットは新しい生活を過ごすことになる。
そんな中、悪漢に襲われそうになったアンリエットを助ける男がいた。その男がこの国の王子だとは。その上、王子のもとで働くことになり。
お気に入り、ご感想等ありがとうございます。ネタバレ等ありますので、返信控えさせていただく場合があります。
内容が恋愛よりファンタジー多めになったので、ファンタジーに変更しました。
他社サイト様投稿済み。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる